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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(1)~プロローグ&有機EL編

2007年9月12日、「Sony Dealer Convention 2007(SDC)」に行ってきました。観たもの全てというわけではないのですが、実機を目の前にしただけで驚いてしまうもの、触れてみて初めて良さがわかるもの、そして、話を聞いて初めてその商品に込められた想いや情熱が伝わるもの、様々でした。

ということで、自分が見て、触れて、聞いてきたことを、自分なりに感じたことを交えて、これから数回に分けてレポートしていきたいと思います。たぶん今回は異常に長くなると思いますが、よろしくおつきあいの程を。また、このレポート執筆により、いつものようなソニー関連のニュースを追いかけることができなくなると思いますが、その辺も含めましてご了承くださいませ。

さてさて、前振りに書いたように、当日は10:50にSMOJの高輪オフィスに集合。その後、11:00から、SMOJの御子柴課長さんのご挨拶、幹事役のカレンさんのご挨拶と続き、SMOJ側から業務連絡(お約束事項)と当日のスケジュールについての説明がありました。開口一番、飛び出したのがコレ↓。

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「何を書いても自由」また「もちろん書かなくてもOK」ときました。なんだ、書かなくても良いんだ。いやー、ラクだなあ・・・ってそんなことしたらいつもサイトをご覧いただいている皆さんにボコボコにされますから、書きます。てかこうして書いてます。

で、昼食をとりながらというスタイルで、お願い事項(お約束)とスケジュール説明、会場視察後に用意されたセミナーの概要説明があり、昼食時間後に受講したいセミナーを挙手で確認、みたいな流れでした。ちなみに、スケジュールとセミナーの内容は以下の画像の通りですが、セミナーの画像が読みにくいので追記しておきますね。

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セミナープログラム
・VAIO (ムービーストリー体験)
・ロケーションフリー (商品説明、HDVSデモ、開発秘話)
・α700 (極上静止画、実機による体験)
・フィールドスピーカー (開発秘話、先行体験)&ヘッドホン (耳型職人登場、先行体験)
・サイバーショット (スマイルシャッター、開発者説明)
・Rolly(商品でも、実機による体験)

セミナー内容は事前のアンケートにより、ブロガーからの受講希望が多い製品が選ばれていたようでした。今回受講可能なセミナーは3つだけ。自分は、アンケートでロケフリとヘッドホンを希望していましたので、その2つとRollyを受講することにしました。

昼食後すぐに会場に移動。過去2回とあまりデザインも変わらぬ見慣れたエントランスを横目に会場内へ。

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会場見取り図は右上の通りなんですが、画像が小さすぎて文字が読めませんよね。ちなみに、部屋別に以下の順が基本導線でした。

【パミール3F】
・ビデオシアター
・①ブラビア、②ハイビジョンの新しい楽しみ方、③ブルーレイディスクレコーダー、④ロケフリ
・⑤サイバーショット、⑥α、⑦ハンディカム、⑧VAIO、⑨ホームオーディオ、⑩パーソナルオーディオ
【パミール1F】※左から順に
・メディアペリフェラル&AVペリフェラル、ハイファイオーディオ視聴室&シアター関連、ホームシアター視聴室、αセミナー

実はビデオシアターの前に有機ELの参考展示がありまして、いきなりここで足止めを食らってしまいました。招待者の目が光る光る。有機ELの美しさにほれぼれしている場合ではありません。もうそこからは撮影合戦です。みんな撮る撮る。我を忘れて撮る。

肉がうまそう、すしがうまそう、赤がキレイ、とにかく高精細、11インチは小さくてかわいい、そして薄い、27インチは厚み1cmでしかもフルHD、すげー!とは自分の感想ですが、まあとにかくすごいですね、有機ELテレビ。実機を目の前にしただけで驚いてしまうものの代表格でございますねコレは。

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壁面でもパネル解説が多数展示されており、ソニーの有機ELへの取り組みの歴史みたいなのがありましたが、なぜかそこにはクリエVZ90が出てこない。無かったことにしないでください!と説明員に詰め寄る・・・ことはしませんでした。小心者なので。

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ちなみに、有機ELの技術的なこととか今後のソニーの取り組みとかについては、大手メディアが解説してくれる、もしくは解説されていると思うので割愛します。というか、自分は語れません。大きくするのも良いけど、モバイル向けにもよろしくお願いしますとだけ言っておきました。

