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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(8)~パーソナルオーディオ編

雰囲気”だけ”怪しい「パーソナルフィールドスピーカー」ブースで会場視察に許された時間を使い果たしていたSPAでございますが、制限時間をオーバーしていた事実は、後日デジカメ写真のタイムスタンプで知ることになっただけで、その時の当人はその事実にまだ気がついておりませんでした。本来ならその時点でコンベンション会場から退出しなくてはいけなかったのですが、ソニー側で多少の遅延は計算済みだったのでしょうか。ひとまずその場は泳がせてもらっていたようです(<おとり捜査か)。

さておき、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースの次はいよいよ「パーソナルオーディオ」ゾーン突入か、と思いきや、その前に「Rollyicon」ブースがお出迎え。そういえば、これ書きながら思ったけど、Rollyってホームオーディオの範疇なの、それともパーソナルオーディオの範疇なの、どっち?って、そのどっちにも入るからその中間に展示されてたんでしょうかね。ま、どっちでもいいか。

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すでに、9/10のお披露目パーティーで実物を見ていたし、この後、Rollyのセミナーを受講する予定でしたから完全にスルーしてしまっても良かったのですが、ブースにはあまり人影もなく、説明員さんも暇そうにしていたので話しかけてしまいました(<だから制限時間過ぎてますから!)。先日のパーティーでは、自分よりも確実に若い(と思われる)説明員さんが多かったように記憶していますが、今回の会場では落ち着いた感じの自分よりもあきらかにご年配と思われる方がアテンドしてくださいました。

先日のパーティーでは、数え切れないぐらいのRollyが用意され、それこそ、あちらこちらで同時多発的にデモが行われておりましたが、パーティーという性格上、Rollyの高音質性能とやらを確かめることは出来ませんでした。ということで、今回のような人が少なく比較的静かで落ち着いた空間でRollyの再生音を聴けるのは初めてになります。

ということで、パーティーに参加した旨と、今回はモーション抜きでとにかく音を確かめたいということをお伝えしてデモしていただきました。で、再生してくださったのがクラシックっぽい曲。ほーほー。なかなか繊細な音じゃないですか。小振りなRollyのこれまたさらに小振りなスピーカーは、クラシックのような繊細な音楽の方が意外に強いのかもしれませんね~。実際、Rollyのスピーカーがいくら高性能で、床面を利用したバッフル効果が期待できたとしても、ステレオ同様にブリブリの重低音が出せるはずはありません。

iconiconただ、あのサイズからあそこまでの音を、時には自ら高速でモーションしながら、破綻無く再生できちゃうRollyってやっぱりすごいなあって思いました。とはいっても出てくるものは見えない音。ユニークなモーション機能は動画でも確認できるけど、音を説明するのは本当に難しいですね。こればっかりは、実際に自分の耳で確かめないとわからないと思います。ちなみに、巷にあるアクティブスピーカーとRollyを比較してとやかく言ってもあまり意味ないと思います。根っこにあるコンセプトが全く違いますから。

小さいのに、良い音が出せて、なおかつ、軽快に動けるRolly。この新しい手のひらサイズのオーディオ商品は、驚くべきメカ構造が隠されており、たくさんの技術が詰め込まれていたのですが、それを知るのは後のRollyセミナーでのこと。詳しい話は「Rollyセミナー編」として後ほどレポートしますが、Rollyブースで説明員さんと話し込んでいる間にも時は流れておりまして、ついにしびれを切らしたカレンさんの担当さんから「もう時間ですので次の会場に移動してください」と言われたのがたぶん14:05過ぎ。

iconicon「はい。わかりましたー」って、ヤバイ。完全にヤバイ!だって、肝心のウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を全然見てないんですもん。もちろんヘッドホンも。ということで、Rollyコーナーを抜け、真のパーソナルオーディオコーナーへと突入したSPAがとった行動は・・・って、次回に続きません。続けば続くほど自分の首を絞めます。ということで、とにかく写真だけでもってことで、ウォークマンSシリーズ新製品に的を絞って、触る、撮る、触る、撮るの繰り返し。結局、ウォークマン担当さんにまともな話も聞くこともできず、その場を後にしたSPAでございました。いや、もう、楽しみにしてくださっていた皆さんに、なんと言ってお詫びすればよいのやら。

