「デジカメ・ビデオカメラ」カテゴリーアーカイブ

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(4)~サイバーショット編

前回のレポートで書いたとおり、最初のテレビやビデオといった映像機器系の展示コーナーの視察に持ち時間の約半分を費やしてしまったSPAでごぜーます。会場の構成はプロローグ編に書きましたけど、次の部屋の展示が、カメラ、バイオ、オーディオ系ということで、それまでの映像系とは打ってかわり、自分の好きなモバイル系中心の展示です。

会場に足を踏み入れるとまず飛び込んでくるのがカメラ系のコーナーが続きます。持っていったデジカメがサイバーショットH1のみだったので広角の画がとれずすいません。イメージ的には進行方向左にあたる会場の壁をしょっている方が機器展示、進行方向右がソリューションおよびデモスペースという感じでした。

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ここから先は自分の関心のある製品のみに的を絞って見ていかないと、オーディオや階が違うAVペリフェラルコーナーを覗く時間が無くなってしまうぞということで、新製品のラインナップにおもしろみが感じられなかったサイバーショットは新製品の写真だけ撮って、進行方向の左のみをなめるように見て右側は軽く受け流そうと思っていたところ、つかつかつかとサイバー説明員が近寄ってくるではありませんか。

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サイバー新製品は定番シリーズがマイナーバージョンアップしたぐらいと思っていたのですが、風の便りで面白いぞと聞いていた「スマイルシャッターicon」についてだけ、せっかくなので説明してもらうことにしました。後から思えば、これがまずかった。「なんかスマイルシャッターが面白いらしいですね」と話しかけたところ、「実際にご覧になりますか」的なことを言われ、モデルさんのいるデモコーナーへと連れて行かれました。受け流すどころか、左から右へただ流されるままに移動する自分。最初の計画はどこへやら。

で、Tシリーズのフラッグシップ機でボタン類を一切排除したワイド液晶によるタッチパネル操作が売りの「DSC-T200icon」で実際にモデルさん達を使ったデモをしていただきました。あらかじめ「スマイルシャッター」モードにしてあるT200を持った説明員さんが、モデルさんをファインダーじゃなくて液晶でとらえます。その段階で顔検出が行われ、モデルさんの顔の部分に四角い枠が表示されます。やにわに説明員の方が「はい!チーズ」もとい、「はい!ソニー」と声をかけると、モデルさんが笑った瞬間に勝手にシャッターが切れました。

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すげー、すげー!と”心の中で”声を荒げる自分。理屈じゃない感動第2弾。たぶん、技術的には様々な苦労や試行錯誤があったのだと思うんですが、そんなことをみじんも考えさせない、実に軽快でシンプルな操作性に感動してしまいました。サイバーショットはとにかく写真をキレイに撮る(残す)、見ることを意識した製品作りが行われてきましたけど、被写体とりわけ人の笑顔に注目して、ヒトの最も良い表情を逃さずキレイに撮るという、撮影者のスキルが左右する部分を誰もが手軽にできるようにしてしまったと。

ちなみに、被写体が複数人いた場合は顔検出機能で任意の人をスマイルシャッターのターゲットにもできるんですって。お目当ての彼女の笑顔だけ押さえることもできるってなもんさ。おみそれしたぜ、サイバーチーム。

自分もことあるごとにサイトで訴え続けてきましたが、最近のコンデジのトレンドは広角ズーム対応であり、ソニーが立ち後れている部分でもあるという認識が消費者の中でもあったわけですが、他社と同じことを、それも遅いタイミングでやっても意味無いだろうということなのかもしれません。実際、広角対応について説明員さんに問いかけてみたところ、そう言う声が多いことは認識しているし、当然のことながら検討はしているような事でした。ただ、それがTシリーズのような薄型カメラでできるか(やるか)どうかは別の話という事ですね。

iconiconT200の話に戻りますが、個人的に液晶パネル操作中心のカメラは前々から違和感があって、さぞや使いにくいのだろうなあと思っていたのです。しかも今回のT200は液晶がワイドで大きく、基本的に持ちにくいのではないかと思ったのですが、それは全くの杞憂でした。妙に幅広だと思っていたストラップホールの裏面が凹凸加工してあって、本体のホールドに一役買っているんですよ。ここでまたなるほどなあと感心。

