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Blu-rayディスクレコーダーとウォークマンがつながるのは画期的でソニーらしい

【営業部長の2008年】ソニーマーケティング 磯村英男氏
【営業部長の2008年】ソニーマーケティング 粂川 滋氏

iconiconSMOJの営業部長さんが今年の販売戦略を語ってます。磯村氏はBlu-rayディスクレコーダー、粂川氏はテレビを担当。映像を持ち出すがコンセプトの「BDZ-A70icon」は、録画したコンテンツをPSPのみならず、ウォークマンや携帯電話への高速転送を実現。「レコーダーとウォークマンがつながるのは画期的であり、ソニーらしい技術や先進性が詰まった商品だと自負している」とか。また、「音を持ち出すという文化をウォークマンが創ったのと同じように、映像を持ち出すという文化を創っていきたい」とのこと。

一方でビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」みたいな製品も出しちゃうのがソニー。全方位体制でモバイル動画戦略を固めてます。個人的にはPS3とウォークマンの連携をさらに強化してくれると嬉しいです。

ウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を試す(3)

nw10_07.jpg自ら「神録画機器」を命名してしまったウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」。たかだか320×240の動画ファイルなんですけど、コピーフリーで編集が出来るのは大きなアドバンテージ。モバイルガジェット好きにとってはたまらなくうれしいのです。ということで、今回はNW10で録画した動画ファイルをどのように流用できるのかをまとめておこうと思います。

NW10でウォークマンに録画(書き出し)される動画ファイルのビデオ圧縮形式は呼び名もすっかりポピュラーになったMPEG-4 AVC(H.264/AVC)」のベースラインで、画角はQVGA(320×240)。ちなみに、画質モードはH:768/M:512/L:256kbpsの3種類でいずれもフレームレートは30fps。音声はAAC-LC 48,000Hzの128kbps固定となっています。(比較につかった動画は液晶ベガでシンクロ録画したWOWOW放映の007カジノ・ロワイヤルです)

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画角のQVGA(320×240)は、動画再生対応のウォークマンの液晶解像度とイコールで、現行のアナログテレビでお馴染みの4:3比率です。アナログ放送を録画した場合は液晶画面いっぱいの4:3表示になりますが、NW10は16:9のワイド放送の録画にも対応しており、ウォークマンでの再生時には自動的に上下に黒帯が入った16:9のワイド表示になります。ワイド放送もズーム設定「フル」を使えば画面いっぱいに表示できますが、上下を目一杯にした分、左右がカットされます。

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ウォークマンに録画(書き出し)された動画ファイルは、デジタル放送でも完全にコピーフリー。ウォークマン本体をPCやPS3とUSB接続することでバックアップが可能です。また、NW10で録画した動画ファイルは、先述の通り汎用性があるので、QuickTimeなどがインストールされたPCやPS3などでも再生可能なほか、他のビデオ再生対応のウォークマンやPSP、アップルの動画再生対応のiPodなどに転送(コピー)すれば、それぞれの機器で再生可能です。

NW10で録画した動画ファイルをPC経由で他のビデオ再生対応ウォークマンに転送する場合は、ルートのVIDEOフォルダにコピーしてあげればOK。ファイル名が重複しなければ、VRCフォルダにコピーしてもOKです。ちなみに、ファイル名を変更した場合はVIDEOフォルダにコピー。PS3経由の場合は自動的にウォークマンのVIDEOフォルダに放り込んでくれます。

PSPで見る場合はPCやPS3経由でメモステDuoのルートのVIDEOフォルダにコピーします。PS3経由の場合は、ウォークマン同様、自動的にメモステのVIDEOフォルダに放り込んでくれるのでラクです。PSP本体での視聴は16:9のフルワイド表示に完全対応。PSPの液晶解像度が動画ファイルよりも大きいため、フル画面で表示した時はウォークマンよりも眠たい画にはなりますが、液晶が大きい分迫力のある映像を楽しめます。

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iPodにはPCにコピーしたファイルをiTunes経由で転送すればOK。ただし、機種によって動画の見え方が変わるようです。iPod 5Gの場合は全く問題ありません。ワイドスクリーンをONにすれば上下に黒帯が入ったワイド表示になります。ただ、iPod touchの場合はワイド液晶にもかかわらず、上下に黒帯が入らず、縦が液晶目一杯に引き延ばされて表示されてしまいます。機種によって扱いが変わるなのはある意味アップルらしくないような…。

【08.9.6追記】その後、iPod touchのファームウェアアップデート(2.0.2)で正しい画角での再生が可能になりました。iPhone 3Gでも同じです>いつの間にかiPhoneとVRC-NW10の相性が良くなっていた