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iconicon幸い、ヘッドホン新製品の目玉である「MDR-EX700SLicon」については、この後のセミナーで実物に触れられると思ったので、スルーしてもなんとかなるとは思っていたのですが、Bluetoothヘッドホンの新製品もあったようなので、パーソナルオーディオコーナーがまともに視察できなかったことは本当に悔やまれます。実は見られなかったのはそれだけじゃありません。ヘッドホンの類がまとめて展示されているAVペリフェラルコーナーを視察する時間も無くなってしまったんですから。

なんだかんだで最終的には14:10頃になるのかな、コンベンション会場を後にすることになりました。ご厚意で10分延長していただいたようなものですが、それにしてもう完全に時間の使い方を間違えましたね、自分。最初のSMOJさんの連絡事項にあったんですよ。全部を全部見ようと思ったら時間が無くなりますから、セミナーとの兼ね合いも考慮して視察してくださいねー、みたいなことを言われてたんですよ。なーに、オレなら大丈夫さ、なんて余裕をぶちかましていた自分は大馬鹿ものです。

視察レポートといいながら、後半は言い訳レポートみたいになっちゃってますけど、百戦錬磨の(?)SPAですから。そこであきらめるわけにはいけません。結論から言うと、新しいBluetoothヘッドホンを見ることもできたし、ウォークマンSの新製品も感想が言える程度までその内容を把握出来ました。それらの一部は、ひんしゅくを買いそうなある種のゲリラ的行動によって達成できたわけですが・・・(その後自分がとった行動については後ほど明らかになります)。ということで、ウォークマンSとヘッドホンのレポート楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳ないのですが、それらについてはまた別枠でお伝えしたいと思います(<結局首を絞めてる)。

以下、余談。

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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(7)~ホームオーディオ編

結構大人なのに大人のコンポをスルーしたSPAが見たものは・・・。はい!そうです、正解です。AV Watchでもニュースとして取り上げていたポール型の無指向性スピーカーであります。そのスピーカーは、「SOUND meets LIGHT and ART」と題したコーナーの中央に鎮座ましましてました(ん、変?)。比較的ゆとりのあるスペースの、それもど真ん中にそびえ立っていたので、そりゃもうインパクト大。

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説明員の方に色々と話は伺ったのですが、まさにAV Watchに載っているとおりのことなので、そちらをご覧ください(ってまたもや手抜きだ)>ソニー、透明な無指向性スピーカーや有機ELテレビを展示

強いてとりあげるならば、このスピーカーのキモとも言える部分であり、かつ、デザイン性を感じさせるポール部分。聞くところによると、このポール部分だけで定位を感じられるそうなんです。さらに、このポールが上下に長いことで、どこにいても自然な音を感じることが出来るみたいです。音質については、じっくりと時間をかけてというわけにはいかなかったので、あくまで第一印象なんですが、素直に良いなあと思いましたです(あっさり)。展示ではコーナーのど真ん中にスピーカーがありますが、基本的には部屋のどこに置いても快適な音が楽しめるみたいです(みたいです、ばっかり)。ちなみに、ミラノで展示された同コンセプトのスピーカーよりも、こちらの方が先に出来たそうです。

発売時期も価格も一切未定だそうですが、メン玉飛び出るほどの値段にはならないようなことを言っていたような気もします(気もしますって、あーた)。どのみち、どんな価格設定になったとしてもSPA家的にはメン玉飛び出るのは確実でしょう。まさに大人の、いや、セレブなスピーカーになりそうですねコレ。インテリア性も高いので、このスピーカーが製品化された暁には、ソニーに室内装飾を含めた総合的なリスニングライフの提案が求められるのかも。15日に行かれる方は、カタチもさることながら、実際にそこから飛び出してくる音に注目してみてくださいませ。

