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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(9)~ロケフリ編(後編)

コンベンション会場を後にしたSPAが向かった先は客室棟に用意されたセミナー会場。プロローグ編でお伝えしたように、自分が希望したセミナーは、14:30からのロケフリ、15:30からのフィールドスピーカー&ヘッドホン、16:30からのRollyの3つ。ということで、ここからはセミナーの模様を個別にレポートしていきます。まずは、ロケフリ編の後編としてロケフリセミナーの模様をレポートします。

セミナーは、今回発表されたハイビジョン対応ロケフリの商品説明、開発秘話的な内容を含む実機を使ったデモ、質疑応答という流れで行われました。会場前方にはプレゼン用のテレビとロケフリの受信機が接続されたデモ用のテレビが、後方に送信機とソース元のBlu-layディスクレコーダーなどが準備されていました。

冒頭の商品説明では、6本のセクターアンテナを搭載することでいかに安定したハイビジョン映像の伝送が可能かをパワポで解説。従来のベースステーションでは、2つの無線用アンテナを搭載しているそうなんですが、アンテナの指向性が広いため、希望波(クライアント機器とつながる電波ってことでしょう)と共に妨害波も受信してしまうことがあったそうなんです。今回の新製品はセクターアンテナ方式を採用。しかも6本という従来の3倍のアンテナを搭載することで、それぞれの指向性が狭くなり、妨害波の影響を受けにくくなることで希望波を安定伝送できるんだそうです。

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以上のような前振りがあって実機デモに突入。受信機を接続したテレビに、Blu-layディスクレコーダーと接続した送信機の映像(007カジノロワイヤル)が映し出されたのですが、画を見る限りはワイヤレスで伝送されてきていることを意識させない十分なクオリティ。その辺はコンベンション会場でみたものとなんら変わりません。と、ここで解説が入り、今見ている映像は後方にあるBlu-layディスクレコーダーからの画ではなく、別室にもう1セット送信機器を用意していて、そこから伝送しているとのことでした。

自分が前編で確認できなかった、壁などの障害物があった場合でも安定伝送が可能なのかどうか、ということをこの場で証明してくれたことになりました。ホテルの客室の壁がどれぐらい厚いのかわかりませんが、他の部屋でも無線機器が多数使われていることを考えても十分な性能といえるのではないでしょうか。我が家のような、リビングと寝室が壁一枚で隣り合わせの間取りであれば間違いなく余裕でしょうね。

(参考までに、15日に会場に足を運んだ、ゆーじゅさんから「SPAさんの記事の中で電波の干渉について心配されていたので聞いてみたところ、10Mbps程度出れば問題なく再生出来る仕様なのであまり心配する必要はないのでは?とおっしゃっていました。遮蔽物も6本のアンテナで良好な電波を選択しながら繋いでいるので無線LANが使える環境であれば大丈夫では?とのことでした。」とのご報告もお知らせいただいています。ご丁寧にありがとうございました!>ゆーじゅさん)

さらに驚いたのは次に行ったデモ。なんと、送信機に強制的に電磁波を浴びせ、セクターアンテナがどういう動きをするかをお見せしようというのです。電磁波を送出する機器は大人の事情があって、白布で覆われ見えないようにしてありましたが、そこから伸びたポールから至近距離でロケフリ送信機めがけてノイズを浴びせかけるという反則技(<販促技かも?)。

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ただ、ロケフリ自体は見たまんまのブラックボックス。本体カバーを外してアンテナを露出させたところで、どのアンテナが受信機とつながっているかわはわかりません。そこで用意されたのが、このデモのために開発したというアンテナと連動するLED付きの回路。これを送信機の上に装着して、実際に受信したアンテナがどれかを視覚的に見せてくれるというわけです。もう、そこまでやるかー。でも、すげーです。

従来のPK20と専用ロケフリモニターの組み合わせの後にHome HDで実演するという順番で、前者で試したときは障害によってモニターから出ていた画は瞬く間に消えてしまいました。その後のHome HDでは、障害波を放出後は最初の方は受信機側にまったく影響が出ずに、アンテナがこんなに優秀だったっけ?と関係者が驚く場面もありました。が、実は送出機器側のコンセントが抜けていて電源が全部落ちていたみたいなオチ(?)もあって、それが逆に場が和む要素になったりしました。とまあ、色々ありましたが、受信機側の障害が見て取れてからは、アンテナが切り替わる様子も確認できましたし、切り替わった後の受信側の再表示までの時間も非常に短かったように思いました。6本のセクターアンテナ搭載はダテじゃないということをこの実験を通じて証明してくれたということです。