ちなみに、PCやMacのQuiclTime Playerでワイド映像を再生した時も320×240の画角なのでタテ長で表示されます。QuickTime Proならプロパティ表示から画角を変更でき、その画角のままファイルの書き出しができるので便利ですが、再エンコードに相当時間がかかります。

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あと、ソニー製品ではmylo2がAVCのベースラインに対応しているのでおそらく再生できると思うのですが、持ってないので検証できません。すいません。ということで、NW10で録画したファイルは、手持ちのモバイル機器ではiPod touch以外は、編集や加工の手間無く楽しめることがわかりました。今後はHDDを大容量化したPS3を、NW10で録画したモバイル動画の母艦として活用するつもりです。

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iconicon動画好きのモバイラーには神録画機器なNW10。録画には動画再生対応ウォークマンが必須なのがネックですが、録画専用にもう一台ウォークマンが用意できれば、コピーフリーの恩恵で、運用がはるかにラクになります。自分はA829購入でバックアップ機になったA808を録画専用機にしてしまいました。

とはいえ、そんな物好きはあまりいませんよね。ということで、もしも後継機が出るのであれば、マルチなメモリースロットも搭載して、もっともっと汎用性のある製品にしていただきたいです。

ウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を試す(2)

絶賛愛用中のウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」。前回のインプレではBRAVIAの20インチを使ったシンクロ録画しか紹介しませんでしたが、我が家にある他のテレビやビデオ機器と接続して試してみました。なお、今回は画像少なめ、というかひとつだけです。

まずは液晶ベガ。こいつはダブルチューナー搭載で番組予約のシンクロ録画にも余裕で対応してます。BRAVIA同様、録画予約するとその時間だけAVアウトから信号が出るのでNW10の録画もばっちり。BRAVIAだと指定した時間のなんと3分前から録画されますが、ベガは30秒ほどでした。普通はこんなもんですよね。メモリの節約にもなるし精神衛生上も好ましいです。

我が家ではこの液晶ベガにアイオーデータのRec-POTを2台していまして、現在は主にデジタルWOWOWの録画に活用しています。Rec-POTはチューナーも映像出力を持たない単体のHDDレコーダーでテレビとiLink接続して使います。テレビがチューナー代わりで録画した映像もiLink経由でテレビに直接出力します。実はこの映像もベガのAVアウトからちゃんと出力されるんです。なので、録画済みのテレビ番組をNW10でダビング録画できます。

当然のことながら、ビデオ機器からのダビングは実時間が必要になります。録画の手順も単純。ビデオ機器のアウトをNW10に接続。ビデオ機器側の再生を開始して、NW10の録画ボタンを押す。ビデオ機器の再生が終わったらNW10の録画をストップ。実にアナログです。30分単位のキリの良い番組ならオフタイマーを使うと多少はラクです。編集済みの番組録画だと終了時間がまちまちなので使えませんけど…。

iconiconベガ+Rec-POTの組合せの話に戻りますが、WOWOWのフルハイビジョン番組もなんなくNW10に録画できちゃいます。16:9のワイドもOK。コピーワンスもなんのその。この他、我が家には複数台のHDDレコーダーがありますが、ソニーのハイビジョンスゴ録(D900A)に録画してあるコピーワンスのデジタル放送もなんなくダビングできちゃいました。すごいぞ、NW10。

また、東芝のHDDレコーダー「RD-X5」でも試してみましたが、こちらもばっちり。元々がアナログなので当然と言えば当然ですね。ちなみに、アナログ放送は画角が4:3固定なのでビデオ再生対応のウォークマンで液晶画面いっぱいに表示できます。ぶっちゃけ、ウォークマンで動画楽しむ場合は4:3放送の方が迫力があって良いです。

ちなみに、スゴ録もX5もDVD再生が可能ですが、市販のDVDソフトだとコピーガード(マクロビジョン)がかかっているのでNW10のダビングはできません。というかやってはいけません。やろうとしてもNW10がコピーガード信号を検知して録画できない旨をタイマーランプの30と180が同時点滅で知らせてくれます。これがBlu-rayだとどうやら話が違ってくるようですね。AV Watchのレビューにはダビングできたみたいなことが書いてありましたが、我が家にはBlu-rayディスクレコーダーはありませんので検証できず…。

とにもかくにも、アナログ、デジタル問わず、コピーガードさえかかっていなければビデオ機器からNW10で何でもダビングできちゃうことははっきりしました。こうなるとあとは運用方法。これだけビデオ機器が多いといちいちつなぎ替えるのも面倒と言うことで、手元にあったAVセレクターを活用することにしました。

