ソニースピリットはよみがえるかの第27回は、ソニーのHDDウォークマン事業への参入とその現状について。書かれていることは、もういい加減耳タコなお話なのであえて触れませんが、注目したいのは初代HDDウォークマン発表時の安藤社長の写真。当時大変話題になった、製品を逆さまに持ったお姿を久しぶりに拝見いたしました。本文では、一切このことについて触れられていませんが、次ページに書かれているiPodの盛り上がりとの対比として意図的に採用されたんでしょうね。
で、続きの28回は最新のネットワークウォークマンに採用されている「バーチャルモバイルエンジン(VME)」の開発の経緯について解説。VMEは、ソニーお馴染みの「スタミナ」を支える独自の低消費電力技術で、ネットワークウォークマン以外に、CD/MDプレーヤー、PSPにも採用されているとか。本日発売の「ウォークマンスティック」は、このVMEを採用することで50時間の連続再生時間を実現しているそうです。
確かにモバイル機器にとってスタミナは重要だし、VMEは他社製品と比較しても付加価値の高い技術だと感じます。残されたのはソフトウェアの使い勝手の向上ということで、SonicStageまたはそれに変わるものと、Connectサービスの展開に期待したいところですが、欧米と比べて日本は微妙に違う動きをしている点が心配ではあります。
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