下の画像はロケフリ Home HDの送受信機それぞれの背面です。すでにWebなどでも画像は出ていますが、従来のロケフリとは色々と違う点が見受けられます。受信機にD端子の切替スイッチ、送信機にワイヤレスチャンネル切替スイッチが用意されているのは、今回のロケフリが単体のシステムであることを象徴していますね。また、今回初めて受信機にUSB端子があることに気がついたのですが、質疑応答の時間に質問してみたら、これをファームのアップデートに使うらしいんです。それもポケットビットなどのUSBメモリー経由になるそうです。なるほどなあ。でもなんで送信機側になくて受信機側にあるんでしょうね。今気がついたので理由はわからずじまいですが・・・。

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こちらはロケフリ Home HDに付属するリモコンですが、これまた立派なものが付きましたよー。ソニーのテレビに付属する一般的なリモコンに近く、サイズもそれなりです。送信側がソニー製ならそれらに付属するリモコンと同様の使い方が出来そうです。また、任意の機能を割り当てられるFキーが4つ用意され、活用の幅がさらに広がりました。この他、PK20から採用されている各種学習リモコン機能もあり、他社製品であってもバリバリ使えるのは従来どおり。ソニーでは実際にたくさんの他社製リモコンを入手して、設定をデータベース化しているようですよ。いやはや、ご苦労様です。

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最後の質疑応答の時間では、色々な意見が飛び交ってました。後で気がついたのですが、このセミナーにはCNETのブログなどでご活躍中の渡辺聡さんクロサカ タツヤさんが参加なさっておりました。セミナー開催前からやけに難しそうな話をしている人たちがいるなあと思っていたのですが、それが彼らだったとは・・・(実はこの時に初めて安倍総理退陣のニュースを知ったのでした)。ちゃんとご挨拶しておけば良かったと反省することしきりです。

ちなみに、渡辺さん達のSDCレポートは彼らのニュースクリップサイト「techviews.jp」で読むことができます。簡潔なレポートですが、一介のソニーファンとは視点が異なるところもあって大変興味深いです。なお、今回のイベントでブロガー招待枠が用意された意図や目的などについて、SMOJ御子柴課長さんが彼らのインタビューにこたえていらっしゃいました。ご参考まで・・・>Sony Dealer Convention2007+マーケッターインタビュー

質疑応答で自分がたずねたのは、先述のUSB端子の件以外に、Home HDを含む複数台のロケフリが混在した場合は問題ないのかということと、AVマウスのワイヤレス化は検討していないのかということ。前者はそれぞれのベースステーションが干渉しないようにワイヤレスチャンネルを設定してあげればまず問題ないでしょうとのことで、後者は技術的に不可能ではないので今後の検討課題としたいとのことでした。

このほかにも色々と突っ込んだ質問をすれば良かったんですが、撤収作業や次のセミナーの準備もあるのでやめました。個人的には、日本独自の大人の事情を鑑みつつも、ロケフリの世界に見事にハイビジョンを持ち込んだソニーの技術陣に拍手を送りたい。そんな気持ちになったロケフリセミナーでした。

次回はヘッドホンセミナー編の前編として、「パーソナルフィールドスピーカー」についてレポートしたいと思います。

MDR-EX700SLの遮音性能は・・・

ソニーの最高級インナーイヤフォンの実力は? 16mmユニット搭載EXモニター。ソニー「MDR-EX700SL」

AV Watchの新製品レビューにソニーの最高級インナーイヤフォン「MDR-EX700SLicon」が登場。EX90SLの上位モデルとして10/20に36,750円で発売されるこの高級ヘッドホンをAV Watchがどう評価するのかに注目。細かい評価についではレビューをお読みいただくとして、やはり注目したいのはEX90SLでなにかと指摘の多かった遮音性能がどうかという点。これについて、レビューでは

