ソニーのマーケティング部門の人に提案
CNET Japan、中島聡さんの「ネット時代のデジタルライフスタイル」。TGS2006の久夛良木氏の基調講演がネットで公開されていないため自分なりの解釈を加えながら紹介できないとして、ソニーのマーケティング担当に以下のような提案をしています。
次にこの手の基調講演を依頼された時には、「ネットで無料で公開する」ことをショーの開催者に要求していただきたい。相手側がどうしても拒否するのであれば、基調講演は断り、Appleや任天堂のようにプライベートショーを別に開き、そのビデオを自社のサイトで公開した方が良いと思う
同氏のような「ブロガー達が、久夛良木氏のメッセージを直に受けとり、それに自分なりの解釈を加えながら紹介し、それがさざなみの様にネット上に広がることによってこそ、今の時代のマーケティング」であり、「東京ゲームショーの基調講演に何千人が集まろうとも、ネットで公開してブロガーがそれについて語り始めた時に見る人たちの人数には絶対にかなわない」とか。
ソニー製品のマーケティング担当はSMOJだけど、プレステのマーケはSCEの中の人ですよね、たぶん…。もちろん、PS3はソニーグループの戦略商品だけど、ゲームショウに関しては本社がコントロールできる立場にないのでは。あとCESAという組織の成り立ち、ゲームショウの事業としての性格も少なからず影響しているのでしょうね。
という内輪の事情はさておき、中島さんのおっしゃりたい事は自分にもよ~くわかります。メディアが配信するレポートだと、感情の起伏や微妙なニュアンスがなかなか伝わって来にくいし、言い回しも意図的に変えてしまうこともありますからね…。
コンセプトサイトこそブロガー向けにツールを公開していますが言ってもバナーと壁紙程度。PS.comはすでに一般ブロガー向けのアフェリエイトを終了してしまっているという現実もあります。開かれたエンタメコンピュータの世界を体現してくれると思ったPS3でしたが、結局はゲーム機という枠を飛び越えられず、マーケティング面でもテレビCMという最大のマス媒体の枠を飛び越えられないのでしょうか…。Web2.0もどこへらや…>プレステ3はWeb 2.0の理念を踏襲する–久夛良木氏が語る未来像
実際、本体と同時発売のゲームタイトルが少ないのがマーケ的にも心許ないですね。リッジが発売日未定だったとは…。ゲーム機としての年末商戦は本体同時発売ソフトが豊富なWiiに軍配があがるのか…。PS3は、PS2のタイトルがそのまま遊べるのと、ダ・ヴィンチ・コードのBlu-ray版が出るのが救いっすね。にしても、これからどうやってPS3をプロモートするつもりなんでしょうか。SCEのマーケティング担当の手腕が問われるのはまさにこれからです。
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