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ロケフリ TVボックス「LF-BOX1」を試す(2)~リモコンがすごいんです

lfblog_061206_1.jpg前回の最後で、もったいぶったようにご紹介したTVボックスのリモコンについてですが、もうこれが素晴らしいですよ、皆さん。一体どこがすごいのかと思うかもしれませんが、ロケフリを一度でも使ったことがある人ならこのリモコンの素晴らしさを実感できると思います。

TVボックスのリモコンは小型の薄いシンプルなデザインですが、一般のテレビやビデオ用のリモコンと違いボタンも少なめだし数字キーもありません。しかも、左上の5つのボタンはTVボックスを繋ぐテレビをコントロールするためのボタンで、それ以外のボタンがTVボックス専用になります。ちなみに、右上から、電源、入力切換、画面表示、設定。リモコン中央部に決定ボタンとその回りに4つのカーソルキー。さらにその回りに画面リモコン、オプション、戻る、カーソルリモコンのボタンが配置されています。なんでこんなスタイルになっているのかというと、このリモコンはリモコンを操作するためのリモコンだからなんです。

lfblog_061206_2.jpgロケフリのモニター機器には外部機器用のバーチャルな(ソフトウェア)リモコンが用意されており、TVボックスも同様にリモコンのデータを本体に内蔵しています。このバーチャルなリモコンが「画面リモコン」であり、これを付属のリアルリモコンで画面上に呼び出して操作するのがTVボックスの基本ということなんですね。他のモニター機器は、液晶モニターならタッチパネルが、PSPなら十字キーやボタン、PCソフトならマウスやキーボードで指示を出せますが、TVボックスにはこのリアルリモコンがそれの変わりになるということです。自分でも何を言っているのかわからなくなりそうですが、おわかりいただけますでしょうか…。

よって、ベースステーション内蔵のアナログチューナーと外部入力×2台分の、合計3つのバーチャルリモコンを、このリアルなリモコンを使って操作することになります。アナログチューナー用のリモコンは数字が縦に並んだシンプルなものです。チャンネル切り換えはカーソルキーの上下と決定ボタンのみの操作で行います。ちなみに、我が家はTVボックスをアナログテレビに繋いでいるのでこのモードを使う必要性は全くありません。もちろん、チューナーを持たないモニター機器を使っている場合には使えますけどね。やはり、このリモコンが生きてくるのはやはり外部機器を楽しむときなんです。かねがね言っているように、ロケフリは外部機器を繋いでこそだと思います。

TVボックスの画面リモコンは、繋ぐテレビの解像度を考慮してか、テキスト中心の非常にシンプルなものになっています。機能が多い機器の場合は上部にあるブルーの○ボタンを切り換える必要があります。ちなみに、ソニーさんからお借りしているスゴ録用の画面リモコンは6つ、RC-X5は3つのモードを切換ながら操作します。最初は切換が面倒で煩雑かなあとも思ったのですが、録画した番組を再生するだけなら実際に使うボタンは意外に限られているので、気にならなくなりました。

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で、何がどうすごいのかという話に戻るわけですが、本当にすごいのは「画面リモコン」ではなく「カーソルリモコン」という機能なんです。このボタンを押すと上下左右のカーソルキーと決定キーの操作に限り、外部機器を直接コントロールできるもので、リアルリモコンとバーチャルリモコンが同期…ってまたわかりにくいですかね。スゴ録もRD-X5を含め、今のHDDレコーダーって大半が、基本操作をリモコンの上下左右と決定ボタンの5つのキーで行いますよね。その操作のみを独立して行えるようにすると言えばわかっていただけますでしょうか。

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ちなみに、TVボックス以外のモニター機器では、画面リモコンの上下左右・決定ボタンとモニター機器のキーやボタンが一致しません。PSPで外部機器を操作する場合だと、画面リモコンの任意のカーソルキーを選択したい場合だけでも、該当のキーを選択するまで何回も本体の十字キーを押して○(決定)ボタンを押す必要があります。PCソフトもキーボードの上下左右キーで操作できるのは別な項目で、基本はマウスでバーチャルなカーソルキーを操作することになります。