音漏れについては、カナル型(耳栓型)と考えると多めだが、それでもMDR-EX90SL程は多くない。電車内であれば、さほど周囲を気にすることなくボリュームは上げられそうだ。もっとも、遮音性能がMDR-EX90SLよりかなり高いので、電車や地下鉄、飛行機などでの利用時にはEX90SLよりかなり快適に利用できるだろう

と解説してくれています。ということで、出先でも積極的に使えそうです。とはいえ、価格が価格ですから、断線などの不慮の事故には注意したいですね。

iconicon余談ですが、自分は12日のSony Dealer Convention 2007でこのヘッドホンに関するセミナーを受講してきました。講師はヘッドホン作るおじさんとしてNHKの番組にまで登場した五代目耳型職人、松尾さん。初体面の感動もそこそこに、質疑応答で遮音性能について質問したのは自分ですが、その時の模様については改めて後日レポートしたいと思いますので、もう少しお待ちくださいませ。

ちなみに、遮音性能についてはAV Watchの評価どおりと思っていただいてよろしいかと。(このヘッドホン、絶対買いますよ~、自分は!)

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(8)~パーソナルオーディオ編

雰囲気”だけ”怪しい「パーソナルフィールドスピーカー」ブースで会場視察に許された時間を使い果たしていたSPAでございますが、制限時間をオーバーしていた事実は、後日デジカメ写真のタイムスタンプで知ることになっただけで、その時の当人はその事実にまだ気がついておりませんでした。本来ならその時点でコンベンション会場から退出しなくてはいけなかったのですが、ソニー側で多少の遅延は計算済みだったのでしょうか。ひとまずその場は泳がせてもらっていたようです(<おとり捜査か)。

さておき、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースの次はいよいよ「パーソナルオーディオ」ゾーン突入か、と思いきや、その前に「Rollyicon」ブースがお出迎え。そういえば、これ書きながら思ったけど、Rollyってホームオーディオの範疇なの、それともパーソナルオーディオの範疇なの、どっち?って、そのどっちにも入るからその中間に展示されてたんでしょうかね。ま、どっちでもいいか。

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すでに、9/10のお披露目パーティーで実物を見ていたし、この後、Rollyのセミナーを受講する予定でしたから完全にスルーしてしまっても良かったのですが、ブースにはあまり人影もなく、説明員さんも暇そうにしていたので話しかけてしまいました(<だから制限時間過ぎてますから!)。先日のパーティーでは、自分よりも確実に若い(と思われる)説明員さんが多かったように記憶していますが、今回の会場では落ち着いた感じの自分よりもあきらかにご年配と思われる方がアテンドしてくださいました。

先日のパーティーでは、数え切れないぐらいのRollyが用意され、それこそ、あちらこちらで同時多発的にデモが行われておりましたが、パーティーという性格上、Rollyの高音質性能とやらを確かめることは出来ませんでした。ということで、今回のような人が少なく比較的静かで落ち着いた空間でRollyの再生音を聴けるのは初めてになります。

ということで、パーティーに参加した旨と、今回はモーション抜きでとにかく音を確かめたいということをお伝えしてデモしていただきました。で、再生してくださったのがクラシックっぽい曲。ほーほー。なかなか繊細な音じゃないですか。小振りなRollyのこれまたさらに小振りなスピーカーは、クラシックのような繊細な音楽の方が意外に強いのかもしれませんね~。実際、Rollyのスピーカーがいくら高性能で、床面を利用したバッフル効果が期待できたとしても、ステレオ同様にブリブリの重低音が出せるはずはありません。

iconiconただ、あのサイズからあそこまでの音を、時には自ら高速でモーションしながら、破綻無く再生できちゃうRollyってやっぱりすごいなあって思いました。とはいっても出てくるものは見えない音。ユニークなモーション機能は動画でも確認できるけど、音を説明するのは本当に難しいですね。こればっかりは、実際に自分の耳で確かめないとわからないと思います。ちなみに、巷にあるアクティブスピーカーとRollyを比較してとやかく言ってもあまり意味ないと思います。根っこにあるコンセプトが全く違いますから。

