「SPAのつぶやき」カテゴリーアーカイブ

9/15のつぶやき~SONORITEきたりて

昨日、山下達郎さんの7年ぶりのニューアルバム「SONORITE」が発売になりました。いや~、いいっすね~。Amazonでもトップテン圏内を維持するなど、セールスも好調なようです。先々月ぐらいからFM東京系列の「サンデー・ソング・ブック」を(NetJukeで録音してPodcasting風に)聞いていたので、ニューアルバムのコンセプト、収録曲、レコーディングのちょっとした裏話は達郎さん本人の語りで知っていたのですが、今日、書店で見かけたサンレコ(Sound Recording Magagin)10月号で達郎さんがフューチャーされていたので買ってきました(表紙も歌入れしている達郎さんです)。

内容は達郎さんとエンジニアの中村辰也さんへのインタビューで構成されているのですが、やはり必見は達郎さんインタビュー。なんと、今回のレコーディングは長年愛用していたという、ソニーのレコーダー「PCM-3348」をDigidesignの「Pro Tools」に替えてレコーディングに望んだのだとか。「アレンジのかなりの部分を決めるのって機材なんですよ」と言う達郎さん。かつて「Pocket Music」でデジタルレコーディングに果敢にチャレンジした達郎さんですが、今回は当時とは比べものにならないぐらい変化なのだとか。そのため、音づくりも相当大変だったみたいです。

そういったご苦労はご本人や業界関係者、そして一部のオーディオマニアぐらいにしかわからないことなのかもしれないけど、できあがったアルバムのクオリティは素晴らしいの一言。達郎サウンドの代名詞とも言える、テレキャス(だよね?)のカッティングが印象的な「MIDAS TOUCH」から始まり、KinKi Kidsに提供した「KISSからはじまるミステリー」のセルフカバーへと続く流れが個人的にはものすごく気に入ってます。この「KISS~」、なんとケツメイシのRYO氏がラップで参加している話題曲。若い人たちへのアピールも忘れないあたり、達郎さんの懐の深さを垣間見ることができます。その他、すでにシングルとして発表された曲が多数収録されていますが、どれも粒ぞろいで飽きのこない曲ばかり。夜にヘッドホンで聞いて欲しいというだけあって、大人の音楽って感じです。

それはそうと、サンレコのインタビューで、先述のソニーのレコーダーを使い続ける選択肢はなかったのか、という問いに対して達郎さんが、

だって、SONYが昨年いっぱいでサポートを終了してしまったもんだから。今後はヘッドの交換もできないし、テープももう作らないと言っている。ひどいよね。

と答えていました。別にソニーに限った話ではないのですが、昔から使い慣れた機材を、長く大事に使っていきたいと思っても、それができなくなってしまうという事態が起きているのですね。ソニーの業務用機器ってプロの現場での信頼が厚いだけに残念な話です。

それと、サンレコ10月号には「音楽流通の現状」と題した特集も組まれていて、アマチュアミュージシャンがビジネスとしてCDショップに作品を置いてもらったり音楽配信サービスで楽曲配信をするにはをどうすればよいのかなどを詳しく紹介していました。iTMSで作品を配信できるのか、なんて記事もあったりします。他の記事でおもしろかったのがナイル・ロジャースのインタビュー、というかCHICの「おしゃれフリーク」誕生秘話。あの大ヒット曲が生まれた背景にはそんなことがあったのね、って感じです。興味のある方は是非~。

9/10のつぶやき~MoraにThank You

宅配便のチャイムが。iPod nanoかと思ったら、その前にオーダーしていたCDだった。CDは2枚。いずれもDavid Boylesというアーティストのアルバム。

彼の存在は実はMoraで知った。洋楽の注目アーティストで「Thank You」というメジャーデビューアルバムが紹介されてた。「そのメロディセンス、歌声、パフォーマンス、全てをこなすマルチ・プレーヤーっぷりに全米メディアでも絶賛!MAROON5好きなら要チェック」というコピーにつられ視聴してみる。