OHMのOAS-402SというS端子付きのセレクター。元々はゲーム機用に買ってあったんですけど、今時のゲーム機はD端子ケーブルやHDMI接続がメインなので全然使ってなかったんです。思わぬところで活躍してくれることになりました。コイツが便利なのは出力が2系統あって、両方に同じ映像を出力できるんです。出力の一方をNW10に、もう一方をテレビに繋げば、映像をモニターしながらNW10にダビングできるんです。ちなみに、4つある入力のうち、2つだけがこの機能に対応してます。

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ということで、ベガ+Rec-POT、スゴ録、X5を切り換えてNW10に接続するように設定。多彩なソースに対応できるようになりました。我ながら、良く思いついたです、このアイデア。ちなみに、実際はロケフリも同時に稼働中のため、ベースステーションからのスルーアウトをセレクターに繋いでいたりします。配線図にしたらわけがわからなくなるのでやめておきますが、ビデオ機器の出力も一つしかない場合が多いのでそれなりに運用は工夫が必要になりますね。

そうそう、このセレクターにコンポーネントタイプのAV MULTIケーブルを使ってPS3を接続すると、テレビでモニターしながらHDDに保存してある動画をダビングできます。ゲームのプロモ映像だけでなく、スゴ録やBlu-rayディスクレコーダーのコピーワンスお出かけ動画もOK。ちなみに、市販のBlu-rayソフトはしっかりとコピーガードが働きダビング不可でした。

次回は、NW10で録画した動画ファイルをどのように流用できるのかをまとめてみたいと思います。

ウォークマンA910に新色ピンクが、ポータブルミニスピーカーにホワイトが仲間入り

ウォークマンA910シリーズiconの8GBモデル「NW-A918」と4GBモデル「NW-A916」に新色ピンクが追加されました。また、ポータブルミニスピーカー「SRS-NWT10Micon」にも新色ホワイトが追加されています。いずれも5月下旬販売開始予定とか。ちなみに、ソニスタではまだ受注は開始されてません。(追記:いずれも正式な発売日は6/7だそうです)

iconiconミニスピーカーのホワイト追加は嬉しいという人多いのでは。自分は限定ゴールドなのでできることならゴールドも出してください!とかいってホワイトも買っちゃうかも…。

あと、懐かしのソウルミュージックがあらかじめプリンストールされた「“Rolly”&“Walkman”スペシャルパッケージicon」の発売がソニスタで始まってます。プリインストール楽曲は以下の5曲。いずれもCDケース付きで、Rollyにはモーションファイルもおまけで付くそうです。

1, GETAWAY/EARTH.WIND&FIRE
2, FIGHT THE POWER Part 1 & 2/THE ISLEY BROTHERS
3, I LOVE MUSIC/THE O’JAYS
4, SMILE/THE EMOTIONS
5, SHAKE IT UP TONIGHT/CHERYL LYNN

それと、ソニスタでは予約不可の入荷待ちが続く、ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」のレビューがITmediaに掲載されています。使い方によっては値段以上の価値がある商品と高評価。メモリーカードスロット搭載ならより魅力的との意見も>コピーワンスもなんのその:ウォークマン用録画クレードル「VRC-NW10」を試す

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はがれやすさと細かいキズが気になるウォークマンA820専用液晶保護シート

A829と一緒に購入した専用液晶保護シート(PRF-NWA820icon)なんですけど、薄くてジャストフィットは良いのですが、はがれやすくないですか…。ウォークマンロゴが入っている方の角が尖っているせいで、カバンやポケットに入れる時に引っかかって折れ曲がっちゃうんです。それと、細かいキズがつきやすく、それがまた結構目立つので気になります。

iconicon商品は予備を入れて2枚入ってましたけど、2枚とも上記の通りにはがれた部分が折れ曲がってしまい使えなくなってしまいました。それと細かいキズが付くとせっかくの動画が見にくくなってしまいます。ちなみに、A800用はA800本体と液晶に微妙に段差があるので引っかかりが無く、メッタにはがれることはないんですよね。素材は変わらないみたいなので、傷は付きやすいのですが…。

iconiconそんなこんなで、同じものを買っても同じ結末が待っていそうなので、プライバシーフィルターにトライしてみることにしました。純正品としては、元々がA910用だったプライバシーフィルター(PRF-NWP240icon)がA820にも対応しているとのことだったんですけどこれが1,500円となかなかのお値段。しかも、液晶部にジャストフィットするサイズなのでノーマル保護シートよりもひとまわり小さいようなんです。

