日経ビジネス オンラインに掲載されたBusinessWeekのKenji Hall氏コラム。以前、「ご不要になりましたソニー製品を無料で回収いたします」というエントリーで紹介した、米ソニーの家電製品無償リサイクルプログラムが行われるようになった経緯や背景が理解できます。
ゴミの山からお宝というのは日本でもテレビなどで度々特集が組まれていますが、それに目を付けた社員がいたということなんですねー。リサイクル活動によるイメージアップとお宝ゲットで一粒で二度美味しいビジネス。成功すると良いですね。
日経ビジネス オンラインに掲載されたBusinessWeekのKenji Hall氏コラム。以前、「ご不要になりましたソニー製品を無料で回収いたします」というエントリーで紹介した、米ソニーの家電製品無償リサイクルプログラムが行われるようになった経緯や背景が理解できます。
ゴミの山からお宝というのは日本でもテレビなどで度々特集が組まれていますが、それに目を付けた社員がいたということなんですねー。リサイクル活動によるイメージアップとお宝ゲットで一粒で二度美味しいビジネス。成功すると良いですね。
前回の「その他もろもろ編」まで、13回という過去最長規模でお届けしてきた「Sony Dealer Convention 2007 視察レポート」も今回がいよいよ最終回。これまでのレポートいかがでしたでしょうか。12日はとにかく感動したーっ!的なエントリーしかアップできませんでしたが、13日からは毎日最低でもひとつ、徐々に薄れる記憶をたどりながら8日間かけて書き続けてきました。ぶっちゃけ、みている方も飽きましたよね。そりゃそうですよね。
まとめ編として、何を書くべきか色々と迷ったのですが、ひとりのソニーファンという観点でとりあえず言わせてもらうとしたら、最初に戻るんですけど、やっぱり「感動をありがとう」なんですよね。これは、実質の主催者であるソニーマーケティングさん、アテンドしてくださった社員の方、ブロガー限定セミナーのためにわざわざ特別にプログラムを用意してくれたそれぞれの商品ご担当者さん達、そして、このイベントを支えてきた裏方さん達の皆さん、全てに言わせていただきたいです。
これも最初に書きましたけど、ぶっちゃけ期待していなかったんですよ。会期直前まで毎日のように続いた新製品発表の内容を見て、キター!と来るものは正直ありませんでしたし、Rollyのティーザーも結果的には逆効果だったような気もしないでもない、ソニーがやることなすことネガティブに取っていたところがありました。ただ、ああいう日常とは異なる空間の中で、実物をしかも理路整然と見せつけられると、やっぱり印象も違うんですよね。
既発表のものも多かったけど、全くの未発表な商品を間にはさんだりと、構成そのものだけでなく、導線やホスピタリティの部分もよく考えてるなあと感心したのが今回のSDCでした。だてに過去何回もやってきてないです。自分も過去に何年もイベントの仕事をしてきているので、普通の人が意識しないところにも目が行ってしまうのですが、そこかしこに創意工夫の跡がありましたし、ひとつのイベントとしての出来の良さにも感心しました。下世話な話ですけど、相当金もかかっていると思います。
ただ、ここで勘違いしていけないことがひとつだけあります。このイベントはそのタイトルが象徴しているとおり、基本的には、ディーラーさん達、つまりソニーの商品を普段お店で売っている人たちのために開かれる特別なイベントであるということです。最終日の一般招待にしても、始めからあったわけではありません。過去3回のもっと前から、ディーラーの上得意先の皆さんは招待されていたのかもしれませんが、ソニスタが公募しはじめたのも昨年が初めてでしたよね。ま、そんな状況でしたから、元々プレスを除いて一般客が入れるようなイベントでなかったことだけは確かです。
プロローグ編をお読みいただければおわかりだと思いますが、自分がSDCにご招待いただくのは今回が3回目。いずれもメディアとしてではなく、もちろんディーラーとして招待されたわけでもありません。ただ、過去の2回とは大きなな違いがありました。今回に限っては、新たな試みとして設けられたブロガー枠に招待されたこと。そして、決定的な違いが、写真撮影OKだったこと。
嫌な予感がしてたんですよねー。
【Innovation Japan】ソニー社長の中鉢氏,「大学は博士課程を見直して」
「イノベーション・ジャパン2007」の基調講演にソニー 中鉢社長が登壇。そのレポートが掲載されています。同氏は、産学連携が成功するポイントとして、「1,10,100」という考え方の大学への浸透、企業と大学の役割分担の徹底、博士並みの能力を持つ理工系人材の育成と活用の三つを挙げています。
「1,10,100」は、アイデアや基礎研究など技術の種を製品化するまでには基礎研究の10倍のエネルギーが必要で、市場競争による淘汰を生き残るにはさらに10倍のエネルギーが必要という考えで、「FeliCaカード」の例を引いてこの考え方を検証したそうです。
役割分担については東通工時代に始めた磁気テープに関する東北大学 教授との共同研究の例に、大学側が基礎研究、ソニーは応用という明確な役割分担があったことでうまくいったとか。
最後については、修士を終えた学生が研究開発の即戦力になると企業は期待しているが現実はそうなっておらず、反対に博士は専門にこだわり企業にとっては使いにくい傾向があるとして、大学と企業のミスマッチを指摘。解決策としては、従来の博士課程を見直し、テーマの変化に柔軟に対応できる人材を育成することの重要性を訴えたとか。
こんなニュースの裏側ではこんなやっかいな事態が。
ソニーとJR東日本,非接触ICカード技術の特許侵害で20億円の賠償を請求される
神奈川大学名誉教授らが非接触ICカード技術の特許を侵害されたとして「FeliCa」を開発したソニーと同カードを採用する「Suica」サービスを展開したJR東日本に対して損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしたとか。請求賠償額は計20億円。 これも大学と企業のミスマッチ?
