コンバージェンス戦略に賭けるソニー、PSP北米発売で新局面に
今は社内の協力体制が確実に整った。ハードウェア部門とコンテンツ部門が互いに相手の抱える問題を理解するようになり、いくつかの問題を解決できる可能性が高まっている
とは米ソニーCEOでソニー本体の副会長も務めるHoward Stringer氏の弁。
ソニーでデジタル著作権管理をめぐって数年間続いたグループ間の内紛が収まり、ついにこのコンバージェンス戦略を奉じる献身的な信者が現れ始めている
のだそうです。コンバージェンスの意味ですが、辞書を引くと、「集中」とか「収束」という意味なんですね。ハード部門とソフト部門の人材が一つに集結したコネクトカンパニーの設立と、そこから生み出される新たなAVソリューションのことを指しているのでしょう。
音楽分野での失敗を繰り返さぬよう、ビデオの配信にあたってはあらゆる問題点を早急に解決しなくてはならない
など、動画の配信も期待できるコメントも。このコラムを読む限り、アップルのiPodソリューションに対して、ソニーはPSPを核にしたAVソリューションをConnectサービスに統合していく姿勢のようにとれます。
以下、雑感。PSPを使い始めて随分経ちますけど、正直、筐体サイズの問題で一般的なポータブルプレイヤーのような手軽さを感じることができません。もちろん、大柄な欧米の人たちにとっては今のPSPでも充分コンパクトと感じるのかもしれませんが…。世界最小・最軽量がお家芸だったソニーのこと。次世代のPSPがもう一回りコンパクトなサイズに仕上がったときには、対応するコンテンツも揃っていて、そこで始めて真の意味での21世紀のウォークマンになるのではないでしょうか。
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