「テレビ・ビデオレコーダー」カテゴリーアーカイブ

ソニー、動画用広色域色空間「xvYCC」準拠製品に新名称「x.v.Color」を提唱

動画用広色域色空間「xvYCC」の普及を目指して新名称「x.v.Color」を提唱(Sony Japan)

ソニーは、動画用広色域色空間の国際規格「xvYCC」に準拠した製品に「x.v.Color」の呼称とロゴを付し、より忠実な色を再現するという利点をわかりやすく訴えていくと同時に、業界の統一呼称として「x.v.Color(英国綴りの地域ではx.v.Colour)」を広く提唱、普及を推進すると発表。 Color=色をイメージしやすい呼称とロゴを付すことにより、より忠実な色を再現するという利点をわかりやすく伝えていくことを提案するほか、対応機器の製品も拡充。豊かな色空間の動画を楽しめる環境をつくり、多彩な色再現で高画質映像による感動をさらに高めていくとしています。

「xvYCC」規格に準拠した製品は、「xvYCC」に準拠した映像コンテンツを、自然界に存在する物体色により忠実に再現することが可能になるとのこと。まさにハイビジョン時代の規格ですね。ハイビジョンといえば、SMOJの鹿野取締役が2007年の展望を語っておられます。PS3だけのせいじゃないけど昨年はBlu-rayのローンチが今ひとつだったように感じられるので、今年は是非とも果敢に攻めて欲しいですね…>Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート - ソニーマーケティング編

続きを読む ソニー、動画用広色域色空間「xvYCC」準拠製品に新名称「x.v.Color」を提唱

スカパーがロケフリ販売~テコ入れのためソニーと提携

スカパー、番組の家庭内無線転送機器を販売・ソニーと提携

スカパーがはソニーと提携、「ロケフリ」の販売を始めたそうです。居間のテレビで使うスカパー用チューナーとの接続が目的で、伸び悩む契約者のテコ入れへ「個室視聴」の需要を開拓するとか。機器はベースステーションとTVボックスのセット一式で55,600円。購入者には7,000円分の視聴料金を割り引くとか。

ロケフリは昨年のPK1のインパクトが強すぎて、新製品は今ひとつ盛り上がりに欠けているように見えますが、アマゾンではソニー製品の中でも常に上位の売れ筋になってますしね。下期のデジ家電&エンタメ分野での日経IT PLUSニュースランキングでは、PS3がダントツですが、myloやロケフリといったソニーの新製品にも意外に注目が集まっていたようです>【8―12月のデジ家電&エンタメ分野ニュースランキング】ユーザー注目度はPS3が1位

続きを読む スカパーがロケフリ販売~テコ入れのためソニーと提携

複数のロケフリベースステーションを有効活用

機材を返却後、少々滞っていたロケフリ体験レポートですが、今後は小粒なネタをちょこちょこご紹介してきたいと思います。ということで、まずは複数のベースステーションを有効に活用してみようというテーマを取り上げてみました。

iconiconX1やX5をすでに使っているけど、機能に惹かれて新しいベースステーション「LF-PK20icon」を購入したというような方もいらっしゃるのではないでしょうか。ロケフリが2セットだから単純に外部機器4台分を繋いで使うというスタイルが考えられますが、4台ものビデオ機器を運用している人はかなりのAVマニアなのではないでしょうか。我が家もHDDレコーダーを買い増してきた口なので、複数台のビデオはあることはあるのですが、実際に稼働しているのはリビングにあるPSXと東芝のRD-X5の2台のみです。

我が家では以前からダイニング(狭いです)での視聴用にX1を使っていますがこれは液晶モニターとセットでしか使えませんので融通が利きません。ということで、寝室のテレビに繋いだTVボックスや自分の部屋のPCからの視聴用としてPK20を追加して、リビングにあるPSXとRD-X5という2台の外部機器を2台のベースステーションで共有することにしたわけです。

