ネットワークウォークマン改め、ウォークマンとなった今回の新製品群ですが、今までのソニーに足りなかった、とことん突き詰める、という姿勢が感じられ個人的には好印象です。
特にHDD搭載モデルはボタン類などのハードウェアと組み込みソフト含め、思い切った改良が加えられたみたいですね。(クリエを思わせるBackボタン採用には驚きました。ボタンがいっぱいありすぎてもなんなんですけどね…)
個人的には以前から要望していた再生関連の機能がかなり充実しており、音楽ファイルを放り込んでしまえば、本体だけでバリエーション豊かな再生が楽しめそうなのがうれしいです。デザインについては好みがあるし感じ方も人それぞれかもしれませんが、個人的には初見で欲しい~!という感じでは無いかなあ…。どちらかといえば新機能ありきという感じです。
スティックタイプはデザインこそNW-E4/5xxシリーズから変更はなく、容量こそ最大2GBですが、アーティストリンク機能以外はHDDタイプ同様のインテリジェンス機能を備えており従来モデルとはひと味違った音楽再生が楽しめます。ただ、見た目がほとんど変わらないこともあってNW-Eシリーズ所有者がリプレースしたいと思うかどうかはちょっと微妙かも。個人的には現行のNW-E4/5xxシリーズユーザー向けにファームウェアアップグレードをして欲しいところですが、新開発のConnect Playerと深く連携するようなのでもしかしたら難しいのかもしれません。というか、ファーム提供したらコアなソニーファンが新製品を買ってくれませんもんね…。
そのConnect PlayerもSonicStageと比較して随分とインターフェースが変わったみたいで、機能的にはどちらかといえばiTunesに近い印象。もちろん実際に使ってみないと評価は難しいです。SonicStageのようにフリーダウンロードできるようになるのかも不明ですしね…。
で、対アップルという視点で今回のラインナップを眺めてみると、HDDタイプは本体のみで実現している個性的な機能やConnect Playerとの連携によってはHDD搭載iPod対抗としてそこそこ渡り合っていけそうな感じがします。ただし、フラッシュタイプに関しては、NW-Eシリーズからデザイン的に代わり映えがしていないことと、新たに登場したiPod nanoとの価格差から苦戦が強いられそうな予感が…。対抗となる2GBモデルとの1万円の差は想像以上に大きいのではないでしょうか。そして何よりiPod nanoは本日から発売が開始されていますが、ウォークマン新製品は11月後半発売というのも気になります。先行逃げ切りされるのか、2ヶ月以上も後からのスタートで追いつけるのか…。結果は年末商戦後って感じでしょうか。
以上、まだまだ具体的な製品情報を把握し切れていない段階ですが、一ソニーファンによる今回の新製品群に関する雑感ということで…。
ところで、話がそれますけど、ソニスタではネットワークウォークマン系の製品のみを「Network Music Style」で扱って、MD/CDウォークマンの製品情報にはQuick Naviからしかアクセスできなくなってしまったんですね。もちろん、店頭では今までどおりの品揃えなのかもしれませんが、MDがレガシーになる時代にいよいよなってきた現れなのかなあなんてことをふと思ったもので…。
【追記】NIKKEI NETにコラムが掲載されましたね。自分の感想同様、iPod nanoに対抗するには価格の見直しが必要と提言しています。発売まで先があるので、今がまさに英断の時。早々に値下げの発表したほうがよくありませんか、ソニーさん。もちろん、我々消費者にとっても大歓迎っす>ソニー、ハード・管理ソフト・音楽配信の3本柱そろう――新型ウォークマン
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