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インナーイヤーレシーバー「MDR-EX500SL」プチインプレ~EX700とEX90の良いとこ取り

先週、久しぶりに銀座ソニービルを訪問。目的は美ら海企画でも、昨日のサイバーショット新製品でもなく、密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式採用のインナーイヤーレシーバー(長っ!)、「MDR-EX500SLicon」の試聴だったんです。

カタチ的にはEX700のそれを踏襲していながら、13.5mmドライバーユニットの外装デザインがEX90っぽいんですよね。AV WatchがEX90の後継と説明していましたが、なんとなく両機種からいいとこ取りました的な感じです。ショールームという環境下ですので音質評価は難しいのですが、普通にいい音していたような気がします。手持ちのウォークマンで聞き慣れた音源で試しています。EX90は素晴らしい製品ですが、最大の欠点が音漏れ。EX500のデザインはEX700を踏襲しているし、イヤーピースも共通のようなので、その辺の心配もなさそうでした。

iconicon付属のキャリングケースは今までで一番できが良いんじゃないでしょうか。ちょっと大ぶりですが、作りはしっかりてました。ちなみにフタはマグネットです。これがついて実売1万はCP高い。EX700持ってますけど、これはこれで押さえておきたいなあと思いましたです。

(ちなみに、廉価版の「MDR-EX300SLicon」も普通に良い音してました。ぶっちゃけ、ショールームでは違いがわからなかったです…汗。こっちもこっちでCP高そう…)

密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式採用のインナーイヤーレシーバー新製品『MDR-EX500SL』『MDR-EX300SL』

開発13.5mmドライバーユニットを外耳道に垂直配置する方式で高音質と優れた装着性を両立した密閉型インナーイヤーレシーバー2機種 発売(ソニードライブ)

ソニーは、密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式採用のインナーイヤーレシーバー新製品2機種『MDR-EX500SLicon』『MDR-EX300SLicon』を10/10に発売すると発表。新開発の13.5mmドライバーユニットの搭載とハイブリッドシリコンイヤーピースを採用することで高音質を実現。主な特長は、以下の三点。

  • 密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式採用で、高音質再生と快適で安定した装着性を両立
  • 新開発の13.5mmドライバーユニットを採用し、クリアな高音質再生を実現
  • 装着性と音質を向上させる新ハイブリッドシリコンイヤーピース採用

また、『MDR-EX500SL』は、不要な振動を抑えて解像度の高い音を再生するML(マルチレイヤー)ダイアフラムを採用。更に、金属筐体の採用で、不要な振動を低減し、安定した音を実現するとか。希望小売価格は、EX500が税込み12,390円、EX300が6,195円。ソニスタでの販売価格はEX500が9,980円、EX300が4,980円

iconicon iconicon

EX700SL直系の新製品(廉価版と量産タイプ?)ですね。価格差に見合うだけの差がどの程度あるんでしょうか。こればっかりは静かな場所でじっくり聞いてみないとわからないや…。

【追記】EX500がEX90の、EX300がEX85の後継という位置づけなんですか!それは良いけど、EX90がディスコンになるってことにはならんですよね…>ソニー、カナル型イヤフォン「EX90SL」の後継「MDR-EX500SL」-最上位と同構造で実売1万円。5,000円の下位機種も

ソニーのヘッドホン用イヤーピースにもの申すにもの申される

ソニーのヘッドホン用イヤーピースにもの申す」という約一ヶ月前のつぶやきに対して、お二人の方から二日連続して以下のようなお便り頂戴しました。

(from さくらさん)毎日、記事を楽しく拝見しています。2008/2/20の「ソニーのヘッドホン用イヤーピースにもの申す」のイヤーピースが落ちやすい件は非常に同感です。私はMDR-EX90SLiconを愛用していますが、これまで3個紛失しました。これ以上別売りのイヤーピースを買うのもいやなので接着しようかと思ったのですが、ふと良いアイデアが浮かびました。
実はSHURE社のE2c用ソフト・フレックス・イヤパッド(黒色)がソニーと似ているのです。試してみるとEX90SLにぎりぎり装着できたため、ちょっとぐらい引っ張っても取れなくなりました。耳への装着感も同じラバー製のため全く違和感がありません。残念ながらアマゾンは在庫切れですが、秋葉のヨドバシにはありました。サイズはSMLの3種あります。値段はMサイズ10個入りで2000円くらいです。ちょっと高いですが、友人と共同購入すれば安く手に入ると思います。以上参考になれば幸いです。それでは今後も記事を楽しみにしています。

