本体の操作性
ウォークマン スティックは、上の画像のように片手で包み込むように持つことで、親指と人差し指でほぼすべての操作が可能です。個人的には左手で持つほうがディスプレイを指で覆うこともなく、一番使いやすいと感じました。シャトルスイッチのみ、親指と人差し指で挟み込まないと操作しにくいですが、残りのボタンはすべてどちらか一方の指で操作できます。そのシャトルスイッチですが、プルダウン(上下)と回転(左右)の操作時に微妙に持ち替えが必要ですが、コツさえつかめればなかなか快適に操作できます。おしむらくは、透明カバー側に付いている「Search/Menu」と「Disp/FM」ボタンの操作性。ちょうど3次曲面っぽところについていることもあるのですが、ボタンも小さく、ちょっと自分には操作しにくいかなあという印象です。
ウォークマンの場合、SonicStageとの相性もありますが、楽曲をアルバムまたはプレイリスト単位で複数持ち歩くというスタイルが標準と考えられているようで、ハードウェア側で自分が聞きたいと思う楽曲に素早くアクセスすることに重点を置いているのでしょう。
「アーティスト」「アルバム」「グループ(プレイリスト)」の3つのカテゴリーを起点に楽曲を検索する手法はNW-HD1から大きな変化はありませんが、シャトルスイッチの採用でNW-HD1よりも少ない動作で楽曲検索ができるようになっています。(NW-HD1ではさらにジャンルからの検索ができるという違いはありますが…)
ちなみに、iPod suffleの場合は、シャッフル再生がメインのコンセプトになっているので、楽曲の検索は機能として持っていません。ですから、操作系のボタン類もいたってシンプル。前後の曲への移動とボリューム調整がひとつになったホイールスイッチと再生・一時停止ボタンしかありません。背面にあるスイッチの切り替えでシャッフル以外にアルバムやプレイリストを順番通りに転送・再生もできますが、転送した順番通りに記録されているため、検索性能は低いと言えます。
また、本体裏側にある「Repeat/Sound」スイッチは、短押しが再生モードの変更、長押しが2種類のイコライザー切り替えとなっています。個人的にはiPod suffleのような一発で全曲シャッフルが欲しかったんですが、そもそものコンセプトが違うようなので少数意見になってしまうのでしょうね。
それと、驚くのは起動のスピード。「ソニースピリッツはよみがえるか」では0.1秒と記載がありましたけど、ホントに速いです。まさに一瞬で起動します。ちなみに、NW-HD1でも数秒、iPod suffleでもスリープモードから復帰して再生が開始されるまで数秒かかる感じなので、これだけ比較したらウォークマンスティックはそれらと比べて数十倍速いということになります。
#操作性とは関係ありませんが、右上の画像は手持ちのライターとの比較画像です。ソニーはデザインコンセプトが香水瓶とか言ってますけど、我が家では同居人もライターというイメージが強かったようです。実際にこうして並べておくと、無意識に手にとってタバコに火をつけたくなっちゃうから不思議です。
NW-E50xシリーズのみ搭載のFMチューナーについて
関連して、FMチューナーの起動についてですが、「Disp/FM」ボタンの長押し一発でFMラジオモードに切り替わります。長押しといいつつ実際の時間は約0.5秒ほどで、これもまたかなり速いです。なお、同モード時にはシャトルスイッチの切り替えでプリセットとマニュアルによる選曲が可能になります。ちなみに、音楽再生に戻る場合は「Play/Stop」ボタンを押すだけ。こちらは体感約1秒程度で切り替わる感じですがそれでも充分速いレスポンスです。参考までに、ラジオの受信感度については、アンテナ代わりになるとされるヘッドホンのコードの長さや受信する場所に影響されますが、見渡しの良い屋外なら普通に聞けます。