先週、ソニーが2005年3月期の連結業績見通しを下方修正したことを受けた市場の動きを解説。すでに他のメディアでも報道されていましたが、主力ハイテク銘柄へのマイナス波及はほとんどみられず、「ソニーのひとりミニショック状態」だったのは周知の事実です。ソニーが株式市場に与える影響が無くなったとするアナリストのコメントがここでも紹介されていますが、ここでは準大手証券アナリストのコメントに注目。
(ソニーには、)往年のウォークマンのような、現在でいえば米アップルコンピュータのiPodにあたる超大型ヒット商品がもう何年も出ていないことに尽きる。一般消費者のブランドへの受け止め方のなかには、商品への基本的な機能、品質への信頼はもとより、ソニーに対して日本人として「世界に誇れる超大型商品を出してほしい」という期待を持ち続けていたが、これにこたえていないということだ。これがソニープレミアムのはげ落ちを加速しているのではないか
まさに、今のソニーは過去に培ったブランド力だけで、かろうじて持ちこたえているのでしょうね。
日経BPの連載にもあるとおり、ソニーは再生に向けて走り始めたばかり。取り組みが成果となって現れるのがいつになるかはわかりませんが、まだまだソニーという会社に夢を持ち続けているファンも多いと思うので、再起をかけて頑張って欲しいとエールを送っておきます。