それでも、まあシャッターを切るときには多少なりとも液晶に親指が被さってしまうじゃないですか。その辺どうなんだろうなあと思ったのですが、元々がワイド液晶だし右側がちょっと隠れたぐらいならほとんど影響ありません。撮影画角を4:3に変更すれば左右に余白ができますから、全く問題なし。なるほどなあ・・・。で、さらに驚いたのが、画面右上隅を軽くタッチすると画面内に表示される各種情報を消すことができるんです。これ、過去のサイバーでもできたんですかね。自分、TシリーズはT9しか使ったことが無く、今は手元にないのでよくわからないのですが、そういう機能があることを知ってさらに驚きました。

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その他、タッチでピントを合わせたい部分を変更できるデモなども見せていただきましたが、キレイな写真を撮るために必要なテクニックや知識を必要とせずにに素人が手軽に使いこなせるということをあらゆる角度で追求してきたのが今のサイバーショットなんだなあということを実感しました。そして、T200が素直に欲しくなりました。

さてさて、T200ばかりに注目しすぎて時間が無くなってしまったのですが、他の機種についての感想を少しだけ。「DSC-T70icon」も液晶サイズこそ違いますが、できることはT200と同じ。むしろ、液晶が小さく左よりな分、本体がホールドしやすかったです。

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Hシリーズ新製品の「DSC-H3icon」は、以前のモデルよりも軽く薄くなった点が一番大きいかもしれません。H1を持っていったので特にそれは感じました。デザイン的にはちょっと好みでは無いのですが、コストパフォーマンスは高そう。広角対応だったら手を出してしまいそうです(<まだ言うか)。

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その他、アクセなどもたくさん展示されていたのですが、じっくり見る時間が無く、後ろ髪を引かれつつαコーナーへと向かうのでした。ちなみに、サイバーコーナーの最後の写真のタイムスタンプを確認したら、なんと13:15。サイバーだけで15分も時間が経過していました。

(T200の事を書いたらめっちゃ長くなってしまいました。αやバイオのことを追加したらさらに長くなってしまうので、それらについてはまた次回レポートで。)

α700が遅くなってすみませんでした

「上級機種ないと一眼レフメーカーと言えない」ソニーのα事業責任者に聞く

iconicon昨日発表されたα中級機(DSLR-A700icon)にかける意気込みを、コニミノ出身でソニーデジタルイメージング事業本部の石塚啓一副事業部長が語っています。α700については、「間違いないものを出したかったので時間がかかった」とか。フラッグシップ機については来年度以降の投入を計画しているようですが、まずは今年の一眼レフのシェア10%を確保していきたいとか。また、ライブビュー機能の導入も戦略的に進めていること、ソニー製品やサービスとの連携の大きな提案、サーバーショットに搭載された「スマイルシャッター」などの新機能も貪欲に取り込んでいくと語っています。

ソニー、「第2章」突入をアピールしたα700発表会

デジカメWatchには昨日開催された発表会のレポートが掲載されています。画像がとにかく豊富。BRAVIAとの連携についても触れられているので興味のある方はどーぞー。シャッター音にもこだわってるんですね。

そうえいば、米国でもα700の正式発表があったみたいですよ>SONY’S NEW D-SLR CAMERA SETS HIGH PERFORMANCE STANDARDS

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1224万画素CMOSセンサー搭載のαシリーズ中級機「α700」登場

