「PS3」カテゴリーアーカイブ

PS3はサービスで化けるのか、ゲームソフトで化けるのか

PLAYSTATION 3の新サービス「Home」のもたらすもの
これがプレステ3の真の目的?~オンラインサービス「Home」発表
PS3の「Home」とセカンドライフはなぜ違うか・GDC07報告

GDCの会期中に発表されたPS3の「Home」に関する考察記事がちらほらと出てきておりますね。Home戦略により、PS3がエンタメコンピュータとしての真価を発揮できるのかどうかみたいな話よりも、そこからもたらされる新しいビジネスモデルを構築できるのかという点に注目が集まっているようです。とはいえ、「Home」を使うのはあくまでユーザー。本当の評価は秋のサービス開始以降になりそうです。

あ、そういえば国内では本日から「みんGOL5(体験版)」のダウンロード提供が開始されてますね。日本人ならHomeの前にまずは「みんGOL」ですよね。(お知らせ感謝です!>mondoさん)

欧州で登場した“低コスト版”PS3の正体
SCE、PS3の製造コスト削減に着手
くねくねハニィ視点のGDCはどうだったんよ?

仕様が変更され発売される欧州版PS3についてのニュースもあります。後藤弘茂さんのコラムは技術的な話や専門用語が多くてパンピーな自分には理解不能ですが、Homeで新たなビジネスモデルが構築できるなら(収入の道が開けるなら)、PS3の開発コストはあっという間に償却できるってことみたいです。その辺のことは、くねくねハニィさんも、「PS3のHomeは、家庭用ゲーム機の本格的ネット化が進み、ユーザーコミュニティの構築が業界として急務であることを物語ってる。この先にはEディストリビューションがあって、いかに敷居の低いアプリケーションダウンロードシステムをユーザーに提供できるかということが、プラットフォーマーに課せられた次のステップと思われる。その先の収益源を見据えないと、ここまでの大きな展開はできないと考えるほうが自然」とおっしゃってます。

SCEJ、プレイステーション 3で「Folding@home」を支援するプログラムを搭載

ネット上に接続されたPS3を使った分散コンピューティングプロジェクト「Folding@home」を支援するプログラムが次のアップデートで追加されるとか。このプログラムを実行するとユーザーのPS3とスタンフォード大学が接続され、データの送受信を実行してシミュレーションを行なうそうです。計算はPS3を使用していないときに行なうこともでき、主電源および電源ボタンをオンにしておくことで自動的にアプリケーションを走らせておくことも可能とか。PS3で社会貢献ができちゃうってことですね。電気代はユーザーもちだけど…。

とまあ、PS3について色々と大きな動きが出てきておりますが、肝心のゲームソフトについては今ひとつ盛り上がりに欠けている感は否めません。ということで、最後にあえて任天堂の宮本氏がGDCで行った講演に関するレポートをご紹介。

【GDC07】任天堂・宮本茂氏、8年ぶりにGDCで講演

このニュースは読者のZさんから教えていただきましたが、記事で注目すべきポイントまでお知らせいただきました。(感謝です!)

・多様な開発者がバランスよく存在し、協力しながら製品作りができる
・さまざまな意味での「バランス」性が重要である
・「他人がやらないことをする」こと
・企業のビジョンも大切だが、ゲームは人が作るもの
・開発者は自分の作っているゲームを知りすぎているため、常に同じ間違いをする
・技術の罠に陥っていた
・最初のアイディアが社会に広まるまで約20年かかった

とのことで、関係者にとって内容的に耳がイタイ内容なのではとか。確かにそうですね。しかも、ゲームに限った話でもないという…。先走りすぎてバランスに欠けるもの、バランスが良くても他人がすでにやっているものなど、ありますよね。

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MHP2効果でPSP絶好調~PS3はGame3.0の世界へ

ゲームソフト販売本数 TOP30( 【ゲームハード販売台数、ハード別ソフト販売割合】 集計期間:2007年2月19日 ~2007年2月25日 )

ファミ通.comのゲーム機販売台数とハード別のソフト販売割合ランキングなんですが、PSPが2004年12月の発売以来、最高となる39.5%のシェアを獲得して、初めて首位に立ったそうです。それもこれも「MHP2」のおかげ。同日発売の「シャンパンゴールド」モデルも「MHP2」に引っぱられて売れたようです。