小さいのに、良い音が出せて、なおかつ、軽快に動けるRolly。この新しい手のひらサイズのオーディオ商品は、驚くべきメカ構造が隠されており、たくさんの技術が詰め込まれていたのですが、それを知るのは後のRollyセミナーでのこと。詳しい話は「Rollyセミナー編」として後ほどレポートしますが、Rollyブースで説明員さんと話し込んでいる間にも時は流れておりまして、ついにしびれを切らしたカレンさんの担当さんから「もう時間ですので次の会場に移動してください」と言われたのがたぶん14:05過ぎ。

iconicon「はい。わかりましたー」って、ヤバイ。完全にヤバイ!だって、肝心のウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を全然見てないんですもん。もちろんヘッドホンも。ということで、Rollyコーナーを抜け、真のパーソナルオーディオコーナーへと突入したSPAがとった行動は・・・って、次回に続きません。続けば続くほど自分の首を絞めます。ということで、とにかく写真だけでもってことで、ウォークマンSシリーズ新製品に的を絞って、触る、撮る、触る、撮るの繰り返し。結局、ウォークマン担当さんにまともな話も聞くこともできず、その場を後にしたSPAでございました。いや、もう、楽しみにしてくださっていた皆さんに、なんと言ってお詫びすればよいのやら。

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iconicon幸い、ヘッドホン新製品の目玉である「MDR-EX700SLicon」については、この後のセミナーで実物に触れられると思ったので、スルーしてもなんとかなるとは思っていたのですが、Bluetoothヘッドホンの新製品もあったようなので、パーソナルオーディオコーナーがまともに視察できなかったことは本当に悔やまれます。実は見られなかったのはそれだけじゃありません。ヘッドホンの類がまとめて展示されているAVペリフェラルコーナーを視察する時間も無くなってしまったんですから。

なんだかんだで最終的には14:10頃になるのかな、コンベンション会場を後にすることになりました。ご厚意で10分延長していただいたようなものですが、それにしてもう完全に時間の使い方を間違えましたね、自分。最初のSMOJさんの連絡事項にあったんですよ。全部を全部見ようと思ったら時間が無くなりますから、セミナーとの兼ね合いも考慮して視察してくださいねー、みたいなことを言われてたんですよ。なーに、オレなら大丈夫さ、なんて余裕をぶちかましていた自分は大馬鹿ものです。

視察レポートといいながら、後半は言い訳レポートみたいになっちゃってますけど、百戦錬磨の(?)SPAですから。そこであきらめるわけにはいけません。結論から言うと、新しいBluetoothヘッドホンを見ることもできたし、ウォークマンSの新製品も感想が言える程度までその内容を把握出来ました。それらの一部は、ひんしゅくを買いそうなある種のゲリラ的行動によって達成できたわけですが・・・(その後自分がとった行動については後ほど明らかになります)。ということで、ウォークマンSとヘッドホンのレポート楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳ないのですが、それらについてはまた別枠でお伝えしたいと思います(<結局首を絞めてる)。

以下、余談。

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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(7)~ホームオーディオ編

結構大人なのに大人のコンポをスルーしたSPAが見たものは・・・。はい!そうです、正解です。AV Watchでもニュースとして取り上げていたポール型の無指向性スピーカーであります。そのスピーカーは、「SOUND meets LIGHT and ART」と題したコーナーの中央に鎮座ましましてました(ん、変?)。比較的ゆとりのあるスペースの、それもど真ん中にそびえ立っていたので、そりゃもうインパクト大。

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説明員の方に色々と話は伺ったのですが、まさにAV Watchに載っているとおりのことなので、そちらをご覧ください(ってまたもや手抜きだ)>ソニー、透明な無指向性スピーカーや有機ELテレビを展示

強いてとりあげるならば、このスピーカーのキモとも言える部分であり、かつ、デザイン性を感じさせるポール部分。聞くところによると、このポール部分だけで定位を感じられるそうなんです。さらに、このポールが上下に長いことで、どこにいても自然な音を感じることが出来るみたいです。音質については、じっくりと時間をかけてというわけにはいかなかったので、あくまで第一印象なんですが、素直に良いなあと思いましたです(あっさり)。展示ではコーナーのど真ん中にスピーカーがありますが、基本的には部屋のどこに置いても快適な音が楽しめるみたいです(みたいです、ばっかり)。ちなみに、ミラノで展示された同コンセプトのスピーカーよりも、こちらの方が先に出来たそうです。