上とは全く関係ありませんが、ソニーが来春にも最先端半導体の生産設備を東芝に売却するとしてニュースになってます。売却するのはCellなどの製造ラインで、売却額は1000億円弱。最先端半導体の生産からの事実上撤退ですが、これにより経営資源をAV機器などに集中させるとか。ニュースでは両社の動きについて、「国内電機大手がそれぞれの得意分野に特化する形で国際競争力を高める新たな再編に踏み出す」とまとめていました。
【追記】上記の半導体工場売却について、ソニー、東芝両社が「具体的に決定した事実はない」とコメントを発表したそうです>「ソニー、Cell生産設備を東芝に売却」と一部報道 両社「決定した事実はない」
また、これとは別にソニーがデジカメや携帯電話に使う画像センサー事業を拡充するというニュースが掲載されました。2008年末に800万画素の携帯向けCMOSセンサーの量産を始めるとか>ソニー、画像センサー拡充・携帯やデジカメ向け
ソニーポイントの利便性がさらに向上し、より身近に 携帯電話向けソニーポイントサイト「ソニーポイント モバイル」提供開始(ソニスタ)
ソニスタが、ソニーグループのポイントプログラム「ソニーポイント」の携帯電話向けサービス「ソニーポイント モバイル」の提供を9/14(金)から開始しました。パソコン向けのサービスのみだったものが、今後は携帯電話からでも気軽に利用できるとか。また、本サービスの開始にともない、よりポイントをためやすくすると同時に、ポイント交換メニューを強化。ソニーグループのエレクトロニクス・ゲーム・音楽・映画などの商品購入やサービスに利用できるほか、「Edy」への交換も新たに可能になるそうです。なお、当初はパソコン向けとは別に管理されるものの、10/1からはパソコン版のポイントと等価で交換できるそうです。
2007年9月12日、「Sony Dealer Convention 2007(SDC)」に行ってきました。観たもの全てというわけではないのですが、実機を目の前にしただけで驚いてしまうもの、触れてみて初めて良さがわかるもの、そして、話を聞いて初めてその商品に込められた想いや情熱が伝わるもの、様々でした。
ということで、自分が見て、触れて、聞いてきたことを、自分なりに感じたことを交えて、これから数回に分けてレポートしていきたいと思います。たぶん今回は異常に長くなると思いますが、よろしくおつきあいの程を。また、このレポート執筆により、いつものようなソニー関連のニュースを追いかけることができなくなると思いますが、その辺も含めましてご了承くださいませ。
さてさて、前振りに書いたように、当日は10:50にSMOJの高輪オフィスに集合。その後、11:00から、SMOJの御子柴課長さんのご挨拶、幹事役のカレンさんのご挨拶と続き、SMOJ側から業務連絡(お約束事項)と当日のスケジュールについての説明がありました。開口一番、飛び出したのがコレ↓。
「何を書いても自由」また「もちろん書かなくてもOK」ときました。なんだ、書かなくても良いんだ。いやー、ラクだなあ・・・ってそんなことしたらいつもサイトをご覧いただいている皆さんにボコボコにされますから、書きます。てかこうして書いてます。
で、昼食をとりながらというスタイルで、お願い事項(お約束)とスケジュール説明、会場視察後に用意されたセミナーの概要説明があり、昼食時間後に受講したいセミナーを挙手で確認、みたいな流れでした。ちなみに、スケジュールとセミナーの内容は以下の画像の通りですが、セミナーの画像が読みにくいので追記しておきますね。
セミナープログラム
・VAIO (ムービーストリー体験)
・ロケーションフリー (商品説明、HDVSデモ、開発秘話)
・α700 (極上静止画、実機による体験)
・フィールドスピーカー (開発秘話、先行体験)&ヘッドホン (耳型職人登場、先行体験)
・サイバーショット (スマイルシャッター、開発者説明)