スゴ録で説明すると、録画した番組を見たい場合は、「画面リモコン」を呼び出し、XMB(クロスメディアバー)で「ホーム」→「ビデオ」という横の操作をした後、縦操作で任意の番組を選択して決定ボタンを押します。これをPSPで行おうとすると、□ボタンで画面リモコンを呼び出し、十字キーを最短で13回操作して一番下の「ホーム」を○ボタンを押して選択。ホームからカーソルボタンまで4回十字キーを操作後、○ボタンを何回か押して「ビデオ」に到達、さらにカーソルを上下のどちらかに移動させ○ボタンを押して任意の番組を選択する…などと、書いてて嫌になるぐらい手順が必要なのですよね。

lfblog_061206_5.jpgTVボックスの場合は、「画面リモコン」ボタンを押し、カーソルキーでリモコンのモードを4番目に切換えた後、一番上にある「ホーム」ボタンを選択。ここで「カーソルリモコン」を押すと、画面上のXMBを直接手元のリモコンで操作できるようになり、以後はスゴ録のリモコンと全く同じ手順で任意の番組を再生できるというわけです。ちなみに、カーソルリモコンをオンにしている間は画面右下にアイコンが表示されます(右画像)。モードを抜けたいときは「戻る」ボタンを押すか、カーソルと決定キー以外のボタンを押せば良いようです。

かねてからPSPの本体の十字キーと○ボタンが画面のそれとシンクロして使えたらどれだけ便利だろうと思っていたのですが、TVボックスのカーソルリモコンはまさにそれを実現しているのです。ただ、これがどれだけ快適かはロケフリを少しでも使ってみた人にしかわからないかもしれませんね…。それと、操作にはやはりある程度の慣れが必要ですし、スゴ録のリモコンが一番便利な事には変わりありません。それでも、ここまでできるようになったのかという感動の方が自分にとっては大きかったです。

ロケフリ人工拡大のためにも、PSPやPCのプレイヤーにも実装して欲しい機能です。ということで、そこんとこよろしくお願いします、ソニー様。

Windows Mobile向けのロケフリプレイヤーソフトが間もなくバージョンアップ

「NetFront LocationFree Player for Pocket PC」英語版米国向け発売

ACCESSが、Windows Mobile向けのロケフリプレイヤーソフト「NetFront LocationFree Player for Pocket PC Rev2.0.0」の英語版を、12月中旬より米国で発売するそうです。v.2.0で外部機器の映像に対応したほか、リモコン機能も強化されたそうです。価格は19.8ドル。なお、同機能を実装した次期バージョンの日本語版も同時期に発売されるようです。価格は税抜1,980円で従来バージョンのユーザーは無償バージョンアップが可能とか。

ロケフリは外部機器で使ってこそだと思うので、これでやっとまともなプレイヤーになったとも言えますね。余裕があるなら是非Palm版の開発もお願いします!>ACCESSさま。

ところで、現在連載中のロケフリ新製品体験レポートですが、So-net上のサマリーサイトの準備が整いましたのでURLをお伝えしておきます。当サイトで公開したエントリーを転記しているだけですが、まとめてご覧いただく場合には便利だと思います。

ロケーションフリー体験ブログ(So-net blog)
http://blog.so-net.ne.jp/lftvblog/

ロケフリオフィシャルサイトの“使い方”の中にある「いろいろな使い方」にもリンクが設置されていますので、そちらからでもアクセス可能です。

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ロケフリ TVボックス「LF-BOX1」を試す(1)

