「CLIE/Palm」カテゴリーアーカイブ

大ヒットの影に「コンシューマー・インサイト」あり

放送・通信・家電融合のグランドデザインを求めて:2005年のキーワード

iTunes/iPodのような製品がヒットし、家庭にはPVR(パーソナルビデオレコーダー)のようにこれまでなかった価値提供を行う製品が進出してきた。ついに「融合」が時代の境界線にまで差し掛かっているのではないか、という印象がある。

という書き出しで始まるCNET Japan、森さんのコラム。
ここで言うところの「融合」は、旧来のテクノロジに+αするというもので消費者の「欲望の再発見・再認識」を具現化した商品が大ヒットになっていることをわかりやすく解説してくれています。そして、このような

表面上忘れかけているように見えるけれど、絶対に忘れられない欲望を発見する視点をコンシューマー・インサイトという。これが、越境の方向性の指針となる絶対唯一の軸

なのだとか。実に明快でわかりやすいです。
自分がクリクラでさんざん言い続けていたことは、PDA+AV(エンタメ)という「融合」の理想をクリエに求め続けた記録なんだなあと痛感。

ソニーという会社は、「コンシューマー・インサイト」を常に持ち続けていたはずなのに、いつのころからかそれを失ってしまっているような気がします。

コラム途中にある

本来、技術は利用者にとっての不便や限界を超克するための手段としてあった。しかし、ここ最近のIT技術の急速な進歩は、利用者の認知や学習、欲望が追いつけないほどのスピードだった。そのため、需要が形成される前に供給が準備される状況に陥ってしまった。

技術が技術それ自体のために進化し、技術に合わせて生活をするのに疲れた人は多いし、最初からそんな生活をすることを投げている人も多い。

というコメントには共感。パソコンを始め色々なものにあてはまるような…。下の関連ニュースも違う意味で興味深いですよ。

【関連ニュース】・【裏CES】最終日,盛り上がっていたのはCESの会場ではなかった… アダルト業界がデジタル家電に期待すること

塩田紳二さんのPDAレポートに「WristPDA with Palm OS」が登場

WristPDA with Palm OSをようやく入手 ファーストインプレッションレポート

クリエユーザーにはお馴染み、塩田紳二さんのPDAレポートに「WristPDA with Palm OS」が登場。CES 2005会場でゲットなさったとか。今回は、外観やスペックなど製品自体に関する情報で、詳細な評価は後日行なうそうです。時計バンドの留め金に組み込まれている専用スタイラスが目を引きますね。

クリエユーザーのライターさんによる「ほぼ日手帳」レビュー

ケータイWatch 本日の一品~新年の予定は「ほぼ日手帳」で

クリエユーザーのライターさんによる「ほぼ日手帳」レビュー。クリエは重宝しているものの、たくさん書けて持ち歩ける「手書き」用の“ToDo帳”を探していたそうです。

何より面白いのは1日1ページという発想。縦に伸びた3時間単位の時間軸はスケジュールの記入が楽だし、「秘密の縦ライン」は各自の都合でテーマを分割できる。ToDoの延長でもいいし、日記を書いてもいいし、とにかくニクイ線なのだ。そして365日すべてに「月の満ち欠け」と「名言迷言」が載っており、暇つぶしの相手もしてくれる。

自分も「ほぼ日手帳」はクリクラ時代に電子手帳との比較みたいな理由で、出始めの年と翌年の2年分は購入したんですが、結局ほとんど使わずじまいでした。

1日1ページってすごいとは思うんだけど、毎日必ず何かを書かなくちゃいけないっていう強迫観念に駆られたんですよ。紙の手帳って、白紙がものすごく怖くないですか。まして、ビジネスマンなら予定表が真っ白というのはなんとなく恥ずかしいもので、おまえ仕事してんのか?って自ら突っ込みたくなります。

で、クリエなんですが、手帳として使う場合に、なんとなくそういう強迫観念にとらわれなくてすむんですよ。予定がなければデータとしても存在しないというのがいいのかも。だって紙の手帳は物理的にそのページが存在しちゃうんですよ。なんにも予定がなくても、白紙のページはそこに実際に存在し続けるんです。これがなんかものすごく怖い。怖いからなんでも良いから書こうとする。そして、何を書けばいいのだろうと途方に暮れる、みたいな…。

そんなこんなで、クリエが今の自分の嗜好に一番合った手帳だってことを改めて思ったり…。