だったら、別に純正にこだわれなくても良いよなあってことで、アマゾンで色々探してみたら、HORIが出しているiPod 5G(classic)用のプライバシーフィルターが見つかりました。手持ちのiPod 5GとA829を並べてみたら液晶サイズもほぼ同じ。これならいけるだろうってことでポチっとなしてみたと、そういうわけです。まあ、一番のポイントは純正の約半値という価格(820円)だったんですけど…。

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実物はジャストフィットではなく、A820の液晶よりはひとまわり大きく、SONYロゴとウォークマンロゴがギリギリ隠れないぐらいでした。その辺は個人的には気になりません。ちなみに、このプライバシーフィルター、ノーマルタイプよりは数倍も厚みがあります。その厚みのせいもあって気泡の追い出しもしやすく、大変貼りやすかったです。ちなみに、素材は貼り直しOKなシリコンタイプ。

おそらく純正品もそうなんでしょうが、巷のプライバシーフィルターって、大半が3層構造なんですよね。視野を狭くするためのルーバーを上下で挟み込むというのが一般的らしいのですが、そのルーバーがモアレ発生の原因になるとも言われているようです。自分、今までプライバシーフィルターって使ったこと無かったので勉強になりました。

HORIのフィルターはiPod用ということで、長い編を横にして使うのが前提で、のぞき見がシャットアウトできるのは左右のみで上下はできません。元々、動画視聴用途で考えていたので全然OKなんですけどね。ちなみに、ソニー純正は上下左右対応なんですね。ルーバー構造が違うんですかね…。興味があるので買ってみようかな…って、それじゃ安いの買った意味無いですね。

で、肝心の効果は…やっぱありますね。視野角90度ってことなので、左右45度を過ぎると見えにくくなります。この手のフィルターで問題になるモアレですが、それなりに出てしまうものなんですね。これはもう仕様的に仕方がないのでしょうね。おそらく、使っていくうちにこのフィルター自身にも細かいキズが付くと思われますが、とにかく剥がれてくれなければそれでOK。、あまり気にしないことにします。

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そんなこんなで、A820専用のノーマルタイプの液晶保護シートへの苦言みたいになってしまいましたが、本当はこういうシートを買わないでも傷が付かないような商品ならベストなんですよね。まあ、こんなにキズに敏感なのは日本人ぐらいかもしれませんけど。PSP用で出ているキズ自動修復シートのようなものが応用できると良いのですが、そんなことしたらメーカーもサードパーティーも儲けられないのかな…。

あとこれはアマゾンのユーザーレビューに書いてあったことなんですけど、プライバシーフィルターをクリアケース(CKH-NWA820icon)に貼って使うという方法が紹介されていました。外に持ち出す時だけフィルターを有効にするというアイデアがナイスと思いました。ご参考までー。

ウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を試す(1)

15日に手元に届いたウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」。PCいらずでウォークマンにビデオ録画できちゃうお手軽機器の実力やいかに。ということで、SPA的インプレをばお届けいたします。

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パッケージは少々大きめ。本体サイズも大きいのですが、ACアダプターとケーブルも付属する関係でこのサイズになったんでしょう。ACアダプターはクリエやPSP付属のものに近い大きさで5.2Vでした。AVケーブルはクレードル側は映像・音声共にミニ、もう一方はピンプラグタイプ。映像用のプラグはアナログバリバリのいわゆるRCA端子でコンポジット映像を扱えます。

クレードル本体は一般的なウォークマン専用クレードルよりも二回りぐらい大きいフットプリントがあります。録画用の回路が仕込んであるからなんでしょうね。仕上げはマットブラック。指紋や指油が付きにくいだけでなく、余計な反射が無いのが良いです。

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向かって右側面に「POWERスイッチ」、左側面に録画モード(H/M/L)を切り換える「REC MODEスイッチ」、背面にDC IN、AUDIO/VIDEO IN端子、天面右側に録画の開始や終了を行う「REC/STOPボタン」と一定時間で自動的に電源を切るための「OFF TIMERボタン」、左側に録画ファイルを削除するための「DELETEボタン」。以上、スイッチが二つ、ボタンが三つ、合計五つで録画に必要な操作を行います。実にシンプル。

ウォークマンは、WM-PORT部にビデオ再生対応ウォークマンに付属のアタッチメントを使ってセットします。実際は、アタッチメントが無くても使えます。WM-PORTだけで自立させるのは少々不安ですが、複数のウォークマンを同時に使いたい場合などはアタッチメント無しの方が運用しやすいですもんね。ちなみに、A829のアタッチメントをセットした状態でA800が使えました。あと、A829のアタッチメントはクリップを装着した状態でも使えるように切かきが設けられているんですね。ちょっと感動。