ロケフリ液晶モニターのレポートをお届けしている途中ですが、他のモニター機器のレポートも同時進行で進めることにしました。スゴ録の返却期限を考えると、他のモニター機器での外部機器連携も追っかけで検証しないと時間が無くなるということに今頃気がつきました。ゲームなどしている場合ではないぞ、自分。ということで、変則的になりますが、今回はTVボックス「LF-BOX1icon」のレポートをお届けします。

TVボックスとは

ベースステーションを接続しているリビングなどのテレビ・ビデオ環境を、家の中では、他の部屋にあるテレビで楽しんだり、外出先などでは、インターネット経由で自宅のベースステーションに接続し、自宅と同じテレビ・ビデオ環境を楽しめるというものです。

箱の中身と本体デザイン

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TVボックスの中身は、本体、本体用スタンド、リモコン、映像(コンポジット)・音声コード、ACパワーアダプター(12V)と電源ケーブル、説明書類とシンプル。ちなみに、12VのアダプターはPK1やベースステーションのそれと同じものでした。

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本体デザインはベースステーション「LF-PK20icon」と同様、ピアノブラック仕上げとマットブラックの二つの箱がシフトしたようなデザインですが、PK20が縦へシフトしているのに対し、BOX1は横にシフトしているのが違いですね。PK20よりは本体が薄いので取り間違えるようなことはないでしょう。というか、製品コンセプト上、ベースステーションとTVボックスが同じ部屋のそれもすぐ近くに設置されるようなケースは少ないですよね。

側面にある端子は、上からリセットボタン、有線LAN端子、PAL/NTSC切換スイッチ、ビデオ出力(S端子付き)、DC IN端子の順。正面には、上からワイヤレスLANランプ、有線LANランプ、電源ランプのLEDとリモコン受光部。なお、本体の置き方を縦横に変えても使えるようにリモコン受光部が左側面にも設けられています。

使ってみよう

準備の手順も実に簡単。我が家は、リビング以外では寝室にブラウン管テレビがありますので、そちらに接続してみることにします。寝室のテレビは初代PS2も設置しているので集合写真を撮ってみました。やっぱり似てますね…。で、本体にスタンド、ACアダプターをつけ、映像・音声ケーブルをテレビの外部入力端子に接続。コンセントに電源ケーブルを繋ぐと、自動的にTVボックスの電源が入りました(初回のみらしいです)。電源がもし入っていない場合はリモコンの電源ボタンを押し、本体の電源を入れます。

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テレビには設定画面が映し出されていますが、設定を始める前に、隣のリビングにある接続するベースステーション(PK20)をSETUP MODEにします。その後、寝室に戻り、リモコンで設定を始めます。設定開始ボタンを押すと、TVボックスが自動的に登録できるベースステーションを検索、表示してくれますので登録ボタンを押します。登録が完了すると画面右上にベースステーションで受信しているアナログ放送が表示されます。その後は、液晶モニター「LF-12MT1icon」と同様に、(アナログ)テレビのチャンネル設定、外部機器(ビデオ入力1・2)設定へと進んで完了。完了後はNHK総合のテレビ画面が表示されます。もちろん、チャンネル設定や外部機器設定はあとからでも可能です。

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(見にくいかもしれませんが、設定のステップはこのような画面の連続になります。あくまで参考と言うことで。それと、寝室を掃除中だったのでテレビに変なものが映ってますが気にしないでください…)

ここで、液晶モニターで設定したチャンネルや外部機器設定はどうなるの、という疑問を持った方もいらっしゃると思います。PK1をPC用プレイヤーとPSP用プレイヤーで使い分けていた方はおわかりかと思いますが、ロケフリのモニター機器は、全ての機器でそれぞれ個別にチャンネル・外部機器の設定をする必要があります。それぞれの設定は個別に管理されており、他のモニター機器とは共有されません。またそれ故に干渉もありません。少々面倒に感じるかもしれませんが、家族など複数名で利用する場合など、個別に設定できる方が便利な場合がありますからね…。