新開発 有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」と画像処理エンジン「BIONZ」で高品位画質を実現した、デジタル一眼レフカメラαシリーズの中級機種”α700″発売(ソニードライブ)

iconiconソニーは、新開発の有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」(エクスモア)と進化した画像処理エンジン「BIONZ」によるこだわりの高画質撮影を実現し、HDMI端子を搭載し、撮影した写真をハイビジョンテレビに映し出すことができるデジタル一眼レフカメラ “α700″『DSLR-A700icon』を11/16に発売すると発表しました。

iconicon軽量で強度に優れたマグネシウム合金を採用し、堅牢性と約690gという軽量化を両立したボディに、すべてのαレンズで効果が得られる進化した「ボディ内蔵手ブレ補正機能」と3.0型の「エクストラファイン液晶」を搭載するほか、メモリースティックDuoとコンパクトフラッシュ/マイクロドライブの2種類のメモリーカードに対応したデュアルスロットも搭載しています。

価格はオープンですが転送予想価格は、ボディ『DSLR-A700』単体で180,000円前後、DT16-105レンズキット『DSLR-A700Picon』で230,000円前後とか。ちなみに、ソニスタではボディが178,000円、レンズキットが228,000円です。

映像表現の幅を広げる αシリーズ デジタル一眼レフカメラ用交換レンズ『αレンズ』発売(ソニードライブ)

さらに、α700の発売に合わせて、α100やαマウントシステム準拠のコニミノ製カメラでも使用可能な以下の『αレンズ』計3本が発売されます。

  • DT 16-105mm F3.5-5.6 『SAL16105』:35mm判換算で広角24mmから望遠157.5mm相当までをカバーする高倍率6.6倍のAPS-Cサイズの標準ズームレンズ(73,500円)
  • iconiconDT 18-250mm F3.5-6.3 『SAL18250』:35mm判換算で広角27mmから超望遠375mm相当までの幅広い撮影領域をカバーする、ズーム比14倍のAPS-Cサイズの高倍率ズームレンズ(80,850円)
  • DT 55-200mm F4-5.6 『SAL55200』:35mm判換算で82.5mmから望遠300mm相当までをカバーするAPS-Cサイズのデジタル望遠ズームレンズ(42,000円)

iconiconこのほか、カール ツァイス”Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA”『DSLR-A700Zicon』とα700『DSLR-A700』を組み合わせたカール ツァイスレンズキット『DSLR-A700Z』(270,000円前後)が限定1,000台と、関連アクセサリーや80GB HDD搭載の「ハイビジョン メディア ストレージ」の発売も予定されています。

カール ツァイス Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZAと”α700″の限定キット”α700カール ツァイスDT16-80レンズキット”発売
撮影の楽しみを広げる αシリーズ関連アクセサリー
撮影した大量の写真をワンタッチで取り込み、DVDやCDへのコピーもでき、大画面のハイビジョンテレビで楽しめる80GBハードディスク搭載「ハイビジョン メディア ストレージ」発売
(以上、全てソニードライブ)

また、各種セミナーの受講もできる体験イベントが全国8都市で開催されるそうです。いち早く新製品の実機に触りたいという方は参加してみてはいかがでしょうか>全国8都市にて「”α700″体験イベント」開催

中級機ということで値段もそこそこ。それ以前におそらく自分には使いこなせないでしょう。発売が11月とまだしばらく先ですが、価格的なことを含めα100のように大ヒットするのかどうか・・・。知識のない自分にはもうさっぱりわかりまへーん。

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サイバーショット秋の新製品はTシリーズ2機種とHシリーズ1機種だけ?

