E3 2009特別編 SCE 平井一夫CEO インタビュー~「PSP go 誕生」の狙いと「値下げなきPS3」の勝算~
「PSP go」の疑問 UMDは、販売店は、ソフト開発はどうなる
PSP goの正式発表で気になっていたことが山ほどありましたが、上のインタビュー記事などでSCEのPSPビジネスのこれからみたいなことがそこそこクリアになりました。その辺のことをまとめて箇条書きにて。
【ハード】
・ダウンロード専用デバイスを初めて提案するのに、ちょうどいい時期
・開発の狙いはあくまで、もっと軽いデバイスが欲しいとか、もっといろんな選択肢を与えましょうよとか、ある意味プラスα
・現行のPSPと構成が同じなのは基本的にはプラットフォームの「一貫性」と「持続性」のため
・既存の操作性・アーキテクチャの中で、ドライブを省くことにより可能になる小型化・軽量化。これまで大きいと思っていた人にもPSPの世界を楽しんでもらおうということ。そこを喜んでいただける人はたくさんいるのではないか
・Bluetoothの用途はヘッドセットや携帯電話を通じてネットにつなぐなどを想定
・PSP-3000は「併売」。きちんと商品をお店に並べる、という意味での「併売」
【ソフト】
・基本的に大型タイトルに関してはUMDディスクとネットは併売。急に「ディスクがなくなってしまう」という話は、それが来年だろうと再来年だろうとあり得ない、まったくない
・容量が小さいものはネット専売もありえる(現在もすでにそう)
・PSP goに対して配信するものは当然PSPでも楽しめる
・既PSPユーザーのライブラリ資産(のPSP goでの活用)についてはいろいろな方策で前向きに検討したい
【その他】
・開発キットを値下げし、デベロッパーの敷居を下げる施策を採る
・(日本のPSNのビデオ配信の)現状がアニメ中心なのは事実。各マーケットのインストールベースやユーザーのデモグラフィックス(人口分布、特性動向)を見て考えていく
・(マーケットを盛り上げるためには)コンテンツとサービスの充実とそれをいかに周知するかということが大切
・(プラットフォーム全体について)あくまで「ゲームが楽しい」ということがアピールできた上で、「いろんなことができるデバイス」ということをアピールしていかなくてはいけない
色んな議論があるようだけど、「PSP go」はこの際ゲームショップに足を運ばないような大人向けのPSPってことでもういいんじゃなかろうかと。ゲームはしないけど、AVコンテンツは楽しみたい人だって山のようにいるわけだし。ハードもソフトも併売だって言ってるんだし、単に選択肢が広がったってことじゃだめなんだろうか。
ちなみに俺は買うぞー。かつてのCLIEのような発展性を信じて(無理かもしれないけど…)。俺はゲームも好きなのでもちろん所有しているUMDタイトルはすべからくPSP goでもプレイできるようになって欲しいと思う。PS3やPCを介して個体認証できればできるよね、きっと。そのための「Media Go」なんだよね。なんだかんだでモンハンをPSP goでプレイしてみたい。
ところで、ロケフリプレイヤーはバンドルされるの?ワンセグチューナーやらカメラやらGPSモジュールやらはそのまま使えるの?てなことで、まだまだ疑問は絶えない…。
【追記】当エントリー執筆中にPC Watchに本田雅一さんのPSP go絡みのコラムが掲載されていた模様。ソニーのお家事情に踏み込んだ内容で大変興味深いっす。Androidベースのウォークマン開発の話も出てきます>PSP goに見るソニーユナイテッドの進行度
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