話が脱線しましたが、設定から使い始めるまでは本当にあっという間。何度も言いますが、この手軽さが本当に素晴らしい。一度でもロケフリを使ったことがある人なら、数分で使い始められるのではないでしょうか。また、映像の感想ですが、ブラウン管だと普通のテレビ画面と遜色ないです。これがMPEG-2クオリティってことなんですね~。

X1を最初に使った時はそれはもう感動しましたけど、TVボックスはもしかしたらそれ以上の感動かもしれません。一般的に家庭で使われているテレビって場所が固定されているじゃないですか。で、固定されているんだけれども、そこにTVボックスを追加するだけで、リビングのテレビ・ビデオ環境がどの部屋のテレビでも楽しめるようになるわけです。これもロケフリなんですよね…。いや~、素晴らしい。

もちろん、家の間取り、構造、ネットワーク環境によっては、使えない場所もあるかもしれませんが、ネットワーク機器を買い足してでも家中のテレビにTVボックスを取り付けるぞ、ぐらいのモチベーションですよ、自分は。といっても、寝室以外の他の部屋にはテレビはもうないのですが…。

で、さらに感動したのが付属のリモコン。見た目はシンプルなんですけど、こいつには他のモニター機器には無い便利な機能があるんです。が、長くなりそうなのでそれについてはまた次回に。

ロケフリ液晶モニター「LF-12MT1」を試す(2)

外部機器の映像を楽しむ(その1)

PK20+12MT1の組み合わせはX1とほぼイコール。ビデオなどの外部機器を操作する方法も全く同じ。なので、昨年の体験ブログをご覧いただければ基本的なことはおわかりいただけることと思います。

【参考】
So-net blog:X1、X5スタイル徹底比較:外部機器を繋いでこそのロケフリTV
So-net blog:X1、X5スタイル徹底比較:AVマウスで外部機器をコントロール

ただ、前回と環境が違うのはハイビジョン「スゴ録」があることです。12MT1の液晶は4:3の比率ですが、ハイビジョンは16:9のワイド。ハイビジョン対応機器の映像が4:3のモニターにどう表示されるのかは以前から気になっていたのでした。ということで、ワクワクしながら表示させてみると…こんなになっちゃいました。

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16:9がそのまま4:3になり、タテに引き延ばされたような画になってしまいました。個人的には16:9の映像の場合は上下に黒みを追加、4:3の映像の場合は左右の黒みをカットしてくれるとうれしかったのですが、ベースステーションにもモニターにもそういう機能は無いようです。

スゴ録側の設定変更で行けるかもしれないと思い、出力映像横立比の項目を「4:3」に固定したら上下に黒みが入った状態でワイド映像を表示できました。ただ、この設定にしてしまうとリビングの液晶ベガでワイド映像が見られなくなってしまいます。なお、スゴ録の場合は「4:3」以外に「16:9」固定と「オリジナル」という設定が選択できます。「オリジナル」は言葉通り、16:9の映像を16:9で、4:3を4:3で出力するので、16:9の映像だとやっぱりタテに引き延ばされてしまうんですよね。

また、東芝RD-X5もスゴ録同様に接続するテレビの画角を設定で変更できるので、DVDなどを楽しむ場合はモードを4:3(ノーマル or スクイーズ)にすれば上下に黒みが入った状態でワイド映像を表示できました。ただ、こちらもこの設定にしてしまうと、液晶ベガの方に影響が出てしまうので正直変更はしたくないんですよね。

ということで、12MT1の購入を検討する場合はリビングのテレビ・ビデオ機器との兼ね合いをよく考えた方が良いと思いました。4:3のアナログ放送録画がメインというなら、これほど便利な組み合わせは無いのですが…。

ロケフリ液晶モニター「LF-12MT1」を試す(1)

