これがDigiFi No.10特別付録のUSB DAC機能付きヘッドホンアンプだ

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NANOCOMPO NANO-UA1の5回目のレビュー後半でちらっと触れた、「DigiFi No.10」特別付録の高音質ヘッドホンアンプですが、東和電子さんのご厚意で実際に付録として使われる量産品を試用させていただけることになったのでレビューしていきたいと思います。

昨年夏刊行の第7号付録のデジタルアンプが大好評でそれに続くOlasonicコラボ第2弾が単体のUSB DACとしても使える今回のヘッドフォンアンプになります。初回は、実物(基板)の外観の写真と基本概要についてお届け。

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こちらが一応前ってことになるんでしょうね。出力用ヘッドホン(イヤホン)ジャックとその右にパワーオン確認用のLED、さらにその右にある二つの黒いスイッチがボリューム(アップ・ダウン)です。ボリュームスイッチの奥というか陰にDigiFiロゴ。

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後ろに入力用のUSB端子と出力用RCAピンジャックが1系統。対応デジタル音声信号はPCMの16ビット、48kHzまで。駆動電力はUSB接続で供給されるバスパワーのみ(5V、500mA)。利用できる電力は5V、2.5W。電源はOlasinicでお馴染み「SCDS」。

詳細については「Digi Fi No.9」に主な仕様と開発者インタビューが4ページに渡って掲載されていますが、その編集版がStereo Sound Onlineにも掲載されているのでこちらを参考にすると良いと思います。

DigiFi No.10の特別付録はこんなにすごい!
その1 愛用のオーディオに接続できるRCA出力端子装備!
その2 合理的で高音質なボリュウム調整機能を採用しました
その3 前回と同じ、大型電解コンデンサーにはワケがある
その4 新世代部品で音の広がりとパンチを両立させました
その5 ご自慢のヘッドフォンをつないで聴いてみてください!

要点はこんな感じかな。今回のアンプは同時並行で開発していた「NANOCOMPO」で試し良い結果が得られたトライアルを付録開発でも実践。その結果がSCDSの採用で、音に力強さが加わり、ヘッドフォンのドライブ能力もアップ。オペアンプはとっかえひっかえ、実際に音を聴き、結果が良かった部品を使用。採用されたのはオーディオ用としてすでに実績のある部品の新世代版で、音の広がりがとても豊かだそう。RCAアナログ出力端子用とあわせてオペアンプは2個搭載。出力部分に別建ての差動アンプを組みノイズをおよそ10分の1に低減。「ヘッドホンに関しては、10万円に届きそうな価格の本格的な海外モデルをつながれてもがんばって鳴らし切れるようにはしたつもり。少なくとも音圧が足りないということにはならないだろうと感じている」とのこと。