クリエビジネス終焉に関する認識の違い

7月ですべてが終わったみたいなコメントを見るとなんとも悲しくなる。

今年2/22の主要なメディアの報道で一部「撤退」という表現は使っているが、ソニー側は一切「撤退」という言葉は使っていない。とはいえ生産が終われば事業として成立しないから事実上は撤退ととられてもおかしくないし、数年後には確実にビジネスとして終焉を迎えることにはなんら変わりない。でも、どこかの会社のように、突然、一切のサポート・サービスの提供が中止されたわけではないのである。

2/23のエントリーで書いたけど、部品の保存/修理については、最終出荷後6年間継続して行なわれる。専用の電話窓口も1年間継続され、その後はバイオカスタマーサポートに移管。サポートについても基本的に通常通りの対応であることに変わりはなく新機種投入中止による影響はないとされている。

もちろん、部品にしても保有できる量は限りがあり、修理が発生すれば部品が使われていくので、実際は6年間ももたないのかもしれない。それでもサポートは確実に行われる。なので、8月に入ったからといって、今使っているクリエが使えなくなるわけでもないし、7月いっぱいでクリエビジネスが完全に終わるということでもない。


とはいえ、この7月を節目としてクリエ(ソニー)に見切りをつけた人もきっとたくさんいるのだろう。そして、昔も今もこれからもクリエを使っていこうとしているユーザーもまだまだたくさんいるはずだ。

これからのソニーは本当に大変だ。後者への誠意あるサポートだけでなく、前者への信頼回復も果たさねばならないのだから。ファン心理ってのは怖いんだぞ~。一気にアンチに鞍替えする可能性だってある。かわいさ余って何とかっていうし…。

(見方によっては終わりじゃなくて始まりなのかもね…。)

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