LF-12MT1icon」は、ベースステーション(PK1/PK20)と組み合わせて使う液晶モニターです。X5までのロケフリ(昔はエアボード)はベースステーションとモニターがあらかじめセットになっている商品でしたが、ベースステーションも単体で販売されるようになったことから、新たに別売されることになりました。X1もX5すでに生産が完了し、市場在庫のみの状態ですので、今後はこのスタイルが標準になるのでしょう。

lfblog_061130_1.jpg箱の中身は何だろな

パッケージは至ってシンプルで、本体、タッチペン、ACパワーアダプター(16V)と電源ケーブル、説明書の類のみ。なお、X1には付属していたモニター専用のリモコンが付属しません。実際のところ、X1でもあまり使っていなかったですし、無くても無問題だと思います。

仕様と機能について

スペックをX1付属のモニターと比較すると、デザイン、ボタン配置、スタイラスの形状、学習リモコン受光部の有無の違いを除き、基本的な仕様は共通しているようです。一部、画面上に表示されるアイコンの内容が異なりますがX1を使ったことのある人なら操作にとまどうことはないでしょう。

lfblog_061130_3.jpg発表時は詳細なスペックがわからず、省かれたのかなあと思っていたインターネット(Webブラウザ)、アルバム、メールといったテレビ以外の機能もしっかりと受け継がれていたのも嬉しいです。また、メモリースティックスロットがPROとDuo規格に対応、インターネット(Webブラウザ)でPDFファイルの閲覧も可能になるなど、細かいでですが使い勝手が向上しているところもあります。

価格はオープンですが、ソニスタでの販売価格は99,800円。自分の所有するX1の価格が購入当時で確か14~15万ぐらいだったと記憶していますが、その金額から約10万引いた額がベースステーションの価格と考えると、金額設定も妥当なのかなあという印象です。

とはいえ、SVGA(800×600)画素の液晶テレビに10万円を出せる人はそんなに多くないかもしれません。実際、10万円あれば20インチクラスのハイビジョン対応の液晶テレビが買えますからね…。ただ、画質の善し悪しだけでこの商品を評価してはいけません。ロケフリの利便性と価値を見いだした人なら、きっと10万出しても惜しくないと思うはず…だと思うのですが…(少々自信なし)。

デザインについて

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LF-12MT1(画像右・上)の本体は、白とシルバーが基調のX1(画像左・下)とはうってかわって、黒とガンメタリックが基調になっています。X1がどこか女性的な雰囲気を漂わせていたのに対し、12MT1はロボットチックというかメカ的というか、どことなく男性的なイメージが漂います。正面から見ると表情も随分と変わりました。X1に付属したカスタムパネルも無くなってしまいましたが、その分、本体の薄さがうまく強調されていると感じました。集積化が進んだのか、本体の厚み自体もかなりスリム化されたようで、100g程ですが軽量化されたようです。ちなみに、個人的には今回のデザインの方が好みです。

使ってみよう

X1やX5では、あらかじめベースステーションとモニターが繋がるようになっているため、テレビアンテナや外部機器を接続する以外、特に準備や設定は必要ありませんでした。反対に、PK1以降のベースステーションは、モニター機器のバリエーションが増えたことから、複数台の機器(8台まで)を登録できるようになりました。そのため、どのモニター機器を使う場合でも、まず最初にベースステーション側に「機器登録」をする必要があります。

前置きはこの辺にして、実際に使ってみましょう。接続するベースステーションはLF-PK20iconで、こちらのレポートでお伝えしたように、アナログTVのアンテナ、外部機器を2つ、AVマウス、有線LANケーブルを接続済みです。12MT1経由からでも細かい設定ができるので、まっさらな状態のベースステーションでも全く問題ありません。

1)ベースステーションのワイヤレスモードをAP(アクセスポイント)にしてから電源を入れる
2)ベースステーションのSETUP MODEボタンを長押しする(ランプがオレンジ色に点滅)
3)ベースステーションの近くでモニターの電源を入れる
4)モニター画面に自動的に表示される「初期設定」の手順に従い設定する