自分は結果的に無くしてはいないのですが、無駄な出費が続いております…。さてさて、Shureのソフト・フレックス・イヤパッドが使えるんですねー。音質的にはどうなんでしょうか。自分も「E2c」持ってますが、相当前に購入しているのでソフトタイプのパッドは付属しなかったです。お知らせ感謝です。今度見つけたら購入してみようと思います。

ちなみに、EX90にEX700に付属のイヤーピースを付けて使っている人もいますね。あれは装着部のゴムがかなりしっかりしているのでがっちり止まるんですよね。EX700のイヤーピース、部品扱いにしないで普通にサイズごとにばら売りして欲しいです…。

(from KOMさん)イヤーピースにもの申すにもの申す。「イヤーピースが耳に残っているのに気付かなかった」という話がありましたね。「そんなわけねーよ!ガハハ」と笑ってた自分もやってしまいました_| ̄|○。
earpiece.jpgウォークマンS706Fなんですが、フレキシケーブル切れの修理から戻ってきてから、はずれやすくなった気が。あまり気にしてなかったのですが、新しく買ったA828の取説に「取り付けを確実にするためにイヤーピースを回転してください」。なぬー!確かにはめ込んだ後に回転させると、はずれにくくなります。そういえば、S706F修理の際、ちぎれていたゴムカバーも交換されていました。交換時に回転させてなかったってことか、、、クリリンのことかー!(いや、クリリンは関係ありませんが)
S706Fの取説には「回転」の事は書いてありません。A828の取説も私はたまたま気付きましたが、気付かない人は気付かないでしょうな、、、

やってしまったようですね、がっはっは。と他人の不幸を笑ってる場合ではないですね。さておき、なんとA820シリーズの取説にそんな記述があるですか。早速確認してみると…おー!書いてある書いてある(上画像参照)。というか、A820シリーズ付属のノイキャンヘッドホンのイヤーピースってのっけからきつめで取れにくいですねー。

earpiece_1.jpgイヤーピースをはずしてみたら、なにやら形が変わってます。上がEX90で下がA829付属のヘッドホンのイヤーピース装着部の拡大なんですけど、前者は平らな円柱なのに対して、後者の装着部は鋭角な細みのパーツになってました。このパーツのおかげでイヤーピースががっちり固定され、はずれにくくなっているようです。手持ちのEX90ではイヤーピースを回転しようが何しようが、きつくはなりませんでした。もしかしたら、最近のこの手のヘッドホンは皆、イヤーピース装着部のパーツが変更されているのかもしれませんね。今度ソニービルあたりで確認してみようと思います。

ちょっと言いにくいのですが、この手の商品は耳に入れて使うものなので、耳そのものをキレイにしていないと、色々なものが付着してイヤーピースが取れやすくなってしまうことも考えられますね。ソニーのせいばかりにしないで、たまにはヘッドホンのイヤーピース装着部とイヤーピース自体も掃除してみますか。もちろん、自分の耳も…。

【追記】その後、ルースさんからヘッドホンのイヤーピース装着部についてこんなお便りいただきました。(感謝です!)

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ワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15P」を試す(3)

二回にわたってお送りしてきたワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15Picon」のレビューですが、今回は音質についての感想、バッテリーの保ちの検証結果などをザクッとお伝えしてレビュー自体も終わろうと思います。

■BT15Pの音質は

この手の商品は、ソニーBRM1が初体験で、ソフトバンクZTBAC1に引き続き、BP15Pを使ってきたわけですが、ぶっちゃけ音質については大差無いというのが正直な感想です。Nona Reevesの「DAYDREAM PARK」のような高音から低音までがまんべんなく鳴っている音の洪水的楽曲で聞き分けてもほとんど違いがわからんのです。自分自身の耳のエージング(まさに老い)が進んで聞き分けられる周波数帯域が狭くなっているのかもしれません。強いて言うなら、ZTBAC1がモニター的な音作りなのに対して、BT15PやBRM1は中低音を持ち上げているようには感じました。ドン・シャリではないですが、ドンの力強さはありますね。もちろん、使用するヘッドホンの特性にも左右されますのではっきりとしたことは言えないのですが、個人的にはキライじゃない音です。