発売時期も価格も一切未定だそうですが、メン玉飛び出るほどの値段にはならないようなことを言っていたような気もします(気もしますって、あーた)。どのみち、どんな価格設定になったとしてもSPA家的にはメン玉飛び出るのは確実でしょう。まさに大人の、いや、セレブなスピーカーになりそうですねコレ。インテリア性も高いので、このスピーカーが製品化された暁には、ソニーに室内装飾を含めた総合的なリスニングライフの提案が求められるのかも。15日に行かれる方は、カタチもさることながら、実際にそこから飛び出してくる音に注目してみてくださいませ。

と、ここまでで正味3~4分。残り時間は10分。もう時間もないので次のコーナーへ・・・ってまたなんだかよくわからないコーナーだぞここは。小さいショーケースがたくさん置いてあり、それぞれ中には5cm程度のソニーの商品じゃないものが展示されています。意味もわからず、中に歩を進めてみると正面の壁に「43mm X 43mm SMALL but QUALITY SOUND 小さく果てしない可能性」という文字が。

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実はコレ、新しいホームシアターシステムの展示なのでした。43mmというのは5.1chでいう前後左右の4つのスピーカーサイズを表してます。わかりやすいもので言うと、ゴルフボール大のサイズです。要はとにかくスピーカーが小さいんです。で、小さいのにそこから出てくる音がこれがまたすごいんです。

ブースでは映像が正面の壁に映し出されているので、ケース最前列の左右二つにフロントスピーカーが置かれているのはすぐにわかるのですが、リアがどこにあるのかわからなかったんです。で、説明員の方にどこにあるんですかと尋ねたところ、ブース後方の上を指さしてくれました。え、あれがスピーカーなの?点です点。まあ、前方にあるものと全く同じものなんですけど、離れてみるとこれがホントに小さいんですよね。

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とにかく、それぐらい小さいスピーカーから迫力のある音がバンバン放出されて来るのでとにかくびっくりです。ちなみに、スピーカーは超小型ながら、0.1ch担当のウーハーはそれなりのボリュームでした。でも、中核となるアンプ部はかなりコンパクトに仕上がってました。あの小寺さんがブログで取り上げたひとつがこのスピーカーであることからも、そのすごさがわかるってもんです(他力本願モード発動)>ソニー ディーラーコンベンションに行ってきた

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時間が無かったので、アンプ部についての詳細は確認できませんでしたけど、とにもかくにも、小さくて高性能という、実にソニーらしいオーディオシステムの登場に我を忘れて興奮してしまいました。と、ここまでが3分。とにかく時間が無い。ということで、足早に次のコーナーへ移動。

さあ、そろそろウォークマンか~と思ったら目に入ってきたのがEX700と同時に発表された、スピーカーを頭につけちゃったらこんなんできましたな、「パーソナルフィールドスピーカー(PFR-V1icon)」ブース。「ちょっとだけよ(c)」な赤一色の照明に染まる怪しげな雰囲気。担当さんに、「ご指名の」、じゃなくて、「聞きたい音楽ジャンルは何ですか?」と詰め寄られアタフタ。ブースの中をじっくり眺めてみたら合計6つある展示台に、「Classic」やら「Jazz」といった音楽ジャンルが記されてるではないですか。時間が無いのでどれでもいいやと思ったのですが、この手のスピーカーで一番気になるのは低音の鳴りだと直感的に思ったのか、「じゃあSoulで」と間髪入れずに答える自分。

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速攻展示台へ移動して「パーソナルフィールドスピーカー」を初装着。装着にもコツがあるらしいのですが、時間もないので担当さんにお任せのキュウリがパパ状態で頭に取り付けてもらいました。出てきた音は、舞子うじゃなくて、マイケル・ジャクソンの曲(曲名が思い出せず)でしたが、これがまあ、想像していた以上に低音が豊かなんです。何回目になるのかわからないぐらいのびっくりタイム再び。

