ハリウッドとの裁判でソニーが勝訴しなかったら…

iPodショックから日本企業は何を学ぶのか

笠原一輝さんのユビキタス情報局。「コピーワンス方式がなぜ産業界にとっても、放送業界にとっても有害なものであるのか」についての持論を展開なさってます。ソニーのウォークマン事業の不振も引き合いに出し、オーディオの世界で起こった日本の機器ベンダとレーベルの悪循環がユーザーがそっぽを向いた原因と指摘。同様のことが映像の世界では起こらないのだろうかと危惧なさってます。


個人的に印象的に残ったコメントは、ビデオデッキの登場に反対したハリウッドとの裁判にソニーが勝訴しなかったらというくだり。

コピーワンスの問題も、この問題と非常に酷似した状況と思われる。仮に、あのときソニーが戦わなかったら、今頃未だに映画館に行かないと映画が見られない状況は続いていたかもしれない(つまり社会としての発展は無かった)。その結果、ハリウッドも今の規模になっていなかった可能性だってあるだろう。そう思えば、あの当時のソニーの幹部の判断は、賞賛されてしかるべき

とか。ソニーがハリウッドを打ち負かしたことによって、私たちは新しい映像体験を手に入れることができたことは間違いないですもんね。既成概念を打ち破り、常にイノベーターであり続けたソニーですが、ここにきてハリウッドの蜘蛛男に救われているというのも皮肉といえば皮肉な気もします。

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