ノートPC、携帯電話、PDA、無くして命取りになるのは自分だけじゃない

個人情報保護法直前特集 モバイル・セキュリティ虎の巻

ケータイ on Businessの特集。ノートPC、携帯電話やPDAなどを活用して社外で業務を行っている社員が、顧客や取引先の個人情報が入った端末をなくしたら…。ということで、4月に「個人情報保護法」が完全施行されますが、企業が義務を怠れば提訴される可能性もあるとして、社内システムや情報リソースをモバイル環境でも安全に活用するためのソリューションや注意点を解説しています。

リスクは自らコントロールしようということなんでしょう。企業から支給されたモノならまだしも、個人で購入したモバイル製品を仕事に活用している人も多いはず。仮に仕事で使っていなくても、友人、知人の個人情報が詰まった機器を持ち歩いていることには変わりないわけで…。


昔はケータイの電話帳なんてシンプルきわまりないモノでしたが、最新のケータイは複数の電話番号にメアド、住所、誕生日といった、より詳細な個人データを管理できるようになっているので漏洩した際のリスクは比例して大きくなりそうです。ただ、最先端技術が惜しげもなく投入される世界でもあるので、セキュリティ技術も色々な形で導入されていることも事実なんですよね。

最近は、ノートPC、携帯電話やPDA以外のデジタル機器も多機能化が進んでいますが、追加しようとして一番リスキーなのがPIMということになるのかなあ、なんてことを考えてしまいます。携帯ゲーム機にもPIM、みたいな話もあって実際それを期待する人も多いようですが、それって結果的にユーザーがリスクを背負わせられることになりませんかね。子供達も使うゲーム機から個人情報が漏洩しかねないとなれば、リスク回避のためにそういう機能を提供しない方が得策です。間接的とはいえメーカー側も非難の対象になりかねないですもんね。

でも、実際のところは不正に個人情報を入手する方法なんていくらでも存在しているわけです。自分も昔は、突然のセールス電話や見ず知らずの企業や団体からのDMが来ていましたから。出所はわかったんですが、すでに漏洩してしまった情報を消すことは不可能なので、回避するには電話番号を変更したり、思い切って引っ越すしかないです。それが直接の理由でというわけではありませんが、引っ越した後はその手のコンタクトがめっきり減りましたから…。

ということで、昔なら情報漏洩に関しては検討がつくことも多かったけど、今の時代は自分でいくらセキュリティに気を遣っても、第三者の不注意で自分の個人情報が簡単に漏洩する可能性が増えているということが問題なんでしょうね。便利になっていく一方で、目に見えないリスクがそこかしこに潜んでいる。21世紀ってそういう時代なんだなあと、曖昧にまとめつつ終わります。

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