なんでこんなに低音が出るのかと担当さん尋ねてみたら、どうやらスピーカーそのものではなく、スピーカーから飛び出している、見るからにあやしい、パイプに秘密があるようなんです。ちなみに、このパイプが耳に直接当たることで、このスピーカーを定位置に固定する役割を果たすのですが、どうやらそれだけのためだけだけに存在するのでは無いということなんです。

iconiconただ、とにかく時間もなかったんで、「この後のセミナーに参加するので詳しい話は、その担当さんに聞きますね」とお話ししたところ、「担当は私です」とのこと。「あー、そうなんですかー。じゃあ、後でまたその辺のお話しを聞かせてください!」ってことで、その場を後にするのですが、その後のセミナーでプレゼンする担当さんのトークが面白いのなんのって。その辺については改めて、今回のおちゃらけレポートのお詫びとして、「パーソナルフィールドスピーカー編」としてレポートいたしますので、しばしお待ちを!

ということで、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースを抜けた時点で14:02。制限時間2分過ぎ。かなりヤバイ。ヤバイんですけけど、この時点で本人全く気づいてません。さてさて、この後SPAはどうやってこの難関を切り抜けるのでしょうか。次回をお楽しみに!

(って、たぶんもう誰も期待してないか。にしても、自分、アルコールがはいるとこうも文章が変わるんですね。ということで、数々のオヤジ発言お許しくださいませ・・・)

続きを読む Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(7)~ホームオーディオ編

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(6)~バイオ編

ということでバイオコーナーに突入。展示の数で言えばちょうど折り返し地点なんですねこの辺が。なのに残り35分なんだもの。手抜き感バリバリと予告したバイオコーナーレポですが、予告どおり手抜きです。先に言っておきます。

バイオコーナーで最初に目に飛び込んできたのは、展示そのものではなく、type Uのブログでお馴染み、担当者Tさんの晴れ姿でした。早速話を聞きに行こうと思ったのですが、他の人のアテンドをなさっていたので、後回しにして写真撮影を優先。

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昨年のSDCではバイオの実機展示は非常に少なく、コーナーも小さかったのですが、今年も昨年と同等の規模に見えました。展示機もノート型でtype A、type F[FZ]、type C程度。type Tやtype Sのいわゆるモバイル系の展示に至っては皆無。type Cは直近の新製品ということもあり、大きくスペースを取ってカラバリ展開をアピールしておりました。デスクトップはtype R masterとtype Lのみ。type Lは、米国で先行発表された新製品かと思いきや、現行モデルそのまんまでした。残念。

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で、あちこち撮影した後も、まだ担当者Tさんが接客中だったので、真向かいのデモコーナーに移動。この秋の新製品に付属する映像編集ソフト「VAIO Movie Story」を試してみることにしました。始めにコンパニオンさんがサイバーショットで自分を撮影。その画像をバイオに取り込んでからデモスタートということだったのですが、取り込みがうまくいかず、すでにバイオに取り込んである素材でデモをしていただいたのですが、まあ、良くできてますね、コレ。昔のバイオに付属していた「Movie Shaker」っぽいソフトで、さしたる苦労もなく、静止画と動画素材をミックスしたオリジナル動画を作成できちゃいます。

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sdw2007_33.jpgテンプレも色々と用意されており、様々なパターンを試すこともできます。あとで担当者Tさんに聞いたのですが、テンプレはソニーのデザインセンターが手がけているとか。あれ、コレって言って良かったんだっけ?まあいいか。ダメならつっこみが入るでしょう(ってココで言った時点でアウトという話も・・・)。それと、これもTさんに聞いた話なんですが、書き出せる動画のフォーマットも豊富で、MPEG-4 AVCのMainもBaselineもOKだそうです。いすれも書き出しにパワーは必要ですが、自作の動画をPSPや動画対応ウォークマンで手軽に持ち歩けるのは良いですね。

その後、担当者Tさんの接客が終わったのを見計らい急襲。ご挨拶もそこそこに、バイオ新製品に不属する、あの音楽ソフト「VAIO Music Box」についてお聞きしました。このソフト、左下の画像が基本画面で、ウインドウのサイズすら切り換えられないシンプルなソフトです。

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最初にに音楽ファイルが入っているフォルダを指定してあげる必要がありますが、その後は基本的にはソフトにお任せ。バックグラウンドでネットジュークでお馴染みの12音解析が行われ、自動的にリストアップされるとか。オフィシャルサイトに書いてあることなので詳細は省きますが、リストのデータを書き出し、SonicStageやiTunesに読み込ませることで、ウォークマンやiPodでもリストのデータが共有できるのが良いですね。

