8/13の発売日当日から早10日。何せPCにはうとい文化系人間ですので、自分が使いやすい環境に、少しずつではありますが、近づけられるよう色々とわからないながらに微調整中です。個人的な最重要課題はモバイル環境でのバッテリーライフ。標準電圧版Core i7-2620Mのパワーを全開とは言わないまでも、そこそこ快適にできるだけ長く使いたいってことで、個人的ベスト環境を目指してあちこちいじってます。
VOMモデルは、JEITA測定法で、標準バッテリー(11.1ボルト 4000mAh)で約8.5~9時間、拡張バッテリー(11.1ボルト 4400mAh)装着時で約16.5~17.5時間の駆動時間とのことですが、出荷時の状態ではそんなバッテリーライフはとてもじゃないけど望めない設定。
ちなみに、ITmediaの「BBench」を使ったテスト(「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」および「10秒間隔でのキーストローク」。無線LANでネット常時接続でWebブラウザはIE9[32bit]を指定)でも電源プランがバランス(ディスプレイ輝度40%)で、標準仕様モデルで約5時間5分(残り5%で休止状態へ移行)、拡張バッテリー装着で9時間43分(残り10%)、ハイスペックなVOMモデルで4時間12分(残り5%)。
PC Watchでは、1分ごとに無線LAN経由でのWebアクセス、10秒ごとにキー入力を行なう設定で、内蔵バッテリで5時間43分、拡張用バッテリー装着時が11時間12分とか。
いずれも、何らかの作業をしながらでは公称値にはとても及ばない数字。だからこそ、色々といじらないといかんのですよね。
てことで、まずは「コンパネ>システムとセキュリティ>電源オプション」のカスタマイズ。電源につないでいる時は「バランス」の初期設定で行けばよいので、バッテリー駆動時の「省電力」を主にカスタム。何はなくともディスプレイの「明るさ」。バッテリーライフに大きく関わる重要な要素。バッテリ使用時を10%に。他の設定は状況に応じて細かく設定することに。
普通ならこの程度でもかなりの効果が期待できるのですが、そうは問屋が卸さないのがVAIO。ソニーオリジナルソフト絡みのプログラムが強烈にリソースを喰いまくるのはVAIOを使ったことがある人ならわかりますよね…。
主にMedia Galleryなんですけど、コンテンツ共有・監視、各種情報取得とお好み学習を含む解析マネージャーの類が、まあ、とにかくパワーを使いまくってくれやがるのです。CPUの使用率は半端じゃないし、すべてのファンをぶんぶん回して、恐ろしいスピードでバッテリーがあっという間に干上がっていくんです。コンテンツが大量でも解析が終われば静かになるかと思いきや全然そんなことなかったんですよね。
さらにやっかいだったのが解析マネージャーの監視フォルダー設定。プレイリストにiTunesを登録したらiTunes自体の動作が激重になって、とんでもなくCPUに負荷をかけるようになってしまいました。いくら処理能力に優れたマシンとはいえこれは無い。
てことで、思い切って共有設定も解析設定もまるっとターミネート。ホームネットワークプレイヤーぐらいは残しておきたかったんですが、コンテンツ収集が以外に時間がかかるし、自宅で動画を見るなら他にも色々手段があるって事で…。
上記までの設定だけですが、もう快適なことってば。今までが何だったんだと言うぐらいファンは静かで、タスクマネージャーも平穏。起動後さほど時間を要することなく、CPU使用率が1桁になるようになりました。ちなみに、省電力モードの場合、標準バッテリーで約4時間30分、+拡張バッテリーで10時間20分との表示。
ってここまでやって、大手メディアの検証実績の近似値ですが、そもそもがいたわりバッテリー適応の「残80%」での値って事で、そこそこの結果になったかなあと思います。いずれにしても公称値には遠く及ばず。まだまだ省電力化の道は遠そうですが…。
にしても、なんでこうソニーのオリジナルソフトってパワーが必要なものが多いのだろうか。しかも、他にも多大な影響を与えるってどうよ。究極のパフォーマンスは自社製の重いソフトを動かすためですか?
どうでも良いコンテンツをおすすめされるためにバッテリーが無駄遣いされるのはごめんです。最近はMedia Goが重くなってきたような気もしますが、Media Galleryの音楽モードに比べたら軽い軽い。てことで、個人的には写真・動画系はPMBに、音楽はiTunesメインでMedia Goにてライブラリー共有というシンプルな運用スタイルで行きます。
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