クリエイティブメディアの高性能Bluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試す(2)

クリエイティブメディア社の「ZiiSound D5」レビューの続きです。前置きが長くなりましたが、四の五の言ってないで使ってみましょう。

このスピーカーの使い方は大きく分けて2通り。標準で付属の専用Dockアダプターをアップル製品に装着して使う方法と、Bluetooth対応機器とペアリングして使う方法があります。後者は携帯電話や同社の別売りPC用ドングル「BT-D1」や他社(3rdパーティー)製のBluetoothトランスミッター(ドングル)とそれらの対応機器、Bluetooth内蔵ポータブルオーディオやBluetooth内蔵のiPhone/iPod touchとの組合せも含まれます。

■使ってみよう~専用Dockアダプター編

一番手軽なのは付属のDockアダプターを対応アップル製品に装着して使うスタイル。何も考える必要はありません。iPhoneやiPodなどのDockポートにアダプターを取り付け、スピーカーの電源を入れると前面のLEDステータスインジケーターが点滅を開始。このLEDが白く点灯すれば接続が確立された合図(時間的には7~8秒程度)。

Dockアダプターとの接続確立後は、iPhoneなどはiPodアプリやシステム関連のアラートはもちろん、インターネットラジオ等の音楽系のアプリの音声がZiiSound D5から出力可能になります。アップル製品側からスピーカーのボリュームをワイヤレスでコントロールできます。そのボリュームコントロールについてですが、いくつか気になるところがあるのですが、それについては後述します。

ちなみに、接続確立後のDockアダプターは、LEDステイタスインジケーターが青く点滅。この辺は一般的な市販のBluetoothドングルと同じですが、本体スピーカーのLEDが白いのはかなり珍しいかもしれません。Bluetooth関連製品のLEDは名前の通り、青が多いですもんね。

なお、先述の通り、Dockアダプターをスピーカーのドッキングベイに差し込むとアダプター経由でアップル製品への充電が可能です。便利は便利ですが、組み合わせて使う本体やスピーカーの置き場所によってはあまり使わないかもしれません。iPodはともかく、iPhoneだといつも手元にないと困りますので…。

■使ってみよう~内蔵Bluetooth編

Bluetooth機能を内蔵したiPhoneやiPod touchやソニーのウォークマンA829、PSP go、PCなどと組み合わせて使う場合は、一般的なBluetooth機器同様にZii Sound D5とペアリングをして使います。

スピーカー本体前面の「CONNECT」を長押しすると、文字上部の白色LEDが点滅。ペアリングしたい機器から機器検索をして「ZiiSound D5」を選択。パスキーが要求された場合は「0000」を入力すればペアリング完了。

接続確立後は、iPhoneやPCの場合は専用Dockアダプター同様にシステム関連のアラートはもちろん音楽系のアプリの音声がスピーカーから出力可能になります。

ちなみに、手持ちのソニエリ製au URBANO BARONEは内蔵BluetoothでA2DP接続できませんでした。ペアリングは出来たのですが、音声出力不可のアイコン表示になってしまいます。ワンセグ音声に非対応なのが原因でしょう。 ちょっと残念。

余談ですが、iPhoneの場合は専用Dockアダプター、内蔵Bluetooth、下記他社製ドングルともに着信時は音楽再生が止まり、スピーカーから呼び出し音が再生されます。受話終了後は自動的に音楽再生が始まります。

■使ってみよう~Bluetoothドングル編

また他社製のBluetoothドングル(ソニーTMR-BT8iP、Bluetribe SBT01等)を装着したiPhone/iPodシリーズやWLA-NWB1を装着したウォークマンの場合は、ドングルとZii Sound D5の両方をペアリングモードにすれば、自動的に接続を確立してくれます。

クリエイティブメディア社のパソコン専用ドングル「BT-D1」の場合は超簡単。何も考える必要はありません。スピーカーをペアリングモードにしてから、PCのUSBポートにドングルを装着するだけ。あとは勝手にお互いがペアリングしてくれます。なお、Macにも対応しているそうなのですが、我が家にはOS 10.4のPowerPC Macしか無く、動作確認できませんでした。接続確立後は、システム関連のアラートや音楽プレイヤーなど、パソコン側の音声が全てスピーカーから出力されます。

■音質に関するファーストインプレ

音源をとっかえひっかえ、時間が許す限り、ひたすら試聴していますが、ポータブルタイプのBluetoothスピーカーに慣れすぎた自分の耳に新鮮だったのがまろやかで厚みのある中低域。低音はふくよかで、ベースラインやバスドラ、バスタムの音がはっきりと聞き取れます。それでいて高音域は埋もれることなく、シンバルやベル系などの音はしっかりと耳に届きます。シャッフルで色んなジャンルの音楽を再生しましたが、実にバランス良く鳴ってくれます。

いや、もう音質はポータブルスピーカーとは全く比較になりませんね。手持ちのライブラリーは192kbsのMP3と128kbpsのAACが多いのですが、その程度でも見事なバランスで再生してくれます。まろやかながらもどっしりとした中低域の音が実に気持ちよいです。個人的には非常に好みな音質と言えます。

アンプもかなり余裕があります。全ての音域がバランス良く聞こえるのはボリューム4以上かな。1~2だと高域が弱くなるので出来れば大音量で聞きたいです。とはいえ、4でもかなりの音量なので、それ以上にあげる場合はちょっと注意が必要かも。

ちなみに、付属のDockアダプター並びにPC用アダプター(BT-D1)経由の再生は低レイテンシーのオーディオコンプレッションや優れたエラー復元性能を持つ「apt-Xオーディオコーデック」が有効になるそうです。こちらの効果はiPhoneの楽器系アプリでよくわかります。手持ちのギターアプリで試してみたところ反応も速く、実際に低レイテンシーであることがよくわかりました。apt-Xって今後のBluetoothオーディオのトレンドになりそう…。

■BIT-STB2820との比較

手持ちのBluetoothスピーカーの中でコンセプト的に競合するのがSTB2820なんですが、比較してみると音質の差は顕著。STB-2820は中域が固く、ちょっと箱鳴りしていることもあって全体的にローファイなイメージ。ZiiSound D5は高音から低音まで、実にバランス良く鳴ります。

ただ、STB2820にも優れた点は多くて、スピーカー側からプレイヤーの遠隔操作が可能だったり、リモコンが付属していたり、レベルメーターが付いていたり、SRSというサラウンド技術や時計やラジオチューナーが内蔵されていたりと実は多機能なんです。おそらく、クリエイティブメディアさんもやろうと思えば出来るのでしょうが、ZiiSound D5ではまずはオーディオ製品としてのクオリティを最優先したということなんだと思います。とはいえ、実際リモコンがあると便利だったりしますので、次世代機があるのであれば是非ともご検討いただきたいと思います。

次回は繋ぐ機器ごとで出来ることと出来ないことが確認できたのでその辺の内容と、その他諸々気がついたことや雑感をまとめてお届けしたいと思います。

【関連リンク】
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