bt15p_11.jpgちなみに、BT15Pの取説には推奨アクセサリーに「MDR-EX90SLicon」と記載されています。また、ソニービルで入手したカタログにもEX90SLが一緒に写ってます。BT15Pの音作りはEX90SLに最もマッチする形でチューニングされたのかもしれません。実際に色々と聞き比べてみたのですが、確かにEX90SLとの組合せが聞きやすさという点ではベストかもしれません。また、「MDR-EX700SLicon」だとこれまた表情が一変。通信方式がBluetoothということもあり、EX700の性能の良さが災いしてホワイトノイズがさらに強調されるのが気になるほか、中低域が前に出てきてちょっとうるさく感じました。いずれにしても、音質については人それぞれ好みがあるのでなんとも言えません。どんな種類の音楽を聴くかによっても変わりますしね。BP15Pのような製品を買う場合は自分の耳に合うヘッドホン探しもひとつの楽しみと言えそうです。

それから、BRM1を使っていて気になっていた通信状態悪化に伴う音楽再生ピッチのズレは、BT15PではBluetooth 2.0にEDRが付加されたことよる高速化通信の恩恵からかBRM1ほどのズレは感じません。通信も比較的安定しているようです。これは素直にうれしい。

■バッテリーの保ちを検証してみた

6時間という連続再生時間に不安を感じる人も多そうなので、珍しく今回はバッテリーの保ちを検証してみました。2回目のレビューから間が空いてしまったのはこの検証に時間がかかったためです。

bt15p_10.jpg検証にはBT15Pに外部スピーカーを接続、ウォークマンS705F+NWB1でA2DP接続、さらにBluetoothケータイ(W54T)でHFP接続(待ち受け)した状態で延々と音楽再生を行いました。午前9時前ぐらいから検証を始め、定期的に電源ボタンを押してLEDにてバッテリー残量を確認。以後使えなくなるまでの経過はこんな感じ。

  • 約3時間:LED 2回点滅
  • 約4時間:同上
  • 約5時間:同上
  • 約5時間半:LED 1回点滅
  • 6時間ちょっと:自動的に電源オフ

ということで、6時間ちょっとは動きましたのでカタログ数値は正しかったです。LEDの点滅が1回になったら数十分後には使えなくなると思ってよろしいかと。まあ、ケータイの待ち受け状態での検証でここまで保つわけなので、A2DP接続オンリーの音楽再生だけならもう少し伸びるのかもしれません。6時間が多いか少ないかは使う人のライフスタイルに左右されるのでなんとも言えません。通勤・通学で往復4時間かかるような方でもお昼休みの1時間をたっぷり音楽と一緒に過ごせますから。ただ、旅行のお伴に持っていくような場合は充電器必須でしょうね。

ちなみに、5時間半過ぎた頃はS705Fのバッテリー自体も危なかったです。酷使してきたのでバッテリーもへたってるのでしょう。BT15Pも当然長く使い続けるとバッテリーのへたりで連続使用時間が減ると思われますのでその点お含み置きを。

■雑感&その他

BT15Pに対する個人的な雑感や要望を最後に。基本の操作系をひとまとめにしたジョグスイッチは素直に使いやすいと思いました。BRM1含めこの手の製品の中では個人的にNo.1の操作性です。BRM1で体験済みでしたが、ソニーのBluetooth機器はどれも音が良い(自分好みな)ので安心して使えます。あと、細かい話で繰り返しになりますが、クリップの取り付けはともかく、取り外しの説明が無いのが気になりました。クリップホールの破損はクレームに繋がることですから。それと、この手の製品のACアダプターのプラグはできれば共通化して欲しいです。

iconiconというようなことで、色々と文句も言いましたがBT15Pはバッテリーの保ちに若干の不安はあるものの個人的には大満足な製品です。今日から関東エリアでも発売が始まったau「W54S」や今後発売予定のサイバーショットケータイ「W61S」と組合せるとさらに楽しい音楽ライフが送れると思います。Bluetoothケータイの普及と認知度アップで、ソニーから今後も続々と新提案のワイヤレスオーディオ商品が投入されると良いですね。