と、こんな感じで登録もすんなり完了。何の苦もなく普通に使えるようになってしまいます。これがロケフリ製品の素晴らしさ。設定に煩わしさがないのがよいです。ちなみに、「初期設定」画面は、はじめてモニターの電源を入れたときのみ自動的に表示されますが、何らかの理由で途中で設定をやめてしまった場合でも「設定一覧」から呼び出せます。外部機器やメールの設定がよくわからない場合はひとまず後回しにしてしまっても特に問題はありません。

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設定が終わると当たり前のようにテレビ画面が映し出されます。どこにでも持ち歩ける魔法のモニターに命が宿った瞬間です。X1に初めて電源を入れた時の感動が蘇ってきました。他のモニター機器と違い、モニターは見た目もテレビなのでロケフリの醍醐味を一番に実感できますね。

操作感については、全般的にはX1と変わりませんでしたが、X1と比べて外部機器のリモコンが表示されるまでに少々時間がかかるのが気になりました。ただしそれも初回のみで、電源オンの状態ならば2回目からは高速に表示してくれます。ただ、X1はリモコンデータが自分では追加できませんので、学習リモコン機能が追加された12MT1の方が総合力では優ると思います。

#オフィシャルサイトにも初期設定の手順が掲載されているので液晶画面表示などはそちらでご確認ください>LocationFree「ロケーションフリー」簡単準備ガイド(LF-12MT1編)
#また、テレビを見るための基本的な操作方法については昨年の体験ブログで詳しく解説しているので、そちらを参照していただければと思います。

ここまで増えたロケフリ対応モニター機器

LF-X5までのロケフリはベースステーションと専用液晶モニターがセットになったパッケージで単体で完結する製品した。昨年(2005年)発売されたPK1以降、ベースステーションが単体で発売されるようになり、モニター(クライアント)として使う機器はユーザーが個別に選択できるようになりました。

PK1は当初はWindows PC用にのみ対応していましたが、その後ほどなくしてPSPにも対応。PC用のプレイヤーは1,980円と有償でしたが、PSPのプレイヤーはシステムソフトのアップグレードという形で無償で追加されました。PSPへの対応でロケフリの認知度が飛躍的に高まり、一躍人気商品に。一時は品薄で入手困難になったこともありました。

その後も対応機器は広がり、サードパーティからMacintosh版Windows Mobile版のプレイヤーも発売されました。そして、今年の9月には、PK1の後継となるベースステーション「LF-PK20icon」以外に、モニターとして使える機器として、TVボックス「LF-BOX1icon」と液晶モニター「LF-12MT1icon」が新製品として発表されました。

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これらの新製品が加わったことで、見たい映像コンテンツを、見たい場所で、好みのスタイル(モニター機器)で楽しむためのバリエーションが一挙に広がりました。ちなみに、そのバリエーションを図にするとこんな感じになるでしょうか。

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(ロケフリオフィシャルサイトにあった画像を加工して使わせていただきました。お許しを>ソニーマーケティングさん)

ベースステーション(PK20/PK1)と、PC/Mac、TVボックス、液晶モニター、PSP、Windows Mobileの中から好みのモニター機器を組み合わせてリビングのビデオ機器を楽しめるということになりますね。

我が家の場合は、PK20の入力1にソニースゴ録「RDZ-D900A」を(映像:S端子)、入力2に東芝「RD-X5」を(映像:コンポジット)に接続。この環境をベースに、各種モニター機器で色々と検証していきます。

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その他、PK20には有線LANケーブルとAVマウスを接続しました。今後はこの状態を基本にしてレポートを進めていきます。

#Broadband Watch、清水理史さんの「イニシャルB」でTVボックスのレビューが掲載されています。興味のある方は是非!(体験レポートで紹介できるまではもう少し時間がかかりそうです…)>家庭用のテレビでロケーションフリーを楽しむソニーのロケーションフリー TVボックス「LF-BOX1」