「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

2008年には中国が日本を抜いてソニー第2の市場に

ソニー、05年度の中国売上高は前年比40─50%増見込む◇ロイター

ソニー中国の小寺会長が、ロイター通信とのインタビューに応じ、2005年度の中国売上高が、前年度比40─50%増加するとの見通しを示したそうです。液晶テレビやMP3プレーヤー、PC周辺機器が売り上げを支える要因になるとか。2008年度の中国での売上高目標は80億ドルで、日本を抜いてソニー第2の市場となる見込みとのコメントも。

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ソニーに求められるものは顕在的なユーザーニーズから生まれてくるものではない

ソニーはフツーの家電メーカーになるのか
CNET Japan、久々の森祐治さんのコラム。

ソニーにとっては、次なる成長の扉を開けるような製品やサービスと、それによって変わる世界のビジョンを示すことこそが求められているに違いない。ただ、それは多分にユーザーコンシャスではあっても、顕在的なユーザーニーズから生まれてくるものではないという気がするのだが。

深いなあ…。ソニーには良い意味でユーザーを裏切るようなサプライズを期待したいもんなあ…。
なんとなくですが、僕らが口にする「ソニーらしさ」って、実は外の人が勝手に作り上げた幻想なんじゃないかという気になってきました。この際、若い人たちが中心になって、全く新しい「ソニーらしさ」を生み出してくれればそれでいいのではないでしょうか…。(若い人たちの間では「今さらウォークマンかよ」って人も多いんじゃないのかなあ…)

「QUALIA」の総括
こちらはITmedia、麻倉怜士さんの「デジタル閻魔帳」。

問題は1996年以降、トップAVカンパニーから脱してITカンパニーに変わろうとしたことです。ITカンパニーになるためには垂直統合ではダメで水平分業体制を築かなければならない。1995年以前は、自然な意味で無理をせずにハイエンド製品ができてきたし、それがトレンドを作ってきました。そして人々にも支持されていました。それが1996年以降、インターネットやバイオなどIT傾斜が進み、それまで自然に身についていたハイエンド製品を生み出すソニーらしさが薄れ、IT的な要素を取り入れたことによって画一的な製品が多くなった。それに対するリアクションとして、自然ではなく人為的に作ったのが、QUALIAなのです。

多めに引用させていただきましたが、先だって自分が書いたエントリーとニュアンスが近かったので少しうれしくなってしまいました。

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本田雅一さんの提言~新しい“ものづくりのソニー”を

ソニーの新経営戦略に思うこと

本田雅一さんのコラム。ソニーファンならずともじっくり読みたい内容です。

30代後半から40代にかけて、ソニー信望者が多いのも、そうしたソニーの黄金時代を知っているからなのかもしれない。

スカイセンサー、デンスケ、ウォークマン、プロフィールPRO、みんなあこがれでした…。

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AIBO新人さんもとい新犬さんはRSSやblogに対応

言葉によるコミュニケーションとマッピング技術を標準搭載
AIBOが日記をつける。ニュースを読むなどPCとの連動も更に進化
新色「ハニーブラウン」も加わったAIBO『ERS-7M3』を新発売
(ソニスタのプレスリリース)

iconicon撤退の噂も何のその。AIBO新モデル「ERS-7M3」が本日発売開始されました。価格は194,250円。会話機能で語彙が1,000センテンスに増加したほか、RSSにも対応しニュースやblogの内容を読み上げることができるそうです。また、AIBOが自分で撮影した写真を使って簡単なテキスト付きの日記をつける「AIBOフォトダイアリー」機能も搭載。この機能と連携してSo-net blogに日記をアップロードするサービスをSo-netが発表しています。

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技術のソニーに立ち返れ!そして製品をもっと語れ!

