Olasonic×Stereo Soundコラボ「USB/DAC付きデジタルアンプ」を試す(1)~雑誌付録の枠を遙かに超えた逸品


すでにお伝えしたとおり、「Stereo Sound」の姉妹誌「DigiFi No.7」(8月発売)にOlasonicの「USB/DAC付きデジタルアンプ」が特別付録になりますが、なんと今回、東和電子ステレオサウンド、両社のご厚意で発売前のアンプ試作機をお借りできたので、簡単ではありますが製品の紹介と個人的なインプレなどを数回に分けてお届けしたいと思います。
■「USB/DAC付きデジタルアンプ」の開発背景


5月末発売の「DigiFi No.6」からの引用になってしまいますが、要約すると以下のような感じです。

・Olasonicスピーカーは、省エネで良い音が楽しめるスピーカーとして、多くのオーディオファンに高く評価され今日にいたる。
・TW-S7を出発点に、TW-D7WM、TW-D7OPT、TW-D7IPとバリエーション展開してきた中で、製品開発のマイルストーンとして何か出来ないかと考えていた。
・S7のアンプ部分の単体発売に関する要望が多いこともあり、アンプ部分を取り出してオーディオファンに還元しようということになった。
・オンラインショップでの販売を含め、以前から応援してもらっているステレオサウンド社とも意見が合い、今回の特別企画が実現した。

東和電子さんの事業の柱は電子機器で使われるプリント基板の設計であり、基板設計技術に対する評価が会社の生命線。基板がむきだしのデジタルアンプを、あえて万人に見える形で提供することで、技術力を広くアピールする意図もあるようです。この基板を見て、東和電子に仕事を発注する会社が増えたら大成功ってことですね。

■「USB/DAC付きデジタルアンプ」の概要


「DigiFi No.6」からの引用ですが、主なスペックは以下の通り。

最大出力:10W+10W(8Ω、ダイナミックパワー)*BTL
周波数特性:20~20,000Hz(0~3db)
電源電圧:5V(USB BUSパワー)
寸法/質量:W64xH38xD93mm/57g



プリント基板はブルー。基板は両面で、部品は上面に実装、裏面はほぼアース。


門外漢なのでわからないことだらけですが、信号の流れがUSB端子からスピーカー端子まで、極力ストレートになるようにしているそうです。アナログ部分も左右シンメトリーで、USB関係の電源とデジタルアンプ部分の電源もセパレートしているとのこと。


スピーカーターミナルは一般的なスプリングタイプ。入力はプリンター用のケーブルとしてよく使われるUSBのBタイプ。ちなみに、USBケーブルとスピーカーケーブルは付属しませんので自前で用意する必要があります。

■TW-S7のアンプとの違い

単純にS7のアンプ部のみを取り出したわけではなく、基板の形状も全く違うし、新たに信号回路を弾き直しているとか。ただ、S7のプリント基板の完成度が高いため、そうした部分はエッセンスとして存分に活かしているとのこと。

プリント基板そのものが最終製品になっているため、パフォーマンスに不安をもたれる人もいるかもしれないが、小さくても本格的でオーディオライクなつくりになっている。どこに行っても買えない、雑誌の付録としてはとても高い価値を持っていると自負しているとのこと。

S7のアンプとの最大の違いは、駆動する相手のスピーカーが決まっているか、不特定多数かを念頭に設計しなければならなかったことにつきるとか。何が来てもいい音が出せるように部品や設計上の定数を決めたそうです。

ちなみに、スピーカーだけでなく、スピーカーケーブルやUSBケーブルによっても音は変わるとのこと。オーディオマニアな人であれば、それらの組み合わせの妙を見つける楽しみも味わえることでしょう。

■とりあえずは予約しておくべし


次回、セットアップや実際の音についての感想などをレポートしたいと思ってますが、実は今もこの原稿をVAIO Zで書きながら、このアンプにつないだスピーカーの音を楽しんでいます。サイズからは想像もつかない音が鳴ってます。素晴らしい。恐るべし、Olasonic。

付録のつかない「DigiFi No.6」が1,300円。付録付きの「No.7」が2,980円だから、単純計算でアンプは1,680円。こんな金額で買えるアンプがあったでしょうか。悪いことは言いません。オーディオファンなら確実に入手できるように予約しておきましょう。

DigiFi公式サイト
・DigiFi「No.7」(Amazon)

ちなみに、当サイトと東和電子ならびにステレオサウンドの間では金銭授受は一切ございませんがDigiFi No.7の見本誌はいただけることになっています。またNo.6は自腹で購入してます。

【関連リンク】
デジファイ・DigiFi | PCオーディオの専門マガジン
8月下旬発売のDigiFi No.7に特別付録! | Stereo Sound ONLINE

「Olasonic×Stereo Soundコラボ「USB/DAC付きデジタルアンプ」を試す(1)~雑誌付録の枠を遙かに超えた逸品」への2件のフィードバック

  1. 「基板」と「基盤」がごっちゃになってまっせ。

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