11/15のつぶやき~新しい音楽との出会い(という名の最近買ったCD紹介)

ソニーBMGの「rootkit」問題の根底を探る元麻布春男さんのコラム「コピープロテクションCDが招く災い」ですが、とても興味深く読ませていただきました。ソニーBMGはいろんな意味で猛反省しろという感じですがここではそれは置いておくとして、CDが売れなくなった理由として音楽に触れる(出会う)機会が減ったことをあげていらっしゃいますね。自分も元麻布さんと同じような体験をしてきた人間としてとても共感しました。社会人になって責任のある仕事を任されるようになると、プライベートでも全く余裕がないというか、タクシー帰りが続くような生活に、いつしか音楽とふれあう機会が減っていきましたから…。

iPod登場前後と重なりますが、ここ数年は色々な意味でゆとりができて再び音楽と触れあう時間が多くなっています(金銭的には余裕は全くありませんが、仕事中でも結構音楽聞けるようになりました)。最近は音楽雑誌こそたまにしか買いませんが、インターネットのおかげで随分と新しい音楽に出会う機会が増えました。大好きなAORの情報なら中田さんの「Cool Sound」とか、金澤さんの「Lightmellow.com」に目を通していれば、再発・新作アルバムの情報を入手できます。「Urs Wiesendanger」というAORアーティストの存在を知り、世界限定で1000枚というCD「Somebody New」を入手できたのも「Lightmeloww.com」のおかげでした

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なんとこの人スイス人で、金澤さん的に言うと「AOR後進国のフォロワー的作品」に入るそうですが、同氏が「最近の中ではピカイチ」というだけあって、聞いてみたらめちゃめちゃ充実した内容で驚きました。Ursさんはボーカル専門じゃないみたいで、楽曲ごとに異なるボーカリストがゲストで参加してます。このゲストがすごい。金澤さんのレビューをそのままお借りしますが、

ウーズさんは歌わないため、アルバムにはシンガーとしてマイケル・センベロやビル・カントス、ウォーレン・ウィービー、ジェフ・ぺシェットなど、錚々たる顔ぶれが参加。バックにもロビー・ブキャナンやマイケル・ランドゥ、ジョン・ロビンソンなど、クリビツ物のキャスティングがされている。更に1曲目で、いきなりジェイ・グレイドンが“らしい”ギター・ソロを披露しているのもタマラない。

そうなのですよ!ハーモナイズギターこそ無いものの、ピッキングハーモニクスをかけたチョーキングで始まるインパクトのある素晴らしいソロを披露してます。起承転結がしっかりとしているソロで、彼のファンならこの曲を聞くためだけに購入しても良いぐらいではないでしょうか。ギター好きならJay以外ではMike Landauに目がいくかもしれないけど、3曲に参加してる「Porty」というギタリストのプレイも要チェック。どこかルカサーっぽい彼のギターソロがフィーチャーされた「If Only For A Day」と、つぼを押さえたワウワウのバッキングプレイが光る「If You Still Care Gor Me」というミディアムテンポの2曲が個人的に好きなトラックです。ちなみに、Ursさんがボーカルを披露する「Mornig Light」もなかなか良いです。つーか、歌うまいじゃん。夜、酒を飲みながらまったりと聞くも良し、夜の高速で聞くも良しのアダルトコンテンポラリーな1枚として、全AORファンにお勧めの一枚です。って言っても1000枚しか無いので欲しい方は「Cruisin’ Music」に急げ!3,500円と最近のCDにしては高いですがその価値はありますよん。全曲視聴可能なアルバム紹介ページはこちら

ally_kerr.jpgまた、最近はテレビを見ることが多いので単純に番組の主題歌が興味の対象になることが多いです。「青春アミーゴ」は別にして、土曜深夜に放映中のアニメ「蟲師(むしし)」の主題歌になったS&G似の曲「The Sore Feet Song」を聞いて一発で好きになり、アマゾンで同曲が収録されたアルバム「Calling Out To You」を速攻で購入しました。入荷待ちが続いており、少し前にやっと入手できました。このCDは英国グラスゴー出身のインディーアーティスト「Ally Kerr」という人の作品で、日本ではQuince Recordsというレーベルからリリースされています。癒し系ともとれる「The Sore Feet Song」のようなフォーキーな曲だけでなく、アップテンポな8ビートの曲もあったりとなかなかバリエーション豊か。ジャンルはスコティッシュ・ポップ。予備知識がないのでさっぱりわかりませんが、憂いのあるボーカルやサウンドがらしい雰囲気を醸し出しているような…。「The Sore Feet Song」だけなら寝る時のBGMにと思ったけど、通しで聴くと寒い冬の日中に公園を散歩しながら聞く、そんな感じのアルバムだなあと勝手に思いましたです。(あ、アニメ「蟲師」もちょーおすすめ。大人でも楽しめる素晴らしい作品です。)

ついでといってはなんですが、以前のつぶやきでRCサクセションの「Rhapsody Naked」に関して書きましたけど、その件でまさあかさん(@”まさあか”さんのBlog)からお便りを頂戴しました。

以前はCLIE、今はSONYの新鮮な情報が得られるので、更新を楽しみにしている者です。
SONYネタを期待していて、まさかRC Successionのネタが出るとは思わず、ビックリして投稿をする次第です。切り上げ40代ですが、PLEASE、EPLE、BLUE、OKあたりの発売日を心待ちにしていた青春時代を過ごしました。:-) 
Naked、いいですね。”OK,カモン、リンコワッショー”の前にあんなチャボのMCがあったんだとか、ブンブンブンのあとに即興があっただとか、オリジナルを聴いていたときは想像もしませんでした。でも、昔聴きまくった曲順、曲と曲のつながりが気持ち悪くて、元々のRhapsodyの購入をしたいなぁ、などとも思っていたりします。:-P
また、Rhapsody Nakedの紹介で、SPAさんのご愛用ガジェットが写った画がありましたね。自分の場合だったらどうなるかな?と思い、似たような構図で写真を撮ってみました。Rhapsodyを聴きまくっていた世代がどんなガジェットを今使っているか? 人それぞれで面白いかもしれませんね。

Rhapsody、確かに聞きまくっていたときの曲順とは違うので違和感は感じますね。やっぱりオリジナル版もゲットしておくべきでしょうね~。さておき、あの写真はわざとガジェットと一緒にとったというわけでもないのですが、なんとなくそんな雰囲気になってしまいました。まあさかさんの写真にはなんとアイワのフラッシュプレイヤーがーっ!どこへ行ってしまったのだろうアイワ…。

それはそうと、RCのトランジスタラジオを聞いて胸ときめかせていた”パソコンもCDも無い時代”には考えられないほどに私たちを取り巻く環境って変わってしまいましたね…。これを幸せと感じるか不幸せと感じるかなんて無粋なことは言いませんが、音楽に触れる(出会う)機会だけはこれからも失いたくないものですね。お便り感謝&これからもよろしくです!>まさあかさん。

(なんか、久々に長文書いたなあ…。)