4月にサイトで紹介したクリエイティブメディア社の「Pure Wireless スピーカー “ZiiSound D5” モニターキャンペーン!」ですが、何の気なしに応募したら当選してしまいましたので、これから数回にわたってレビューしてみたいと思います。初回はこのスピーカーの概要と外観、基本機能についてご紹介。
■”ZiiSound D5″ ってなぁに?
「ZiiSound D5」は、Bluetooth互換のデジタルオーディオプレーヤーやスマートフォンなどのポータブルデバイスでのミュージックリスニングの新たな楽しみ方を提案し、個々のライフスタイルに合ったワイヤレスソリューションを提供するとして、クリエイティブメディア社が発表した高性能ワイヤレススピーカーシステムとなる4つの製品群のフラッグシップモデルに相当。
実際のリスニング環境を想定した室内音響リファレンスモデルの下で最適な音響性能を追及し設計されたプレミアムスピーカー。フルフレームモノコック構造のボディを採用し、その堅牢性と重量感によって、背面バスポートおよび高性能ドライバーからのパワフルなサウンドを出力。スタイルやサイズからは想像がつかないほどの、繊細かつ豊かで広がりのあるサウンドを実現したとしています。
スピーカーと専用Bluetoothアダプター(以下Dockアダプター)「BT-D5」には高音質・高パフォーマンスのワイヤレスオーディオを実現するapt-Xオーディオコーデックを採用しており、より優れたワイヤレスオーディオを実感出来るとか。このアダプターは、アップルのDockコネクタ(iPhone,iPod,iPad)に対応しスピーカーボリュームのコントロールも可能なほか、接続したiPhone/iPod本体のバッテリー充電が可能な充電コネクターも備えています。
ということで最もアップル製品にコミットした商品に見えますが、それ以外のBluetooth内蔵のスマートフォンや携帯電話、ノートPCなど、A2DPをサポートするデバイスともペアリングが可能なハイグレードなBluetoothスピーカーということになっています。もちろん、アナログソースの再生も可能なAUX入力端子なども装備しています。
ちなみに、HSP/HFPのみサポートしているヘッドセットや国内の携帯電話に広く採用されているSCMS-T方式の音声再生は出来ないとのこと。よって、全てのBluetoothデバイスでの動作は保証できないという注意書きがありました。昨今、SCMS-T方式に非対応の製品を探す方が難しいのですが、裏返せば、ワンセグの貧弱な音声などこのオーディオセットには全くそぐわないとも言えそうです。
■パッケージの中身
モニター用として送られてきたのは「Zii Sound D5」とパソコン用のオプション「Bluetooth Audio BT-D1」。後者はWindowsやMacintoshのサウンドを高音質でワイヤレス化するapt-Xオーディオコーデック内蔵のパソコン専用ドングルですがその詳細は別エントリーにて後述します。
ZiiSound D5のパッケージには、スピーカー本体とACアダプター(プラグは国内用の他、海外用も入ってます)、ライン入力用のステレオミニケーブルに加え、先述のアップルDockコネクタ用アダプターと同アダプターを装着したアップル製品を充電コネクターにドッキングする際のサポートスタンドとアップルの製品別に用意されたゴム製のバックレストアダプターが7種類同梱されていました。
■筐体デザイン
デザインの印象はシンプルかつ重厚。正面から見ても横から見ても、飽きの来ない外観です。また、サランネットと側面の丸みを帯びたメタリックな質感のコントラストが高級オーディオっぽさを演出しているような気がしました。ちなみに、同機は2010年のレッドドットデザイン賞も受賞しているとか。
にしても驚きは本体の重さ。ACアダプターを含まないで約2.3kgだそうです。フルフレームモノコック構造のボディとかなんとか難しい単語が出てきますが、この重さが生み出す独自の音響特性がこのスピーカーの売りなんでしょね。ちなみに、サランネット越しですが、正面から見て左右2cmぐらい中に入ったところから10cmほどが四角くくりぬかれており、これがスピーカーユニットになっているようです。
本体中央に反透過のプラスチックパーツがあるのですが、実はここで基本的な操作が可能です。正面に「CONNECT」のプリントがありますが、ここを長押しするとペアリングモードに入ります。また「CONNECT」ボタンの上にある白のLEDステータスインジケーターの状態で相手側機器との接続を確認できるようになっています。
プラパーツ上部中央には控えめにZiiSoundのロゴがあり、その上に小さく二列に光るのが音量(ボリューム)を示すLEDステータスインジケーターです。この部分はタッチセンサーになっており、軽く指でなぞることでボリュームを上下できます。
背面も非常にシンプル。中央上部が専用アダプターを装着したiPhone/iPod用のドッキングベイ。アダプターを保持しつつ、iPhone/iPodを充電できちゃう優れもの。その下が左からACアダプター端子、主電源、外部入力端子。左の円形の開口がバスレフポート。
でもって、このスピーカー本体にはスイッチ類がなんと主電源用しか用意されていません。それだけシンプルで使い方もわかりやすいのですが、それもそのはず、音楽の再生や停止、曲送りや曲戻しなどが一切出来ません。ちなみに、手持ちの他社製Bluetoothスピーカーはどれも再生・停止、曲送り/戻しが可能でした。
専用のDockアダプター(BD-D5)はソニー製とほぼ同サイズ。前面に初期化やペアリングのためのスイッチとLEDがあります。また、背面にアップル製品充電用の端子が用意されています。スピーカーのドッキングベイ経由で充電可能なのはこの端子があるおかげってことです。
取説によると、ドッキングベイ経由の充電(=サポートスタンド用のバックレストアダプタ)に対応しているアップル製品は、iPhone 無印/3G/3GS、touch 2nd/3rd、nano 3rd/4th/5th、iPod classic 80/120/160GBってことになってましたが、バックレストアダプタが用意されていない最新のiPhone 4に加え、手持ちの初代touchやiPod 5th、初代nanoでも問題なく充電できますし、Dockアダプター経由の音楽再生も全く問題ありませんでした。この互換性は素直にうれしい。
ということで、まだまだ長くなりそうなので続きは次回。ペアリングを含む基本的な使い方と音質に対するインプレをお届けします。
【関連リンク】
・Creative ZiiSound D5 ワイヤレス スピーカーBluetooth A2DP apt-X AVRCP SP-ZSD5(Amazon)