Apple – iPhone(米アップル)
かねてから噂になっていたアップルのiPodケータイですが、開催中のMac World SFで「iPhone」として正式に発表されました。機能の詳細については、米アップルのサイトやメディアの報道などで確認できますが、「iPhone」で何ができるのかを一番わかりやすく解説してくれているのはJobs氏の基調講演でのデモ。1時間以上ありますけど必見です。
ポータブルオーディオ市場で頂点を極めたアップルが次に狙うのは携帯電話市場。満を持してという表現が的確な実に革新的な製品だと感じました。ソフトであらゆるコンテンツを同列に扱え、操作性を極限まで高められるからハードをあそこまでシンプルにできるのでしょうね。なにより、iTunesの存在が大きい。そして、それらのソフトの全てを自社で開発できるところが同社の強みでもありますね。
日本での発売にも期待したいですが、どうなることやら…。ちなみに、ソフトバンクの孫さんが会場にいたらしいですね。iPhoneについては、takeoneさんから
私にとってはまさに「クリエの理想型」のような製品であり、激しく興奮いたしました。こういう製品はぜひソニーにやって欲しかった!!
という感想をいただきました。自分も同感です。たらればの話になりますが、クリエビジネスが今も継続されていたとすれば、iPhoneのような製品がひとつの到達点だったのかもしれませんよね。(公にはなっていませんが、04年頃にすでにクリエフォンの話もあったようなんですよね。製品化まではこぎ着けていたのに、キャリアとの折り合いが付かなかったようなことを聞いております。当時、もしもそれが実現していたらと思うと…)
また、現行のソニー製品ではmyloやPSPと競合しそうですね。両方ともソニーオリジナルのOSで動く製品ですが、iPhoneでできることを目の当たりにしてしまうと、ソフト開発力の差を感じざるを得ません。元アップルのエンジニアをヘッドハントするなど、ソニーもソフト重視の戦略を打ち出していますが、その成果が実るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
アップル – Apple TV(アップルジャパン)
iPhoneの反響が大きすぎて、目立たなくなってしまいましたが、iTVもApple TVと名前を変えて正式発表されました。こちらは日本でも来月(2月)に発売されます。iTunesありきの製品ですが、40GBのHDD搭載には驚きました。価格も36,800円とそこそこリーズナブル。HDMIにも対応していますが、解像度が640×480ではHDTVとの組み合わせはちょっと厳しいかも…。また、Apple TV発表に合わせ、AirMac Extremeも一新されましたね。次世代ワイヤレス技術「802.11n」搭載と、これまた新しい技術を積極的に取り入れるアップルらしい仕様です。
なんというか今後はITと家電の境目がますます曖昧になりそうですね。アップルはiPodやiPhoneで、マイクロソフトはZuneやXboxでコンバージョンス戦略を推し進める中、我らがソニーはどう動くのか。楽しみでもあり、不安でもある2007年の幕開けです。
【追記】iPhoneのライバルと言うことで無理矢理ですが、ビサビでTreo 680が全色入荷しているそうです。今回の入荷分には、Palm純正1GB SDメモリ、ステレオヘッドセットのほか、pocketTunesなどのソフトウェアが含まれるCD豪華特典付きとか。価格は税込65,800円。
【再追記】iPhone発表を受け、PalmとBlackBerryの株価が急落したようです。お知らせ感謝です!>匿名さん>激震(Engadget Japanese)
【再々追記】ソニエリがメモステMICRO採用のウォークマンケータイを発表したそうです。デザインは見慣れたストレートタイプ。音楽再生機能つき携帯の入門用(?)の低価格モデルとのことですが、iPhoneを見てしまうとさすがにインパクトが薄いっすね…>ソニエリ、「入門編」ウォークマン携帯を発表
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