「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

中国ディーラーはiPodよりも利益率の高いWalkmanをプッシュ

中国から巻き返し狙う、ソニーのコンシューマ市場戦略

中国のメディア「21世紀経済報道」によるソニー絡みのコラムを日経BPが掲載していました。中国におけるデジタル携帯音楽プレーヤー市場動向は、欧米とは異なり、ディーラーはアップルのiPodよりも利益率の高いソニーのWalkmanをプッシュし始めているそうです。

「エレクトロニクス業界の雄であるためには、ソニーは中国という巨大市場をおろそかにできない」、「ソニーは資金力が豊富で、ブランドも浸透し、優れたR&Dチームのバックアップもある。デジタルオーディオ市場で勝てるチャンスがないとは言えない」

といったコメントが目をひきますが、かねてから中国へのコミットを強調しているソニーなので、中国側のメディアも好意的にとっているのでしょうかね。

日本ではこんな動きも出てきました。タワレコが始めようとしている定額制の音楽配信サービスがドコモのケータイで使えるとなれば、アップルにもソニーにも相当の驚異になるのではないでしょうか…>ドコモとタワレコが提携

So-net、PSPやロケフリTVで利用可能な「公衆無線LANデイリープランサービス」

So-net 、「公衆無線LANデイリープラン」サービス開始~ 『ホットスポット』&『BBモバイルポイント』を350円で24時間使い放題~(SCNのプレスリリース)

So-netは、NTTコミュニケーションズが提供する『ホットスポット』と日本テレコムの『BBモバイルポイント』の2つの無線LAN接続サービスを、350円で手軽に1日24時間使い放題できるサービス「公衆無線LANデイリープラン」を11/2に開始しました。サービス料金は、1日24時間350円(税込)。対象はSo-netすべての接続コースと、「クレジットカード登録あり」のこんてんつコースで、2005年12月いっぱいまで使用料が無料になるスタートキャンペーンも実施中です。

今回のサービス提供により、外出先でもロケフリTVで自宅のテレビを見たり、PSPでオンラインゲームを楽しむなど、様々な生活シーンで無線LANサービスを手軽に利用できる環境を提供するとしています。ちなみに、同サービスのオフィシャルサイトには、PSPとロケーションフリーテレビの公衆無線LAN設定方法が掲載されています。

ちなみに、NTT.comの「HOTSPOT」はカード型Edyやおサイフケータイで使えるようになったそうです>NTT Comの「HOTSPOT」、Edy+パソリで1日利用券が購入可能に

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ソニー、2005年度第2四半期の連結業績を発表~エレキ分野で苦戦続く

2005年度第2四半期 連結業績のお知らせ(Sony Japan)

ソニーは、2005年度第2四半期(7~9月)の連結業績を発表。売上高は前年同期比横ばいの1兆7,030億円、営業利益は51.9%増の659億円、税引前利益は50.8%増の954億円、当期純利益は46.5%減の285億円。細かい話は下にリンクしたメディアのニュースの方がわかりやすいです。

エレクトロニクス分野は苦戦してますね。モバイル系ではハンディカム、PSP、バイオノート、ソニエリのウォークマンケータイが好調で、サイバーショットやウォークマンを含むオーディオ事業は苦戦が続いているようです。

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あがらないソニー株価、投資家はストリンガー氏の「策謀」に期待?

ソニー株価、ストリンガー氏の次の一手を催促

現在のソニーの株価が振るわない理由を考察しています。日本人はソニーをエレキの会社と考えますが、米国人にとってはエンターテインメントの会社というイメージが定着していることもあり、持ち株比率が約48%の外国人投資家が日本企業特有の「エレキ=モノ作り回帰」の方針を嫌気したとしています。

とはいえ、株価の下げ足は意外と鈍く、その理由を、悪材料が出尽くした感が漂っており市場がソニーの持続可能な利益水準に目を向け始めているからとしています。さらに、ストリンガー氏の「策謀」に多くのアナリストが目を向けているようで、

2007年度のエレキの営業利益率4%を確約しなかったのは、実現性を信じていない証拠。今回は社員の士気向上のためエレキ強化にこだわった中鉢良治社長らに配慮したが、今後駄目なら日本人幹部を更迭し、自ら育てたエンターテインメントを軸に大胆な再編に踏み切る

などというコメントもあります。様々な憶測も飛び交っているようですが、ソニーの株価が動意づくとすれば、「それはストリンガー氏の次の一手しかない」としてコラムは締めくくられています。

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ソニー、触覚ヒューマンインターフェースモジュールを商品化

タッチエンジンモジュールを商品化 ~低電圧駆動方式によりモバイル機器に最適なモジュールを実現~(Sony Japanのプレスリリース)

ソニーは、低電圧で駆動が可能な積層圧電素子を用いた触覚ヒューマンインターフェースモジュール、「タッチエンジンモジュール」を開発、11月中旬よりサンプル出荷を開始すると発表しました。タッチエンジンモジュールは、タッチパネルなどと組み合わせることで、クリックなどの操作に対し指先に振動を伝え、ユーザーへ確実な操作の感覚を生み出すものです。低電圧で駆動が可能な『積層圧電素子』を採用することによってモバイル機器に適した低電圧での駆動を可能にしています。また、同モジュールは、タッチパネルが簡単に搭載できる構造のため、あらゆる機器への搭載を可能にするとか。3インチサイズの『STE-9013』と4インチサイズの『STE-9014』の2種類あり、いずれもサンプル価格は30,000円。なおモジュールは既に、放送局向けコントローラー“UCP-8060”に搭載されているそうです。

夏に開催されていたSony CSL研究所展でもタッチパッドで画面を操作する「PreSense」という技術展示がありましたが、それが元になっているんですかね…。

また、Sony JapanにはInterBee出展とbit-drive絡みの2つプレスリリースが掲載されていますのでリンクのみでご紹介しておきます。

『 映画から報道まで、HDはソニー。』 ~ 拡がるHD制作に対応する最新機器をInter BEE 2005に出展 ~
拡張性と柔軟性を追求したフルメッシュ型インターネットVPNサービス「マネージドVPN“ダイナミックリンク”」開始

ソニスタ、動画配信サービスにクリエビジネスで培った経験を活かす

「VAIOもコンテンツもワンストップで」――ソニースタイルの動画配信

10月31日に正式オープンする「Moviesquare」で動画配信に本格参入するソニースタイルの動向に関するニュース。バイオ販売サイトでコンテンツも直接販売することで、認知度を高め、本体とコンテンツそれぞれの売り上げ拡大を目指すとか。

「ハードとソフトは両輪」――同社の杉山博高取締役は、PDA「CLIE」(2月に新機種投入終了を発表)のようなビジネスモデルを目指すと語る。ソニースタイルでは、CLIEを販売するとともに、地図やゲームなど3万点の有料・無料アプリケーションをダウンロード提供してきた。

クリエビジネスはハードとソフト(コンテンツ)販売がうまく連携できた好例なんでしょうね。今更ながらにビジネス終了が悔やまれますが、そこでで培った経験が活かされていくことは素直に喜びたいです。
(ちなみに、マーケティングプロデューサーのお名前は「梅津」さんじゃなくて「海津」さんだと思うのですが…。)