なんたら無双も店舗によっては品切れになっているとかで、SCE的にも万々歳といったところでしょうか。>週間ゲームソフト販売ランキング【速報版】 (2007年2月26日~3月4日)

西川善司の3Dゲームファンのための「ソニー“Game3.0”」講座 GDC 2007特別編 フィル・ハリソン氏基調講演によって明らかにされた「Game3.0」の世界

こちらはGDC 2007でSony Computer World Wide Studiosのフィル・ハリソン氏が基調講演で明らかにしたというソニーが考える「Game3.0」の世界を詳細に解説してくださってます。先だって発表された「Home」以外に「Little Big Planet」というユーザー自身がゲームを制作できるツールも紹介。

Webやらゲームをどうこう言う前に、ソニー自身が「ソニー3.0」にならんといかんだろうという話もなきにしもあらず。にしても、西川善司さんがおっしゃるとおり、PS3はマジで欧米化というか洋ゲー化が進行してますね。Homeの世界もリアリティがありすぎて日本人的にはなじみにくい印象を持ちましたです。

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PS3でセカンドライフを

次世代 3D オンライン・ユーザーコミュニティ「Home」今秋「プレイステーション 3」に向けサービス開始(SCE)

SCEは、ゲーム感覚で、オンライン上の仮想世界に集う3Dのアバター(分身)をリアルタイムに操作するオンライン・ユーザーコミュニティ「Home」を、2007年秋から順次PS3の販売地域に向けて展開すると発表しました。専用ソフトは、PLAYSTATION Storeから無料ダウンロードの上、PS3上のXMBから直接起動できるとか。また、サービス開始に先立ち2007年の春から対象者限定のベータテストを行う予定とのこと。

「Home」はPS3の PLAYSTATION Network上で展開されるリアルタイムオンライン3Dネットワークコミュニティで、世界中のPS3ユーザーがネット上でのリアルタイムコミュニケーションやショッピング、ゲームが楽しめるほか、ユーザーが制作したプライベートコンテンツやプライベートスペースを他のユーザーに公開することも可能。「Home」内ではアバターを操作して、特定のゲームタイトル、イベントスペース、各ユーザーのプライベートスペースなどで構成される「Home」上の世界を、リアルタイムに自由に動き回ることができるほか、文字・音声・動画でのチャットに加えて、アバターの表情の変化やジェスチャー等により、より豊かな双方向のコミュニケーションが可能とのことです。

PS3版の「セカンドライフ」ですね。「PS3の価格に見合った強力な技術」が「Home」なのかどうかは定かではありませんが、仮想世界の構築にPS3のパワーは欠かせないのでしょうね。リアル&仮想通貨による商取引、ゲーム内広告など、新たな収益確保に繋がるビジネスへと大きく発展させたいのかもしれませんね。個人的にも大変興味はありますが、一番の問題は可処分時間の配分になりそうです。

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PS3の価格に見合った強力な技術とは

「次世代ゲーム機競争ではソニーの優勢が薄れる」とEAのCEO

米EAのCEOが次世代ゲーム機競争ではソニーの優勢が薄れるとの見通しを示したそうです。「問題はPS3の価格の高さだ」としながらも、「現時点でソニーの存在を無視すべきではない。この競争は長期戦になる」と警告。PS3の「価格に見合った強力な技術を提供するはず」とフォローしています。

現在開催中のGDCでPS3絡みで大きな発表があるとの噂もあるようですね。価格に見合った強力な技術はここで発表されるのか…>サンフランシスコにてGame Developers Conference 2007が開催 史上最大規模での開催。任天堂とSCEのキーノートに期待

欧州のPS3ローンチのタイミングの関係で、みんGOL5のダウンロードサービスが繰り上げられるそうです。PSPローンチ時も本体普及を推進したソフトだけに関係者が寄せる期待も半端ではないでしょう。>SCEJ、PS3「みんなのGOLF 5 体験版」ダウンロードサービスを繰り上げ実施。理由はPS3の欧州地域での発売と重なるため

PSPといえば、モンスターハンター2ポータブルが国内でPSP初のミリオン達成とか。前作も廉価版を含め100万本を達成する見通しのこ。両方あわせてダブルミリオンですね。PSPの本体出荷も引っぱられるように伸びたみたいですよね。PS3が不調でも、PSPとPS2でまだまだ盛り返せますって…>カプコン「モンスターハンターポータブル 2nd」がPSP初のミリオンヒット達成

というような盛り上がりが報道される一方で、年明けから国内のゲーム機市場全体にやや一服感が出ているとのニュースも。日経マーケット・アクセスによる調査ではゲーム機市場への一般消費者の意識が低下、販売台数推移でも市場に一服感が出ていることが分かったとか。2月に発売されたDSとPSPのタイトルが好調みたいなので携帯ゲーム機に関してはだいぶ事情は変わってきたのではないでしょうか>06年12月以降の国内ゲーム機市場は一服感

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SCEとImmersionの和解でPS3も揺れる街角?