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なにはともあれ、実際に使ってみることにしましょう。今回は我が家の寝室にあるBRAVIAの20インチに繋ぎます。AVケーブルのミニ側をクレードルに、ピンケーブル側をBRAVIAのAVアウト端子に繋ぐだけ。接続はシンプルの極み。クレードルの電源を確保し、ウォークマンをセットした状態からPOWERオン。

POWERランプがしばらくゆっくり点滅した後に点灯になります。一方でRECランプはしばらく速く点滅した後にゆっくりの点滅に変わります。この状態がスタンバイOKらしいです。このスタンバイまでの過程で、ウォークマン側に録画フォルダを作成したり、空き容量を計算したりしているとか。ちなみに、ビデオファイルが多ければ多いほど、スタンバイまでに時間がかかるようです。

また、ウォークマン側はスタンバイ時は液晶が「USB接続中」の表示になり、データのやりとりが行われている間は、「接続を解除しないでください」というアラートが表示されます。クレードルの電源が入っている時は、PCやネットジューク経由でデータ転送する時と全く同じ状態になるということのようです。間にケーブルがないだけのUSB機器なんですね、NW10って。なお、クレードルにACアダプターが接続されていれば、クレードル自身電源のオン・オフに関わらずウォークマンは充電可能です。

iconicon録画も単純。「REC/STOPボタン」を押せば、BRAVIAで今見ているテレビ番組をリアルタイムに録画できます。録画中は、クレードルのRECランプがゆっくり点滅し、ウォークマン側には録画中のみ「接続を解除しないでください」というアラートが表示されます。もう一度「REC/STOPボタン」を押し、RECランプが速く点滅後ゆっくりな点滅に変われば、録画終了の合図。ウォークマンの液晶表示が「USB接続中」に変わったら取り外し可能になります。

また、シンクロ録画機能に対応したテレビを使うと、テレビの電源がオフの状態でもNW10を使って自動録画が可能になります。これまた手順はシンプル。テレビで番組予約をしたら、テレビの電源をオフにします。次にウォークマンをセットしたクレードル(こちらは電源オンのまま)の「REC/STOPボタン」を押すだけ。クレードルのRECランプが約2秒間に1回の点滅に変わり、録画待機状態に入ります。予約した時間にテレビから信号が出力されると、その信号を関知して録画をスタート。信号が無くなると自動的にストップするという仕組みです。

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ちなみに、我が家のBRAVIAはシンクロ録画対応です。録画もばっちりできました。ですが、これも仕様なんでしょうね。録画が指定時間の3分前から始まってました。テレビ自体のスタンバイのためなんでしょう。実際の予約時間よりも前にテレビの電源が入り(画面には映像は出ません)出力を開始してしまうようです。数十秒ならまだしも、3分はちと長くないですか、ソニーさん。もちろん、最新機種ではわかりませんし、ソニー以外のメーカーでもそれぞれ仕様が異なるのでしょう。あくまで、我が家のBRAVIAでという話でした。

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さてさて、録画したファイルには普段通りウォークマンの「VIDEO」メニューからアクセスできます。名前が「VRCxxxx」のものがクレードルで録画したファイルになります。複数録画されている場合は自動的に連番がふられます。再生はファイルを選択してプレイボタンを押すだけ。イメコンなどで転送したビデオと全く同じ感覚で映像を再生できます。

録画のクオリティもグッド。録画モードは最大のH:768しか使ってないのですが、ウォークマンのような小さな液晶で見る分には十分すぎます。A820シリーズぐらいの液晶サイズなら字幕やテロップもなんとか読めます。地デジなどの16:9ワイド放送もばっちり。見にくいなと感じたらズーム設定で「フル」表示を選択すれば左右はカットされますが4:3で画面いっぱいに表示することも出来ます。

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なお、「VRCxxxx」ファイルはウォークマンの「VIDEO」フォルダ内の「VRC」フォルダに「.MP4」の拡張子付きで保存されます。ソースがデジタルの場合は、なんらかの著作権保護機能が働くかと思いきや全くのコピーフリー。PCやPS3に繋げばあっさりコピーが可能です。ダビング10などどこへやらです。(液晶ベガ経由でWOWOWのデジタル放送もいけました!)

長くなりそうなので今回はこの辺で。今後は他の機器との接続や録画したデータの使い勝手などについて掘り下げてみたいと思います。