フィリップスの多機能HDDオーディオ用IC、ソニーも顧客候補

Philips、45時間再生が可能なHDDオーディオ用IC-「1万円を切るHDDプレーヤーも実現できる」

フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、コンシューマ市場向け半導体ソリューション事業戦略説明会でHDDポータブルオーディオ向けIC「PNX0106」を発表したそうです。1万個ロット時の価格が12ドルで、「このソリューションを使えば、1万円以下のHDDオーディオプレーヤーも実現できる」とか。サンプルとリファレンスボードの出荷は7月、量産出荷は10月を予定とか。主な機能を箇条書きにしてみると、

・HDD以外にCFカード、SD/MMCカード、NAND、NOR、SRAM/SDRAMも接続可能。
・拡張用端子でWi-Fi、Bluetooth、FMラジオなども追加可能。
・音楽再生時の消費電力は60mW。800mAhのバッテリを搭載した際の連続再生時間は45時間。
・PCとの接続用にはUSB 2.0。ホスト機能もサポート。
・静止画表示と簡易動画の再生もサポート。
・対応フォーマットは、音声がMP3/WMA/AAC/AAC+/AAC+Enhanced/OGGで、ADPCM/MP3形式での録音も可能。
・外部ビデオエンコーダを接続すれば、テレビなどへの出力にも対応可能。

と多機能で拡張性にも優れているようです。同社の事業部長は、デジタルオーディオプレーヤーの市場について、「近いうちに1億台程度の大きな規模に育つだろう。その中でも、HDDを搭載したモデルが大きな割合を占めるのは間違いない」と予測しているほか、「新製品のPNX0106はATRACへの対応も可能なのでソニーも販売先として見込まれる会社の1つ」とコメントしています。


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