必要なソフトウェアの準備
付属のアプリケーションCD-ROM内の専用ユーティリティソフト「BT AdaUtl」(約37KB)をクリエにインストールします。
ルプランを利用する場合は、CD-ROM内の「ルプラン ver.1.1.0」をインストールします。「HNT-BT1」はこの「ルプラン ver.1.1.0」にのみ対応しているので、すでに「ルプラン」を利用している場合は、この専用バージョンを上書きインストールする必要があります。
要は、「HNT-BT1」を使う場合はこの2つのアプリケーションをクリエにインストールするだけです。メモステモジュール「PEGA-MSB1」は使用に必要なドライバ類が多かったですが、それとは違って非常に手軽と言えるでしょう。ちなみに、ルプランだけを使用する場合は、専用ユーティリティソフト「BT AdaUtl」による設定は特に必要ないようです。こちらは、次回紹介する予定のBluetooth機能搭載ケータイなどと接続する場合に活躍することになります。
なお、前回も書きましたが、NXシリーズにメモリースティックタイプのBluetoothモジュール「PEGA-MSB1」を導入している場合は、「HNT-BT1」を正しく使えないようですので、ウォームリセットまたはハードリセットでMSB1関連のファイルをすべて削除する必要があるようです。
ルプランを使う
ルプランを使う場合は、クリエに「HNT-BT1」を取り付け、クリエ本体の「ルプラン」アプリケーションをタップして起動します。始めてルプランを使う場合は、ルプラン本体や、メモリースティックに入ったルプランデータなどの登録作業を済ませます。
次にBluetooth GPS ユニット「GU-BT1」の電源を入れ、「ルプラン」アプリケーションから「GPS設定」を起動してGPS ユニット「GU-BT1」との認証作業を行います。認証にはパスキーが必要で、パスキーは「GU-BT1」の背面のシリアルNo.の下四桁を入力します。あとは、手順に従っていけばトップ画面に戻りルプランを使い始めることができます。
この認証がすんでいれば、次回からは、GU-BT1の電源が入った状態であれば、ルプランを立ち上げるだけで自動的に認証作業を行い、GU-BT1との接続が確立されます。
「HNT-BT1」の正面にあるLEDランプの状態についてですが、「緑(グリーン)点滅」がデータ通信中、「橙(オレンジ)点滅」が設定モード、「赤(レッド)点滅」が接続エラー発生/未接続状態を表します(Bluetoothなのに青く光らないのはご愛敬でしょうか…)。なお、普段は無灯状態です。ちなみに、ルプランを使用するときなどは10秒程度でリンクしました。
このLEDの点滅ですが、アダプターの乳白色のプラスチック部分もLEDの光を受けるので点滅中は結構目立ちます。他の機器との接続状態が一目でわかるという点でありがたい機能ですが、夜道でGPSをしているとどことなくあやしい感じがしてしまうかもしれません(笑)。
ルプランの使い方自体は、クリクラ時代に書いた『クリエの街歩きナビ「ルプラン」レビュー』を参考にしていただければと思います。
その他、クリエの機種別で気がついたことをいくつか。VZ90は、ルプランデータがCFメモリにあっても使えます。ルプランデータがあるメモリースティックを同時に使う場合はメモリースティックが優先されます。(NX80Vでも同様と思われますが、こちらはMSB1のドライバを削除していないため確認できませんでした。NX70Vは標準でCFメモリに未対応のため使えませんでした。)
(次回はBluetooth機能搭載携帯電話との連携についてご紹介します)