ロケフリ利用の遠隔視聴サービス、中止求めるテレビ局の申し立て却下
ソニーのロケフリベースステーションをユーザーから預かり、国内のテレビ番組をネット経由で海外などから視聴できるようにした永野商店(東京都)の「まねきTV」サービスが、著作権(送信可能化権)を侵害しているとしてサービス中止を求めていたテレビ局の申し立てが東京地裁で却下されたそうです。裁判長は、
・番組送信はユーザー自身が行っているものということができ、業者の行為とすることは難しい
・従って番組送信は1主体(ユーザー)が特定の1主体(ユーザー自身)に対して行っているものであり、不特定・特定多数への送信とは言えない
として、自動公衆送信装置には当たらず、業者による送信可能化行為には当たらないと判断したとか。
この手の話は難しいので司法の判断が正しいかどうかは正直よくわかりません。にしても、入会金31,500円、利用料5,040円、オプションで外部機器を接続したら設置料で5,250円、月額利用料が3,150円って 。もちろん機器購入費用は別ですよ。先日スイスから遊びに来ていた子供達の家でも、このサービスとは関係ありませんが、日本のテレビ番組の視聴には結構お金がかかると言ってました。でもって、やっぱり日本のテレビは観たいそうなんですよね。だから、需要は大きいのだろうけど、さすがにこの値段はなあ…。
【追記】津田さんの音楽配信メモに担当裁判官に関するエントリーがありました。一太郎、小林亜星の裁判も同じ人だったんですね…>東京地裁の高部眞規子裁判長が著作物流通を促進(?)する画期的な判断を下す(音楽配信メモ)
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