・Rolly(商品でも、実機による体験)
セミナー内容は事前のアンケートにより、ブロガーからの受講希望が多い製品が選ばれていたようでした。今回受講可能なセミナーは3つだけ。自分は、アンケートでロケフリとヘッドホンを希望していましたので、その2つとRollyを受講することにしました。
昼食後すぐに会場に移動。過去2回とあまりデザインも変わらぬ見慣れたエントランスを横目に会場内へ。
会場見取り図は右上の通りなんですが、画像が小さすぎて文字が読めませんよね。ちなみに、部屋別に以下の順が基本導線でした。
【パミール3F】
・ビデオシアター
・①ブラビア、②ハイビジョンの新しい楽しみ方、③ブルーレイディスクレコーダー、④ロケフリ
・⑤サイバーショット、⑥α、⑦ハンディカム、⑧VAIO、⑨ホームオーディオ、⑩パーソナルオーディオ
【パミール1F】※左から順に
・メディアペリフェラル&AVペリフェラル、ハイファイオーディオ視聴室&シアター関連、ホームシアター視聴室、αセミナー
実はビデオシアターの前に有機ELの参考展示がありまして、いきなりここで足止めを食らってしまいました。招待者の目が光る光る。有機ELの美しさにほれぼれしている場合ではありません。もうそこからは撮影合戦です。みんな撮る撮る。我を忘れて撮る。
肉がうまそう、すしがうまそう、赤がキレイ、とにかく高精細、11インチは小さくてかわいい、そして薄い、27インチは厚み1cmでしかもフルHD、すげー!とは自分の感想ですが、まあとにかくすごいですね、有機ELテレビ。実機を目の前にしただけで驚いてしまうものの代表格でございますねコレは。
壁面でもパネル解説が多数展示されており、ソニーの有機ELへの取り組みの歴史みたいなのがありましたが、なぜかそこにはクリエVZ90が出てこない。無かったことにしないでください!と説明員に詰め寄る・・・ことはしませんでした。小心者なので。
ちなみに、有機ELの技術的なこととか今後のソニーの取り組みとかについては、大手メディアが解説してくれる、もしくは解説されていると思うので割愛します。というか、自分は語れません。大きくするのも良いけど、モバイル向けにもよろしくお願いしますとだけ言っておきました。
ということでやっとこさ本会場入り。まずはビデオシアター。過去2回は、ナレーターが入る、映像プレゼン後に製品が目の前に現れるといった、派手な演出だったように記憶していますが、今回は映像のみのシンプルなもの。内容は当日発表となったBlu-rayディスクレコーダー新製品を含む映像機器を核とした「ソニー・ハイビジョン・クオリティ」を前面に出して訴求していました。一応シアター内は撮影禁止とのことで、一切画像はありませんが、取り立てて特筆すべきこともない(<無いのかよ)ので、シアターについてはこんなもんで。(だってハイビジョン、ハイビジョンって聞き飽きたんだもの。モバイル系の話もないしさ・・・。とかいいつつ、実際は上の空だったという話もあり。)
そして、シアターを抜けるとそこは・・・(次回に続く)
ソニーが自社の知的財産権を守り、特許侵害や模倣・模造品などの被害を抑えるため、知財管理の体制を強化。本社の知的財産センターの増員、グループ及び事業部の知財担当者との連携も強めるとか。模造品被害や特許侵害を巡る訴訟が増えていることに対応、知財戦略を経営の根幹要素と位置付け対応を進めるとのこと。
【中国】蘇州税関、ソニー製メモリースティックのコピー品を大量に押収
上のニュースは9/7の日経朝刊に掲載されたようですが、同じ日にタイミング良くこんなニュースが配信されていました。490個のメモステ全てが偽物だったそうです。電子製品でも体積が小さくて隠しやすいものは郵送ルートに載っかってしまうんですね。メモステに限らず、ソニーが小型の商品のパッケージに工夫を凝らすのもこの辺のことを配慮指定のことなんでしょうね・・・。