ソニー、なぜ“緩慢な自殺”進行?パナとの明暗を分けた危機感の欠如と、改革の学習経験
ソニー社員に危機感がないのは、エリート意識が邪魔しているからではないか。社員以上に経営陣から危機感を感じたことがない。役員も“ソニーの役員”を演じているだけで、“プロの経営者”の役割を少しも果たしていない。いまこそエリート意識を捨て去り、社員が立ち上がるべき。ソニーの改革は、そこからしか始まらない。今度の危機は、その「改革」を起こす最後のチャンス。と熱く語っておられます。
厳しさを増すソニーを取り巻く環境
ソニーがなかなか復活できない理由は、「トランジスタ、ウォークマンなど非常に狭い事業エリアの過去の栄光にしがみついているため」。「ソニーがエレキ部門で回復する方法は」「市場に存在しない全く新しい革命的製品で市場を生み出すこと」だけ。これができないならエレキ部門は形だけ残すという手段を取る以外に残された方法はほとんど見つけられない」とカナダ在住の経営者さんは語ってます。
PS4頼みのソニー再建 「新しいビジョンは何もない」と識者
エース経済研究所アナリストは「ゲーム事業だけにすべてを背負わせて、不振のエレキ事業をカバーするのは無理」と断言。PS4が収益に貢献するのは少なくても3、4年目あたりから。「ゲーム事業を20年やってきて、過去の最高利益は1000億円止まり。これではソニー全体を牽引する事業にはなりません」とのこと。