ソニー、振動型ゲームコントローラ問題をようやく解決–特許訴訟で和解

SCEが、米Immersionとの間で争っていたデュアルショックコントローラを巡る特許訴訟を終結すると発表。同時に、プレステおよびその関連製品について、米Immersionが持つ全技術のポートフォーリオを対象とする広範なライセンス契約に合意したとか。SCEは今まで支払ったライセンス料に加え、Immersion社が過去に受けた損害や金利、負担した裁判費用等を支払うことになるようですが業績への影響は軽微とのこと。

平井COOは「新たなパートナーシップを通じ、Immersionの技術を盛り込んだ新しく、革新的な製品の可能性が広がるものと期待している」とコメントしていますが果たしてPS3のコントローラにデュアルショックが復活するのでしょうか。個人的には復活を強く希望しますが、Bluetooth採用で揺らすとなると結構パワーもいりそうですしね…。

みたいなことを書いていたらGame Watchでもニュースとして取り上げており、「今後、振動機能を搭載した新たなデバイスを出していく可能性はある。それも現行の振動機能ではなく、もっと新しいものをImmersionとともに開発できればいいのではないか」とのコメントが引用されていました>SCEI、米Immersionとの振動コントローラ訴訟を終結。SIXASIXの振動機能非搭載とは「無関係」

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PS3が品不足?

「PS3の品不足、5月には解消」とソニー幹部

SCEAのCEOが、3月末までに北米で200万台のPS3を出荷し、5月までには一部地域でおこっている品不足も解消されると語ったそうです。SCEAの目標は、米国中の小売店の売り場をPS3でいっぱいにすることであり、店の棚を空にすることではないそうです。「棚が空だと、PS3を買えたかもしれない消費者が1人減ることになる」とか。

また、「PS3の今の最大の敵は自分自身」であり、「問題は、守られなかった約束がたくさんあることだ」としつつも、「ブランド名、フランチャイズ、優れた独占タイトルのすべてが関心を呼ぶはずだ」とする、とあるWebサイトのPS担当編集者のコメントも引用されています。

ちなみに、くねくねハニィさんのレポートでは米国の小売店も日本とほぼ同じような状態とありますね。「キラーソフトがないので市場がサースティ(欲しいと思う状況)ではない」とする小売店店員のコメントも引用されています>「モバイルゲームは最近どうよ?」

PS3勝利の秘策、自社ソフトで制覇!? 3年でWiiを完全逆転も、Xbox 360に苦戦

こちらは次世代ゲーム機の市場シェア争いを展望する最新調査レポートに関するニュース。レポートでは、全世界で約2,200人のゲーム開発者を抱えるソニーがゲームソフトメーカーとしての地位強化を打ち出した点に注目。ゲームソフトメーカーのうちで世界第3位の規模を誇る開発体制により、2010年にはPS3が世界トップシェアを確保すると予測しているようです。

ただ、平均的なゲームソフト開発コストについてはPS3が最も高いとする現状や、日本を除く世界市場ではPS2で圧倒的なシェアを確保した状況は異なるとして、かなりの苦戦が予想されているとの記述もあります。

PLAYSTATION®3システムソフトウェア バージョン 1.54 アップデートについて(SCE)

そんな状況の中、26日ぶりにPS3がアップデート。システムソフトウェアのバージョンが1.54になり、AVチャットで相手の画像を画面サイズに合わせて拡大表示できるようになりました。 また、AVチャットでUSBビデオクラスに対応したUSBカメラが使えるようになったそうです。

AVチャットしてる人いるのかな…。それはさておき、日本では「ガンダム無双」が本日発売ですね。バンダイナムコ&コーエーとSCEがどうやって200万本売るのかをじっくり見守りたいと思います。

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