最後の最後に参考までにということで手持ちの主なBluetoothヘッドホンとの比較表をば。

bt_headset_hikaku.jpg
【表の補足】BT50のウォークマン+NWB1でA2DP&ケータイでHFP接続ですが、人によっては自分が書いたようなコツいらずで接続できているそうです。自分のBT50とNWB1はあまりに複数の機器とペアリングしすぎてうまく通信できていないのかもしれません。今度リセットして試してみます。ということで、お知らせ感謝です>かつぽんさん

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MDR-EX700SLのノイズは高性能の証

昨日の「PFR-V1iconレビュー紹介エントリーでちらっと触れた、密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX700SLicon」のノイズについて、エレムズレイさんから以下のようなお便りを頂戴しました。先のエントリーに追記しようと思ったのですが、あえて別エントリーにさせていただきました。

初めまして、クリクラ時代より楽しく読ませて頂いています。
さてEX700SLですが、ノイズ(ヒスノイズは厳密にはカセットテープ由来のノイズなので、敢えて表現を変えさせて頂きました)がかなり目立つとのこと。私は現物を所有していませんが、ショップにて試聴して参りました。
結論としてこれはEX700SLの性能の高さゆえ起こりうる現象ではないかと思います。聴こえてくるノイズはイヤフォンそのもののノイズではなくて、再生機材のS/N比の悪さに由来するものだったように感じました。実際EX90SLを同じ機材に接続して聴いてみたのですが、こちらでは再生機材側の音量が同じでも聴こえてくる音のボリュームが明らかに小さめでしたから、EX700SLの駆動システムの効率がかなり良いということなのでしょう。
これを回避するためにはS/Nの良い、国産の某高音質プレイヤーなどに乗り換えるくらいしか選択肢がないように思います。ある意味イヤフォンそのものの素性の良さゆえの嬉しい悩みとも言えそうですね。EX700SL、試聴して私は欲しくなりました。
それではこれからも興味深く楽しい記事を期待しています。頑張ってくださいね。

iconiconクリクラ時代からのご愛読感謝いたします。また、試聴のためにお手をわずらわせて申し訳ございませんでした。いや、自分も漠然とそうなのかあと思っていたのですが、性能の高さゆえ起こる事なんですねー。自分もその後、手持ちのウォークマンやiPodととっかえひっかえ聞き比べてみたのですが、A808との組み合わせが一番ノイズが大きく感じましたです。反対にCDウォークマン(D-NE830)は非常に少なく感じました。

今回、検証を通じてエレムズレイさんがご指摘のように、再生機器のS/Nに依存することがよくわかりました。また、ヒスノイズという記述の誤りについてもご指摘もありがとうございました。カセット世代だったもんで、サーッ、という音は皆ヒスノイズだと思っていました。またひとつ勉強になりました。本当にありがとうございました>エレムズレイさん。

ということで、EX700SLの高性能を証明することになってしまったノイズですが、これを回避するというか、EX700の持つ能力を最大限引き出すのには、S/Nの良い再生機器が必要とそういうことのようです。いやはや、だからオーディオの世界は奥が深いんですね・・・。そして、ますますEX700が好きになりました。高い買い物だったので大事に大事に使っていこうと思います。

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距離感のある音場が新鮮なリスニング体験をもたらすソニーの「PFR-V1」

新鮮なリスニング体験をもたらす“ヘッドホン型スピーカー”ソニー「PFR-V1」

iconiconデジタルARENA改め、日経トレンディネットによるパーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1icon」のレビュー。自然な音場感が得られ、ヘッドホン特有の頭内定位は解消されているとか。また、距離感のある音場が最初は妙な感じがするけど、それが新鮮なリスニング体験へ繋がっているようです。

専門用語が多く、オーディオにあまり詳しくない人にとっては読みにくそう。と、それはさておき、最近このヘッドホンが気になり始めました。ソニーのEXシリーズも今後はこんな風に発展していくのでしょうかね・・・>音質をユーザーがカスタマイズするという新領域-東北パイオニアの新カナル型「SE-CLX9」

EXといえばEX700SLicon。全体的には大満足なんですけど、ヒスノイズがすごいですねー。EX90の比ではありません。静かな場所だとすごく気になります・・・ってもしかしてもうすでにあちこちで指摘されてるのかな?

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