その共有方法ですが、コンポジットケーブルが前提ならとても簡単。X1(X5)、PK20のベースステーションは2つの外部入力端子と1つの出力端子を持っています。X1は入力2、PK20は入力1にそれぞれ出力端子が用意されており、入力端子に入った信号を出力端子にスルーで出力できる仕様となっています。出力端子をひとつしか持たないビデオ機器など向けのいわゆる返しの端子です。これをうまく活用すれば、分配器などを使わなくとも2台のベースステーションで2台の外部機器を共有できるというわけです。

lfblog_061225.jpg

上の画像は左がPK20、右がX1(X5)のベースステーションの裏側ですが、X1の入力端子に外部機器のひとつを、もう一つの外部機器をPK20の入力端子に繋いで、それぞれの出力をそれぞれのベースステーションの空いている入力端子に繋いであげるだけ。いわゆるテレコって奴です。S端子を使ったテレコは残念ながら機能しませんでした(音声は出るのですが映像が出ない)。

幸い、X1とPK20は出力端子がセットになっている入力端子の順番が逆なため、リモコン設定はどの機器でも同じ順番になります。ちなみに、PK20が2台の場合は外部機器1と2の順番が逆になります。なお、AVマウスは共有できないため、2つのAVマウスを設置する必要はありますが、並べて置いてあげれば済むので簡単です。

このシステムで運用すると、2台の外部機器を二人が別々に使いたい場合などに威力を発揮します。もちろん、リビングのテレビが空いていればロケフリを使う必要はないのですが、お子さんがリビングのテレビでハイデフのPS3ゲームをしたいなどとわがままを言っているような場合、お父さんとお母さんそれぞれが別室でリビングの外部機器を楽しめるってことになりますね。まあ、そんな親御さんが弱い家庭は無いかもしれませんけど、ひとつの活用方法と言うことでご紹介してみました。

(蛇足ですが、我が家のPSXは初代機で出力が1系統しかありません。なので、映像はD端子をリビングの液晶ベガに、コンポジットをロケフリに繋いでしのいでいます。音声はどうにもならないので、電気屋で買ってきた分配ケーブルでそれぞれに分配しています。信号も弱くなるはずですが、我が家ではあくまで利便性を優先しているのでさほど気にしませんです。また、PK1は出力端子を持たないので、テレコは残念ながらできませんが、上のPSX同様の手法で外部機器の片方の出力を分配すれば、なんとかいけますね。手軽にとは言えなくなってしまいますが、ご参考までということで…。)

ロケフリを活用した海外での日本のテレビ番組視聴サービスは適法

ロケフリ利用の遠隔視聴サービス、知財高裁も適法と判断

iconiconソニーのロケフリを使った海外から日本のテレビ番組視聴できるサービスがテレビ局の著作権を侵害しているとして、局側がサービスの差し止めを求めた仮処分申し立ての抗告審で、知財高裁がサービスを適法とした東京地裁の決定を支持し、局側の抗告を棄却したそうです。ベースステーションの仕様から「不特定多数に向けた公衆送信には当たらない」との判断とか。

この判決に、テックバイザージェイピーの栗原潔氏はITmedia オルタナティブ・ブログで「テレビ局(特に地方局)の人はいやがるかもしれないですが、時代は確実に動いている」とコメントしていました。

先週のニュースなんですけど見落としていました。今やこのサービスよりもYouTubeのほうがテレビ局にとってはやっかいなことになっているのではないでしょうか…>YouTube / HDDビデオの時代に日本のテレビ局は生き残れるか?

【追記】小寺さんのコピーワンス絡みのコラムもタイムリーですね>「コピーワンス見直し論」に分け入るインテルの戦略

続きを読む ロケフリを活用した海外での日本のテレビ番組視聴サービスは適法

ソニーの新本社ビルが完成~オフィス形態がロケフリに

ソニー、新本社ビルが完成・創業の地から引っ越し

ソニーの新本社ビル「ソニーシティー」が完成し、約6000人の引っ越し作業が始まったそうです。来年2月に移転完了予定とか。また、社員が特定の席を持たずに、プロジェクトごとに離合集散しやすい「ロケーションフリー」形式のオフィス形態を本格導入し、グループの求心力を高めるとか。

