米国におけるソニーの「テレビ」と「Blu-ray」戦略-2009年のポイントは「52インチ」と「BD-Live」
米国のテレビとBlu-ray市場の状況について、米ソニーのマーケ担当が語ってます。Black Fridayの後にBlu-ray市場が爆発。最大の牽引役が「ダークナイト」で、こうしたヒット映画とBlu-rayプレーヤー、両方が揃っていたのが大きかったとか。そんなこんなでソニーのプレーヤーがシェアトップだそうです。
また、松下に先行されたポータブル機に関するトピックにも注目。ソニー的に興味はあるものの、ポータブルBlu-rayを作る場合はチップの消費電力や発熱をどうするのかという問題も残っており、iPod、ウォークマン、PSPなどのポータブルデバイスによる映像視聴が定着するならそちらで良いのではという議論もあるようです。
セルビデオディスクにポータブルデバイス用の映像を添付する「デジタルコピー」については、DRMが統一されていないためPCを介して利用する必要があるので、今後はプレーヤーから直接転送できるようになればより市場が広がるのではないかとの意見。
ちなみに、先述の「ダークナイト」は、Blu-rayとDVD版にPSPやiPodでは使えないデジタルコピーがついていて、それとは別にUMDビデオ版も単体発売されています。まったくいけずなワーナーさん。
テレビについても、Black Fridayが終わってみたら、前年比で販売実績が伸びたとか。要因などは分析中だそうですが、メディアによる2009年2月のアナログ放送終了告知とテレビの価格下落が重なり、必要がものが買い時になったことが大きな要因と考えられるようです。ちなみに、米国で最も重要視されるのは50(52)インチだそうです。また、ソニー=< ブラビア>を選んでもらうための武器は、240Hz駆動、インターネット対応、環境(エコ)の3つとか。
よくよく考えてみたら、ソニーにはVAIO type TというPC機能付きのポータブルBlu-rayプレイヤーがあるんでしたよね。とはいえ、据え置きのプレイヤーを10台買えるぐらいの値段になっちゃうのがネック。個人的にはPSPやウォークマンで十分なので、プレイヤー、レコーダーともに、モバイル動画を、そうした機器に直接転送できるような仕組みをソニーが作ってくれたらうれしいなあ…。有機EL搭載ウォークマンXなんてまさにそのためにあるようなモデルなんじゃないでしょうか。
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