「技術のソニー」に立ち返れ(津田大介)【コラム】

まだまだソニー内部には、数年先大化けする可能性を秘めた商品を開発できる優秀な技術者がたくさんいるはずだ

あの津田大介さんまで…。非常に手厳しいコメントが多いですが、最後にはご自分のお仕事の領域の音楽配信ネタでしめるあたりがさすが。内容はすでにソニーファンの間でもさんざん言われていた話が多いですが、こういう著名人がこうやって声を上げてくれるのは何にしてもありがたい話です。

強面でリストラに臨んだ松下の中村氏,なごやかなソニー経営陣の勝算は・・・(要登録)

こっちは、日経エレクトロニクス菊池隆裕さんのコラム。先だっての中期経営方針発表時、ソニーの自信の表れなのか、経営陣がにこやかだったことが印象に残っているそうです。その時の写真は・・・あーあ。

「メーカーは製品をもっと語ってほしい」。魅力ある製品には熱意ある作り手がいて,生み出した製品はそれこそ我が子のようにかわいいもの。ソニーには「生みの親」「父」と呼ばれるような製品の顔になる技術者がいて,製品の意図や設計思想を語ってきました。

う~ん、技術者やデザイナーが表に出てくるのも違うような気がします。今のソニーにカリスマが必要ですかね。カリスマ商品でいいんじゃないでしょうか。少なくとも上下左右を間違えるようなトップがカリスマと呼ばれることにはなって欲しくないです…。もう、ずばり製品そのものが放つ魅力で勝負してください!

それはそうと、ソニーという会社って、こうやって第三者が声を上げて叱咤激励するケースが多いですね。自分もそうですが、一億総ソニー評論家状態とでも言いましょうか。ソニー社員の皆さんにしてみたらうんざりかもしれませんけど、それだけソニーに期待している人が多いって事だと思って頑張って欲しいです。

SONY vs ソニー = ストリンガー氏 vs 中鉢氏?

ストリンガー改革、出足から「ソニーvs.SONY」の様相
ソニー会長、英紙に不満表明・「事業整理の熱意ない」

先週発表された中期経営方針の策定段階で、ストリンガー氏と一部の日本人幹部が対立していたことが英フィナンシャル・タイムズによるストリンガー氏へのインタビューでわかったそうです。ストリンガー氏はインタビューで、「(ソニーには)不採算事業を整理する熱意がない」などと不満を述べたほか、追加的な事業見直しの可能性も示唆したとか。また同氏の「もっと人員削減を」との主張に対し、中鉢氏が「これ以上減らすと優秀な技術者までいなくなる」と難色を示したなど、トップ同士の緊迫したやりとりが行われたとする記述もあります。これらの出来事を「SONY対ソニー」の構図と表現。株式市場関係者の間では、これらのことが原因となって一連の改革が鈍るのではとの懸念も浮上しているとか。関連して以下のようなコラムも。

ソニーの説明責任とは

ソニーの中期経営方針ははっきりした新ビジョンを示すまでには至らず、株式市場への説明責任をとりあえず果たそうとしたように映る。ソニーファンに向けての説明責任が十分にまっとうされたとは言いにくい。(中略)ブランドを生み出し、ファンを引き寄せてきたソニーには、そのブランドを信じさせ、ついてこさせた責任がある。「It was a SONY」と言わせないでほしい。

ソニーのヒット商品史

だが、94年発売の「プレイステーション」を最後に、辞書に1項目を立ててもらえるような画期的な新商品を送り出せずにいる。

結局のところ、ソニーは過去の遺産だけで食いつないできたってことなんでしょう。実際、大ヒットした製品もそれほど多いわけではないんですよね。やはり、CD等の規格のライセンス収入が相当大きな力になっていたはず。自ら革新的な技術を開発、それをもってして市場を作り、先行して製品を投入。競合他社が競争力を持ち得る頃には投資を回収し、次の製品・技術開発へとコマを進めているみたいな流れがあったのでしょう。独自規格が業界標準になりビッグビジネスへ繋がる。だからこそPS3というかCellコンピューティングへ積極的に投資しなければならないし、ソニーグループとしてもコミットしていくということなんでしょうね。

カンパニー制が導入されてから相当年月が経っているし、内部的にはまだまだ様々な対立構造が残っているのも当たり前といえば当たり前だと思います。ただ、それをトップの人間が公の場で軽々しく口にすべきでは無いとも思います。その手の調整は一般消費者の見えないところでやっていだだければ良いのです。何を書いているのか訳わからなくなってしまいましたが、やっぱりソニーには製品そのもので勝負して欲しい。一連のニュースやコラムを読んで自分はそんな気持ちになりました。

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