良い。ファンクの要素を強く感じるが、ラフなギターリフが腹の出たロックギター好きおやじの魂を揺さぶる。レニクラ同様のマルチ奏者で、楽曲はすべて彼自身の演奏によるオーバーダブで作られたそうだ。「Thank You」のCDライナーに書いてあったけど、2004年のインディーズタイトル「Bedroom Demo」が話題になってメジャーなレコード会社の争奪戦が繰り広げられたとか。商魂たくましいというか、なんというか。でもおかげで、こういうアーティストの存在を知ることができた訳なのでレコード会社には素直に感謝したい。

ちなみに、「Thank You」はiTMS-Jでも配信されていた。Moraと同じばら売りオンリーでアルバム全曲で1,800円。さらに、iTMSにはくだんの「Bedroom Demo」も全11曲で1,500円(CDとはジャケ写が違う)で配信されていた。こっちはどちらかといえば、はやりのJack Johnson一派に通じるアコースティック中心のオーガニックサウンドなんだけど全然ゆるくない。むしろほどよくグルービー。身体も自然に動くし、思わずギターに手が出る。

「Bedroom Demo」「Thank You」とあわせても音楽配信だと3,300円。「Thank You」だけMoraで買うか2枚ともiTMSで買うか迷ったあげく、結局CDを買うことに。CDはAmazonでなら2枚で4,599円。音楽配信よりも1,299円割高だけど、やっぱり自分の好きな音楽は手元に置いておきたいと思った。

ジャケ写もシンプルで良い。こういうCDが机の上に無造作に置いてある風情が何とも言えず好きなのだ。


【Amazon】:「Thank You」、「Bedroom Demo

9/9のつぶやき~NW-E507のスタミナパワーに驚愕

今日ウォークマンスティック「NW-E507/N」を手に取り、今さらながらに驚いたことがあります。このウォークマンに触れるのは今週に入ってから初めてだったんですけど、先月末の北海道旅行前にフル充電して以降は全く充電しておらず、帰ってきてから数日使用してそのままにしていました。で、さっき久しぶりに使ってみたら…

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バッテリが半分も減ってない。北海道旅行では往き帰りの道中だけでなく、札幌旭川間のバスでの移動中や、就寝前を含め、一日数時間は使っていたのにもかかわらずこの表示だもの。んで結局今日まで約2週間No充電のままでこれですよ…。

iconiconソニーのスタミナテクノロジーってなんだかんだいってもすごい。というかこれに関してはアップルも今のところかなわない。もちろん、運用次第でどうとでもなるんだけど、まるまる一週間以上も充電する手だてが無くても使えてしまうのはものすごいメリットだし素直に素晴らしいと思う。

昨日発表された新ウォークマンに対しては色々と複雑な心境を語ってしまいましたが、このような素晴らしい技術をベースにもつソニーですもの。来年発売の次世代機は昨日発表の新製品などとは比べものにならないものすごい製品になることでしょう…(ワイヤレス系の機能ぐらいは何とかしてくださいね)。

がんばれ、コネクトカンパニー!

(って、俺もすっかり皮肉屋だな。それはそうとiPod nano[黒/2GB]を注文した。これで新ウォークマンとの比較レビューだっていつでも来いだ~!<…えっ?)

9/8のつぶやき~酔っぱらいの戯言

「ウォークマン復権」へコネクト戦略を推進-「自社技術に固執せず」。WMA/AACもサポートへ

新ウォークマン発表会のリポート。
コネクトカンパニーというかソニーが目指す今後について語られている。
これがなぜだか読んでいてなんかしゃくに障るのである。

辻野氏が言ってることは至極まっとうだと思う。
でも所詮は近い将来、へたすれば未来の話。
言ってることが実践される保証など何もない。(実際クリエがそうだった。)

インテリジェンスやらなんやら横文字メインの建前はわかった。
未来のことは良いから、今できることを行動で示して欲しい。
読んでいてそんな気持ちになった。

そんなこんなで、雑感のエントリーでは少しネガティブぎみに書いたけど、
下に上げた内容ぐらいはソニーは即、実践または公約すべきではないかと考えを改めた。

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