iPod nanoレビュー(3)~ウォークマンスティックにかなわない点は

iPod nanoを使い始めて3日間程度なんですが、なんなんでしょう、この楽しさは。やっぱいいわあ、ジャケット表示。iTunesのライブラリに片っ端からジャケット登録してます。

さておき、前回の予告通り、iPod nanoがウォークマンスティック(現行機)にかなわない点を見つけてみるという試みなんですが、ぶっちぎりの差は「バッテリの持ち」、これにつきます。

iPod nanoは公称14時間ってことなんですが、実際に使ってみるととてもそこまでは持たない感じ。カラー液晶のジャケット表示が一番影響しているのかもしれません。実測していないのでえらそーな事は言えませんが、たまにホイールをくるくるしてジャケ表示させたりした場合で半日ぐらいという印象。ただ、バッテリの残量表示が赤くなってからも結構粘るのは驚きました。ちなみに、再生ファイルは128kbpsのAAC。

ウォークマンスティックは、以前のつぶやきでも書いたとおり、恐ろしいほどのスタミナパワーを発揮します。一日数時間使用して軽く一週間は持ちます。これは夏休みで実証済。再生ファイルはATRAC3の132kbps。なお、ウォークマンは有機EL液晶ですがモノクロ2階調。

あとは、ギャップレス再生がいまだにできない点かな。ウォークマンスティックはATRAC3のファイルに限られますけどOK。ただ、これも使う人の聴き方によってはさほど重要ではないんですよね。オールタイムシャッフルみたいな使い方なら全然気にならないわけで…。

そうそう、ストラップホールとポケット用のクリップとポーチが標準で付属。う~ん、たいしたアドバンテージでは無いですかね…。

ipodnano_125-125.gifということで、以上。他に何か見つけようと思っても、単体の操作性、PCソフトの出来と本体との連携(iTMSの使いやすさ、Podcasting対応なども含む)、Mac&Win両対応、周辺機器の豊富さ、そして価格、どれをとってもかなわないという印象です。またiPod nanoが優れている点で特筆しても良いかなと思ったのはパソコンからiPod nanoへの曲転送スピードの速さ。フラッシュメモリタイプがiPod shuffleだけの時は転送スピードも横並びでウォークマンスティックにも色んなアドバンテージがありましたけど、nano登場後はそのほとんどが無くなってしまった感があります。

ウォークマンAシリーズもフラッシュメモリタイプはスタミナバッテリは健在だし、新開発のPCソフトとの連携を含めた独自のインテリジェンス機能が売りではありますが、すでに価格の面で開きがありすぎて買う側への動機付けが難しそう。残るはHDDタイプですけど、本体サイズは別にして、6GBのA1000シリーズがiPod nanoの4GBモデルとの価格差がそれほど無く2GBも容量が多く新機能がフルで使えるという点で唯一比較対象になりうるのかなあという印象。とはいえ、2ヶ月先の発売まで待てる人がどれだけいるかどうか…。もちろん、新製品の値下げができれば多少は変わるかもしれないけど、そうした場合は赤字必至なのかも。ウォークマンが復権の象徴だというのに、そのビジネスが足かせになるようなになったら元も子もないもんなあ。実際、2万や3万の商品でデッドヒートを繰り広げたところでたいして儲からないでしょうからね。ソニーのポータブルオーディオビジネスって一体これからどうなっちゃうんでしょう…。

iPodのレビューって言いながら、結局こういう終わり方になっちゃいました。なんだかすいませんです。