笑顔を検出し、自動で撮影する、「スマイルシャッター」新搭載 “サイバーショット”Tシリーズ2機種発売
光学10倍ズームレンズを搭載したコンパクトな高倍率ズーム ”サイバーショット”新Hシリーズ発売
(いずれもソニードライブ)

iconicon海外で既発表のサイバーショット新製品が日本でも正式発表されました。、自然な笑顔を逃さず撮影する「スマイルシャッター」を搭載したTシリーズ新製品2機種「DSC-T200icon」「DSC-T70icon」と、新開発の大口径カール ツァイス「バリオ・テッサー」10倍ズームレンズ搭載のHシリーズ新製品「DSC-H3icon」の計3機種。価格と発売日は、T200が48,000円)前後(ソニスタ47,800円)とT70が40,000円前後(ソニスタ39,800円)でいずれも9/21発売、Hシリーズは40,000円前後(ソニスタ39,800円)で9/14発売。

iconicon新Tシリーズに共通する特長は、自然な笑顔を逃さず撮影する、ソニー独自の「スマイルシャッターicon」搭載、サイバーショット初の16:9のワイド「クリアフォト液晶プラス」採用、操作性が向上した新「タッチパネル」の3つ。

iconiconHシリーズは、カール ツァイス「バリオ・テッサー」光学10倍ズームレンズ搭載以外に、高密度実装技術による小型化を実現(横106.0mm×縦68.5mm×奥行47.5mm、本体のみ 約264g)と質感を重視したデザイン、「顔キメ」搭載が特長とか。また3機種とも有効810万画素のSuper HAD CCDを搭載しています。

なお、ワイドエンドコンバージョンレンズとして、Tシリーズ用に『VCL-DE07TB』が、Hシリーズ用には『VCL-DH0758』が用意されています。でませんね、広角対応機種。これまた時間をおいて第2弾を発表とかあるんでしょうか。

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米ソニー、サイバーショットTシリーズとHシリーズの新製品を発表

LATEST SONY CYBER-SHOT T-SERIES CAMERAS BRING NEW FOCUS — AND SMILES — TO POINT-AND-SHOOT USERS
BIG ZOOMS COME IN SMALL PACKAGES WITH NEW SONY CYBER-SHOT H-SERIES CAMERA

米ソニーがサイバーショットTシリーズとHシリーズの新製品を発表しました。Tシリーズは3.5インチワイド液晶、5倍ズーム搭載のT200と3インチワイド液晶搭載3倍ズームT70の2機種で、いずれも800万画素。価格はT200が$400、T70が$300。Hシリーズは、8メガピクセル、10倍ズームのH3のみで価格は$300。

  

Tシリーズは液晶がスゴイですね。裏側は液晶パネルしかありませんよ。また、”smile shutter” なる新機能に関する記述もありますね。顔検出機能が強化され、ベストスマイルを押さえたりできるのかな…。日本での正式発表が待たれるところです。

【追記】その後、デジカメWatchでも記事になってました。スマイルシャッターは、人物の笑顔を検出すると自動的にシャッターが切れるそうです。あとこの記事を参考に、自分の間違った記述も修正しました。

米Sony、Cyber-shot Tシリーズ2機種を発表
米Sony、光学10倍のコンパクト機「Cyber-Shot DSC-H3」

ソニー、APS-Cサイズで有効1,247万画素のCMOSイメージセンサーを商品化

APS-Cサイズで業界最多の有効1247万画素を実現、デジタル一眼レフカメラ向けCMOSイメージセンサーを製品化(Sony Japan)

ソニーは、デジタル一眼レフカメラ向けに、APS-Cサイズ(対角28.40mm/1.8型)で有効1247万画素を実現した高速・高画質なCMOSイメージセンサー『IMX021』を製品化したと発表。今後成長が期待できるデジタル一眼レフカメラ市場に向けて、新たな付加価値を提供する主要デバイスの一つとして社内外に積極的に販売していくとしています。

『IMX021』の高画質は、独自の回路構成による優れたノイズキャンセル性能と画素部の微細加工技術、クリーン化技術、カラーフィルタ技術などCCD開発で培った高画質化技術によって実現されているとか。なお、生産はソニーセミコンダクタ九州の熊本テクノロジーセンターが担当しています。

次は、α本体ですかね。夏休み明けの今週はソニーの新製品発表から目を離せません。

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