大河原克行さんの「パソコン業界、東奔西走」。ウォークマンスティック、ウォークマンスクエアに搭載され、「スタミナ」と呼ばれる長時間連続再生を実現する独自技術「VME(Virtual Mobile Engine)」を解説。技術的なことはよくわかりませんが、「リコンフィギュアブル(再構成)技術」の採用もさることながら、低消費電力化LSI技術といったSoC技術を採用したことも驚異的なスタミナを実現した大きな要因とか。
そして、音楽を楽しむための「遊び」の要素、言い換えると「ソニーらしい」製品作りも、「スタミナ」に余力がないと実現できないのだとか。さらに、それを実現する技術がソニー社内に存在していることに最も気がついていなかったのはソニー自身であり、それがオーディオ事業の赤字転落の原因でないかとも考察しています。
スタミナの優位性と、それを生かしたソニーらしい物づくり。ウォークマンスティック、ウォークマンスクエアが、ソニーのポータブルオーディオ、そして、ソニー全体の復活につながる狼煙であることを期待したい
という最後のコメントには共感を覚えます。
ちなみに、冒頭、新製品の売れ行きが好調な理由としてMP3対応も大きな要因としていますけど、個人的にはその前に実現されたATRAC3ファイルの転送制限の解除も大きな要因なのではないかと思います。業界スタンダードの採用と面倒でしかなかった縛りの解除と、今までにない遊びの要素、そしてスタミナという最大の武器がうまく相乗効果を生み出したんでしょうね。
今後はSonicStageの機能ブラッシュアップやデジタル家電との連携といったPCレス化の推進、そして動画への対応を含め、ソニーらしいポータブルAVプレイヤーの可能性を突き詰めて欲しいと願っています。
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