と、ここまでで正味3~4分。残り時間は10分。もう時間もないので次のコーナーへ・・・ってまたなんだかよくわからないコーナーだぞここは。小さいショーケースがたくさん置いてあり、それぞれ中には5cm程度のソニーの商品じゃないものが展示されています。意味もわからず、中に歩を進めてみると正面の壁に「43mm X 43mm SMALL but QUALITY SOUND 小さく果てしない可能性」という文字が。

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実はコレ、新しいホームシアターシステムの展示なのでした。43mmというのは5.1chでいう前後左右の4つのスピーカーサイズを表してます。わかりやすいもので言うと、ゴルフボール大のサイズです。要はとにかくスピーカーが小さいんです。で、小さいのにそこから出てくる音がこれがまたすごいんです。

ブースでは映像が正面の壁に映し出されているので、ケース最前列の左右二つにフロントスピーカーが置かれているのはすぐにわかるのですが、リアがどこにあるのかわからなかったんです。で、説明員の方にどこにあるんですかと尋ねたところ、ブース後方の上を指さしてくれました。え、あれがスピーカーなの?点です点。まあ、前方にあるものと全く同じものなんですけど、離れてみるとこれがホントに小さいんですよね。

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とにかく、それぐらい小さいスピーカーから迫力のある音がバンバン放出されて来るのでとにかくびっくりです。ちなみに、スピーカーは超小型ながら、0.1ch担当のウーハーはそれなりのボリュームでした。でも、中核となるアンプ部はかなりコンパクトに仕上がってました。あの小寺さんがブログで取り上げたひとつがこのスピーカーであることからも、そのすごさがわかるってもんです(他力本願モード発動)>ソニー ディーラーコンベンションに行ってきた

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時間が無かったので、アンプ部についての詳細は確認できませんでしたけど、とにもかくにも、小さくて高性能という、実にソニーらしいオーディオシステムの登場に我を忘れて興奮してしまいました。と、ここまでが3分。とにかく時間が無い。ということで、足早に次のコーナーへ移動。

さあ、そろそろウォークマンか~と思ったら目に入ってきたのがEX700と同時に発表された、スピーカーを頭につけちゃったらこんなんできましたな、「パーソナルフィールドスピーカー(PFR-V1icon)」ブース。「ちょっとだけよ(c)」な赤一色の照明に染まる怪しげな雰囲気。担当さんに、「ご指名の」、じゃなくて、「聞きたい音楽ジャンルは何ですか?」と詰め寄られアタフタ。ブースの中をじっくり眺めてみたら合計6つある展示台に、「Classic」やら「Jazz」といった音楽ジャンルが記されてるではないですか。時間が無いのでどれでもいいやと思ったのですが、この手のスピーカーで一番気になるのは低音の鳴りだと直感的に思ったのか、「じゃあSoulで」と間髪入れずに答える自分。

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速攻展示台へ移動して「パーソナルフィールドスピーカー」を初装着。装着にもコツがあるらしいのですが、時間もないので担当さんにお任せのキュウリがパパ状態で頭に取り付けてもらいました。出てきた音は、舞子うじゃなくて、マイケル・ジャクソンの曲(曲名が思い出せず)でしたが、これがまあ、想像していた以上に低音が豊かなんです。何回目になるのかわからないぐらいのびっくりタイム再び。

なんでこんなに低音が出るのかと担当さん尋ねてみたら、どうやらスピーカーそのものではなく、スピーカーから飛び出している、見るからにあやしい、パイプに秘密があるようなんです。ちなみに、このパイプが耳に直接当たることで、このスピーカーを定位置に固定する役割を果たすのですが、どうやらそれだけのためだけだけに存在するのでは無いということなんです。

iconiconただ、とにかく時間もなかったんで、「この後のセミナーに参加するので詳しい話は、その担当さんに聞きますね」とお話ししたところ、「担当は私です」とのこと。「あー、そうなんですかー。じゃあ、後でまたその辺のお話しを聞かせてください!」ってことで、その場を後にするのですが、その後のセミナーでプレゼンする担当さんのトークが面白いのなんのって。その辺については改めて、今回のおちゃらけレポートのお詫びとして、「パーソナルフィールドスピーカー編」としてレポートいたしますので、しばしお待ちを!