また、気になるATRAC対応の件についてだけ確認してみると。間髪入れず、クレジットを表示してくださり、対応していることをちゃんと見せてくれました。最初にアップされたWeb上の情報も今はATRACに対応するということになってますし、ひとまず、めでたしめでたしといったところ。

その他、このソフトの面白いところなども色々とたずねてみようと思っていたところ、後ろからなにやら強烈な視線を感じまして、振り返ってみるとシルベスタ・スタローン似のSMOJの御子柴課長さんが不安げな面持ちでこちらをうかがっていらっしゃいます。時間が無いんだと気がついた自分は、担当者Tさんにその旨をお伝えし、御子柴課長さんの後についてすごすごとその場を後にしました。

なんとこの時、タイムリミットまであと15分。これは急がなきゃということで、足早にホームオーディオコーナーへと移動しはじめるのですが、ここで御子柴課長さんからこの先に面白い展示があるので見逃さないでみたいなことと言われ、大人のコンポをすっ飛ばしてそのコーナーに足を踏み入れたのですが・・・これがまたすごかった。ということで、詳細は次回。

sdw2007_34.jpg(ちなみに、大人のコンポコーナーで小冊子が配布されていたのは見えたのですが、あとでどこかでもらえるだろう思ってスルーしてしまいました。実は、これに限らず、今回、カタログの類はそれぞれのコーナーでゲットしなくちゃいけなかったのですが、自分は結局後にも先にも会場視察中にひとつもカタログをゲットしてませんでした。完全にダメダメです、自分。)

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(5)~α700編

サイバーショットコーナーで15分と、思わぬ足止めを食らってしまったSPAが向かった次の展示はαコーナー。一週間前に正式発表されたばかりの中級機「α700(DSLR-A700icon)」がたっくさん展示されていました。

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実機だって触れます。ボディの質感も良い感じ。

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α100には無いボタンやらスイッチがたっくさんあって、なんというか、オレはワンランク上のカメラだぜと主張しているようでした。

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ボディのみならず、縦位置グリップ付きの実機もいやっちゅーほど触りまくれます。

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カットモデルやレンズやアクセサリーの新製品もケース内に展示されていました。もちろん、レンズはリクエストすれば試させてもらえたのだと思います。また、「ハイビジョン メディア ストレージ」の実機展示もあり、テレビに繋いで実際に画像をデモしていました。

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ということでα700はそこそこにして次のコーナーに・・・ってもう終わりかい!

と自らノリつっこみしてしまったのには理由がありましてー。ご想像の通り、とにかく時間がなかったんです。もうマジで写真を撮るだけで精一杯。結局のところαコーナーにいた時間が正味7~8分でした。一応、α700を持ってみて、ファインダー覗いて、シャッターの半押しまではいったんです。後から考えるとなんであそこでシャッター切らなかったんだろうと思うのですが、かなりテンパっていたことは確か。

iconiconそれに、エントリー機のα100すら使いこなせていない自分のようなカメラ素人が、ワンランク上の「α700」の一体何を語れるというのでしょう。あ、唯一語れる部分があった。「意外に軽かった」・・・<ってそれだけかい!ということで、αコーナーについてはこのぐらいで勘弁してください。好きな人は好きなので、ちゃんとレポートできれば良かったんですけど・・・。αファンの人にはホント申し訳ないです。一応お詫びのつもりで、画像だけですが多めにしてますので。

ついでに、15日に招待されている方で、αに興味のある方にワンポイントアドバイス。くれぐれも映像系ばかりに気を取られないでください。マジで時間が無くなりますよ。

その後、ハンディカムコーナーもあったのですが、既発表の商品ばかりでしたので、まりあさんの歌が流れる「毎日がスペシャル」コーナーと、ハイビジョンハンディカムの歴史展示程度を撮影して完全にスルー。次のバイオコーナーへと向かうのでした。

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この時点で残り時間が35分程度。果たしてSPAは全ての展示を回りきれるのか(<って前振りした時点でオチはバレバレじゃん)。次回、これまた手抜きの予感バリバリなバイオコーナーのレポートをお楽しみに!