塩田紳二さんのPDAレポート。「ソニーの撤退などもあり、Palm系は、国内では新機種が望めず」みたいなくだりもありますが、そこは軽くスルーで注目したのはBluetoothのA2DPプロファイルに関する記述。
A2DPでは、音楽を圧縮して送信する。このとき、必須の圧縮アルゴリズム(Codec)としてSBC(Sub-Bund Codec)が定義されており、オプションとしてMPEG-1/2 AudioとMPEG-2/4 AACおよびATRACがある。なんでソニーのATRACが入っているのかといえば、このプロファイル、ソニーが中心になってまとめたものだからだ。仕様書には、プロファイルに関わったContributor(貢献者)としてソニーの人が数多くリストされている。会社別では、最もソニーが多く、プロファイルのオーナー(プロファイル開発の責任者)もソニーだ。次に多いのが東芝で、以下Philips、Nokia、Ericson、松下の順である。そのわりには、ソニーはBluetoothヘッドホンも出してないし、こうした努力が製品に現れてこないところが、昨今の低迷を象徴しているかのようである。
前から何度も言ってますが、ソニーにはハードウェアの開発力はあるのだから、かつてのワイヤレスウォークマンのようなインパクトのある商品をBluetoothベースて提案してみたらよいのにって思います。もちろん、ソフトの開発力も向上させてもらいたいですが…。
携帯電話で音楽が聴けるものが増えて、Bluetoothのヘッドセットが増えるのではないでしょうか。ヘッドセットというと大人のアプリケーションといったイメージですが、携帯電話で音楽が聴けるとなれば、若者にとっては非常に重要でそこでBluetoothもブレイクすると思います。
Bluetooth SIGのシュナイダー氏もこういっているではありませんか。Bluetooth搭載にいち早く取り組んできたソニーだからこそできることがあるはず。ポータブルオーディオの次のトレンドは間違いなくワイヤレスだと思うんですが…。ちなみに、デジタルARENAでこんな特集の連載が始まりました。ソニーの「One more thing…」はやっぱワイヤレス(=ロケーションフリー)ではないでしょうか~>ソニーはiPodに勝てるのか? ウォークマンの“One more thing…”探求
(ウォークマンの縛りが多いなら、いっそのことクリエを復活させればいいのに…)
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