ソニーらしさの鍵は(ネットワーク)カンパニープレジデント達が握る?

ソニースピリットはよみがえるか 第20回~経営体制刷新の前、安藤国威社長がnikkeibp.jpだけに語った(2)

nikkeibp.jpの「ソニースピリットはよみがえるか」の第20回。前回に引き続き、昨年11月に行われたという安藤氏へのインタビューの後編が掲載されています。個人的にひっかかったのが以下のコメント。

もっと、現場を統括するカンパニープレジデント(編集注:事業部長から部長クラス)や、その上のネットワークカンパニープレジデント(事業部長や執行役員クラス)が熱くならないといけない。

ソニーが作るものは、もっとソニーらしくなければいけない。それを貫くためには、カンパニープレジデントやネットワークカンパニープレジデントがもっと過激にならなくてはいけない。

ソニーで、事業の上に立つ人たちは、もっと製品にこだわっていくべきです。

こうしてみると、やたらとネットワークカンパニープレジデントを叱咤激励というか煽っている感じがします。おまえらががんばらんでどうすると…。最終的に彼らにメッセージが届いたのかどうかは知るよしもありませんが、ソニーが生まれ変われるかは彼らの動きにかかっていることは間違いなさそうです。

これまでに投資したAVの技術、ITの技術、通信の技術、サービスといったものを融合した新しい製品を、2006年にはワッと出します。それに向けて、さまざまな仕込みを行っている段階です。小手先の差別化ではなく、鮮烈な登場感を伴った製品を出したいと思っています

という後半に出てくるメッセージもどこか曖昧模糊としてつかみ所がありませんが、設立60周年を迎える2006年をひとつの大きな節目に新生ソニーを大いにアピールしたいのは新経営陣も同じでしょう。ソニーの今後はまさに今年一年が勝負ということになるのは間違いなさそうです。

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