ということでやっとこさ本会場入り。まずはビデオシアター。過去2回は、ナレーターが入る、映像プレゼン後に製品が目の前に現れるといった、派手な演出だったように記憶していますが、今回は映像のみのシンプルなもの。内容は当日発表となったBlu-rayディスクレコーダー新製品を含む映像機器を核とした「ソニー・ハイビジョン・クオリティ」を前面に出して訴求していました。一応シアター内は撮影禁止とのことで、一切画像はありませんが、取り立てて特筆すべきこともない(<無いのかよ)ので、シアターについてはこんなもんで。(だってハイビジョン、ハイビジョンって聞き飽きたんだもの。モバイル系の話もないしさ・・・。とかいいつつ、実際は上の空だったという話もあり。)

そして、シアターを抜けるとそこは・・・(次回に続く)

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α700が遅くなってすみませんでした

「上級機種ないと一眼レフメーカーと言えない」ソニーのα事業責任者に聞く

iconicon昨日発表されたα中級機(DSLR-A700icon)にかける意気込みを、コニミノ出身でソニーデジタルイメージング事業本部の石塚啓一副事業部長が語っています。α700については、「間違いないものを出したかったので時間がかかった」とか。フラッグシップ機については来年度以降の投入を計画しているようですが、まずは今年の一眼レフのシェア10%を確保していきたいとか。また、ライブビュー機能の導入も戦略的に進めていること、ソニー製品やサービスとの連携の大きな提案、サーバーショットに搭載された「スマイルシャッター」などの新機能も貪欲に取り込んでいくと語っています。

ソニー、「第2章」突入をアピールしたα700発表会

デジカメWatchには昨日開催された発表会のレポートが掲載されています。画像がとにかく豊富。BRAVIAとの連携についても触れられているので興味のある方はどーぞー。シャッター音にもこだわってるんですね。

そうえいば、米国でもα700の正式発表があったみたいですよ>SONY’S NEW D-SLR CAMERA SETS HIGH PERFORMANCE STANDARDS

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1224万画素CMOSセンサー搭載のαシリーズ中級機「α700」登場

新開発 有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」と画像処理エンジン「BIONZ」で高品位画質を実現した、デジタル一眼レフカメラαシリーズの中級機種”α700″発売(ソニードライブ)

iconiconソニーは、新開発の有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」(エクスモア)と進化した画像処理エンジン「BIONZ」によるこだわりの高画質撮影を実現し、HDMI端子を搭載し、撮影した写真をハイビジョンテレビに映し出すことができるデジタル一眼レフカメラ “α700″『DSLR-A700icon』を11/16に発売すると発表しました。

iconicon軽量で強度に優れたマグネシウム合金を採用し、堅牢性と約690gという軽量化を両立したボディに、すべてのαレンズで効果が得られる進化した「ボディ内蔵手ブレ補正機能」と3.0型の「エクストラファイン液晶」を搭載するほか、メモリースティックDuoとコンパクトフラッシュ/マイクロドライブの2種類のメモリーカードに対応したデュアルスロットも搭載しています。

価格はオープンですが転送予想価格は、ボディ『DSLR-A700』単体で180,000円前後、DT16-105レンズキット『DSLR-A700Picon』で230,000円前後とか。ちなみに、ソニスタではボディが178,000円、レンズキットが228,000円です。

映像表現の幅を広げる αシリーズ デジタル一眼レフカメラ用交換レンズ『αレンズ』発売(ソニードライブ)

さらに、α700の発売に合わせて、α100やαマウントシステム準拠のコニミノ製カメラでも使用可能な以下の『αレンズ』計3本が発売されます。

  • DT 16-105mm F3.5-5.6 『SAL16105』:35mm判換算で広角24mmから望遠157.5mm相当までをカバーする高倍率6.6倍のAPS-Cサイズの標準ズームレンズ(73,500円)
  • iconiconDT 18-250mm F3.5-6.3 『SAL18250』:35mm判換算で広角27mmから超望遠375mm相当までの幅広い撮影領域をカバーする、ズーム比14倍のAPS-Cサイズの高倍率ズームレンズ(80,850円)
  • DT 55-200mm F4-5.6 『SAL55200』:35mm判換算で82.5mmから望遠300mm相当までをカバーするAPS-Cサイズのデジタル望遠ズームレンズ(42,000円)

iconiconこのほか、カール ツァイス”Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA”『DSLR-A700Zicon』とα700『DSLR-A700』を組み合わせたカール ツァイスレンズキット『DSLR-A700Z』(270,000円前後)が限定1,000台と、関連アクセサリーや80GB HDD搭載の「ハイビジョン メディア ストレージ」の発売も予定されています。