ということで、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースを抜けた時点で14:02。制限時間2分過ぎ。かなりヤバイ。ヤバイんですけけど、この時点で本人全く気づいてません。さてさて、この後SPAはどうやってこの難関を切り抜けるのでしょうか。次回をお楽しみに!

(って、たぶんもう誰も期待してないか。にしても、自分、アルコールがはいるとこうも文章が変わるんですね。ということで、数々のオヤジ発言お許しくださいませ・・・)

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密閉型インナーイヤーレシーバーの最上位機種「MDR-EX700SL」~スピーカーを頭に装着する新スタイルのフィールドスピーカーも登場

新開発大口径16mmドライバーユニットを採用し、豊かで臨場感ある高音質を実現した密閉型インナーイヤーレシーバー 最上位機種 発売(ソニードライブ)

iconicon密閉型インナーイヤーレシーバーの最上位機種「MDR-EX700SLicon」が10/20に発売されるそうです。新開発の大口径16mmドライバーユニット採用で、豊かな低音から伸びのある高音まで広帯域再生を実現。また、ドライバーユニット部分を外耳道に対して垂直に配置する装着方式「密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式」を新開発。大口径ドライバーユニットによる高音質再生と、快適で安定した装着性を両立させたとか。耳の大きさにあわせて選べる7種類のハイブリッドシリコンイヤーピースも付属。価格は36,750円ですが、ソニスタでの販売価格は29,800円とかろうじて3万を切っています。

EX90のヒットとウォークマンに付属のEX85の高評価に気をよくしたのかわかりませんが、ソニーのヘッドホンチームがなにやら仕掛けてきましたよ。型番も700番台とかなりの自信作なんでしょうね。オフィシャルサイトには早速開発者インタビューも掲載されています。遮音性能や装着感を含め非常に気になる商品ではありますが、価格が価格なので慎重になります・・・とか言いつつすでにソニスタでメール登録icon済みだったりするのですが。

“スピーカーを頭に装着する”新スタイル「パーソナルフィールドスピーカー」を発売~奥行きのあるリアルな臨場感と、迫力の重低音の再生を実現~(ソニードライブ)

iconicon小型の球状スピーカーを耳の斜め前方に装着するという新しいスタイルのパーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1icon」(定価55,650円、ソニスタ販売価格44,800円)と、スピーカー内の音の流れをスムーズにする新開発”メビウスダクト”を採用し、小型ながら臨場感あるサウンドと、迫力の重低音の再生を可能にしたアクティブスピーカーシステム「SRS-ZX1icon」(定価49,350円、ソニスタ販売価格39,800円)も10/20に発売されます。

iconiconこれまたユニークなヘッドホンならぬスピーカーの登場ですね。フィールドスピーカーとはうまいこと言うもんです。カタチも斬新ですが、あくまでインドアでの使用を想定しているのでそこは気にしなくて良いのでしょうね。アクティブスピーカーの新製品は低周波数域の音をDSPで倍音成分のみ抽出し加算する事で体感低域を増やすのだとか。サイズの割に総合出力40Wとかなりの音量が出るんですね。ただ、どちらも売価が4万円前後とポーンと買える代物では無いことは確か。

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3つともソニーのオーディオ復権にかける意気込みが十分伝わってくる商品ですし、個人的にもそのどれも使ってみたいと思うのですが、最大のネックは価格・・・。どれを買うにしてもまずはそこから出てくる音をじっくりと検証してみないとですね。

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