おお~、こんなところにもロケフリという概念が使われることになるとは…。
ちなみに、新本社ビルはコレ(↓)です。いつか訪問してみたいなあ…。

sony_newhqbuil.jpg

ロケフリ液晶モニター「LF-12MT1」を試す(3)~他のベースステーションに登録する

前回のレビューでLF-X1のモニターとほとんど使い勝手が同じと書いた液晶モニター「LF-12MT1icon」ですが、X1には無い便利な機能があります。メインのベースステーション以外に、もう一つのベースステーションと組み合わせて使えるという機能なのですが、この機能はLF-X5から採用されているものです。

iconiconLF-PK1以降のベースステーションは複数のモニター機器を登録できることは前にも説明しました。ただ、モニター機器側から複数のベースステーションを利用する場合については機器(ソフト)によって様々な制約があります。PCソフト(PC2/PC20)の場合は複数台のベースステーションに登録が可能ですが、PSPはメインの1台だけ、液晶モニターはメイン+1台の合計2台に登録することができます。なお、Windows Mobile 版は使ったことがないので申し訳ありませんがわかりません。このように、機器(ソフト)によって仕様が異なる理由は正直よくわかりませんが、自分のように複数のベースステーションを持っている人はそうたくさんはいないでしょうし、PSPや液晶モニターを使うであろうターゲット層を考えると機能はできるだけシンプルな方が良いという判断なのかもしれません。

でもですね、PK1でロケフリの虜になりPK20を買い足してしまったような方、つまり自宅に2台のベースステーションがある方で、12MT1と一緒にできるだけ有効に活用したいというような方には便利な機能だと思います。ということで、簡単ですが手順をご紹介しておきますね。

前提として、IPアドレスが固定されたPK20とPK1が自宅にあり、メインでは12MT1をPK20に機器登録して使っているものとします。12MT1をPK1のモニター機器として使うためには、PK1をSETUP MODEにしてあらかじめ機器登録可能な状態にしておく必要があります。また、登録用のパスワードもメモにして準備しておきます。

他のベースステーションに登録する手順

1.「設定一覧>モニター設定」で「家モード」から「外モード」に変更(図1)

2.「外モード」の「設定>公衆無線LAN」からPK1を登録し、接続(図5)
→PK1を無線LANのアクセスポイントとして使うということです。PK1への接続が問題なければ画面上のアイコンが有効になっているはずです(図6)

3.「設定一覧>モニター設定」に戻り、「外モード」の右端にある「NetAV設定」を開く(図2)

4.「NetAV接続先の設定」でPK1のIPアドレスとポート番号を入力後、「機器登録の設定」でメモしてある登録用パスワードを入力(図3,4)
→ニックネームは基本的にはなんでも良いのですが、機器の判別がしやすいのでここでは仮に「LF-12MT1」とします。また、ベースステーションのIPアドレスについてはあくまで経験則なのですが、固定してしまう方が何かと便利というか手間が省けるのでそうしています。アドレスが動的に変わる設定だと、何度も設定しなおす必要があったもので>X1、X5スタイル徹底比較:ロケフリベースステーションパック「LF-PK1」レビュー(6)LF-B1でX5のモニターを使う

5.登録が完了したら、設定を全て終了し標準の画面に戻す

以上の手順です。あとは画面下にある「NetAV接続」をタップするとPK1の映像が送出されます。

lfblog_061217_1.gif

12MT1のマニュアルでは、「外モード」の「公衆無線LAN」は自宅以外のアクセスポイントを使うという前提で解説されています。なので、出先から利用する場合には4のIPアドレス記入欄にはNetAV設定で自動的に割り振られたドメイン名(xxxxxxxxxxxx.LF-PK20JP.MyNetAV.comみたいなヤツです)を入力する必要があるようです。前にも書きましたけど、自宅の中だけで使う場合はベースステーションのIPアドレスを固定してしまう方が若干ですが入力の手間も省けて良いと思います。また、自宅にロケフリベースステーション以外の無線LANアクセスポイントがある場合でも問題なく使えます。我が家には他に、アップルのAirMac Expressなどがありますが、そちら経由でも問題なく使えました。

なお、NetAV接続でベースステーションに接続する場合は映像はMPEG4になります。MPEG2を見慣れてしまうと、画質的に少々厳しいのですが、自分にとっては利便性の方が優るので全然OKという感じです。また、レート変更が可能なほか、画面のサイズ変更も可能です。ネットワークの信号が弱く、レートを下げて使う場合などは画面を小さくする方が見やすくなります。

lfblog_061217_3.jpg

PK1をメインに、PK20を2台目として機器登録する場合も同様の手順でOKでした。PK20自体はMPEG4 AVCに対応しているのですが、12MT1が対応していないので、どちらをメインにしても出てくる映像のクオリティには差は出ません。

続きを読む ロケフリ液晶モニター「LF-12MT1」を試す(3)~他のベースステーションに登録する