カール ツァイス Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZAと”α700″の限定キット”α700カール ツァイスDT16-80レンズキット”発売
撮影の楽しみを広げる αシリーズ関連アクセサリー
撮影した大量の写真をワンタッチで取り込み、DVDやCDへのコピーもでき、大画面のハイビジョンテレビで楽しめる80GBハードディスク搭載「ハイビジョン メディア ストレージ」発売
(以上、全てソニードライブ)

また、各種セミナーの受講もできる体験イベントが全国8都市で開催されるそうです。いち早く新製品の実機に触りたいという方は参加してみてはいかがでしょうか>全国8都市にて「”α700″体験イベント」開催

中級機ということで値段もそこそこ。それ以前におそらく自分には使いこなせないでしょう。発売が11月とまだしばらく先ですが、価格的なことを含めα100のように大ヒットするのかどうか・・・。知識のない自分にはもうさっぱりわかりまへーん。

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モノマガ25周年記念号でソニーのヒット商品の歴史を学ぶ

モノマガジンが25周年とかでその記念号を購入。必見は特別企画の「そこに時代のキーワードがあった」という特集。モノマガが創刊した1982年からの25年間で、それぞれの時代を代表する商品をクローズアップ。さらに、その現在形となる製品との対比によって、時代のキーワードが見えてくるとしています。

ということで、個人的には当然ソニー製品に目が行くわけですが、時代を代表する商品としてメインに取り上げられた製品はこんな感じでした。

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1982年 CDプレイヤー CDP-101
1985年 ミノルタ α7000
1989年 ハンディカム TR-55
1995年 プレイステーション
1999年 AIBO

ミノルタのαだけはちょっとニュアンスは違いますが、現在形のソニーαへと繋がっているということで取り上げています。また、年代別ではこれ以外に「こんなものもありました」というコーナーがあるのですが、ここで取り上げられているソニー製品も多数あります。

1989年 マビカ
1997年 キララバッソ
1992年 MDウォークマン MZ-1
1997年 バイオ PCG-505
2000年 PS2
2005年 ハンディカム HDR-HC1

こうしてまとめてみると、やっぱりすごいですよね。25年の約五分の一はソニーの時代だったとも言えるわけですから。また、21世紀に入ってからのソニーの元気の無さがはっきりとそのまま結果になって現れているような気もしないでもないです。

25年間、モノを追い続けているモノマガ自体もすごいですよね。2012年に30周年記念号が出るまでの5年間にソニーがまた時代を作る年があることを願っています。

雑誌で思い出しましたが、雑誌の「特選街」と「財界」の最新号でソニーが大きくクローズアップされていました。ぶっちゃけ、どちらも立ち読みしただけなのですが、前者では「iPod vs ウォークマン」のガチンコ特集を、後者は中鉢社長のインタビューがトップレポートになってました。興味のある方はどぞー。ちなみに、ガチンコ特集ではウォークマンに軍配が上がっていたような…。(そういえば、特選街って昔は全然雰囲気が違う雑誌でしたよね、今はまるでDIMEかモノマガかみたいなノリです…)

kodera_book.jpg本と言えば、小寺さんがITmediaで連載しているコラムが書籍になって発売されていたので購入しました。タイトルは「メディア進化社会」で、あの暴露本「ソニー病」と同じ洋泉社のペーパーバックスシリーズです。価格は税込1,000円。小寺さんのあのコラムって170回以上も続いているんだそうです。書籍化されたコラムは今でもサイトで読むことが出来るのですが、書籍化する意味として、テーマ別に分類、時系列順に配置することで、小寺さんがコラムを執筆してきた4年間に何が起こり、さらにこれから何が起こるかの潮流が見えてくるはず、とのこと。また、コラムには多数の脚注が追加されており、これが時にユーモラスに、時に皮肉混じりでなんとも面白いのです。ソニー関係者のみならず、マスコミ関係者も必読の本だと思いますですよん。