「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

eyeVioの責任者は米国人~SonyTalkのコンテンツも日々充実

「シリコンバレーにいる意味は少ない」 “オタク”米国人、Yahoo!からソニーへ

eyeVio」の責任者を務める米国人のマシュー・スカルム氏へのインタビュー。「世界に通用するネットサービスを作りたい」という思いで日本にやってきたそうです。ソニーでの勤務は今回が二回目。直前は米Yahoo!にお勤めだったそうです。思いを実現するために、あえて母国(拠点:シリコンバレー)を離れたのは、「今までとは違う観点を持つことが重要」だと考えたからだそうです。eyeVioについては「ソニーの資産を生かしながら、YouTubeやニコニコ動画とうまくすみ分けてやっていきたい」とか。

eyeVioといえば、ちょっと目を離している隙に「Sony Talk」のコンテンツが充実。サステイナブルデザインがコンセプトのodoやクウジットのPlaceEngine、ポータブルナビ「nav-u」や車載オーディオの開発者インタビューなどが掲載されていました。個人的に注目したのはBluetooth採用の車載オーディオ。カーナビ含め。国内再参入に期待がかかりますね。

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ソニーCSL記念シンポの詳細レポート~中鉢社長のソニー入社秘話が明らかに

ソニーCSLの考える「21世紀の社会と科学・技術」~サイボーグ化する地球、オープンファーマなど

すっかり見落としてましたが、6/4に開催されたソニーCSL設立20周年記念シンポジウムの詳細なレポートがRobot Watchに掲載されていました。中鉢社長の基調講演に最も字数が割かれていますが、それ以外の講演や後半のパネルディスカッションの内容についても詳細に伝えてくれてます。にしても、よくまとめましたね。これはかなり貴重なレポートなんじゃないでしょうか。

ソニー 社長 中鉢 良治 氏 日本は来世紀も科学技術立国

「12人の経営者が語るモノづくり」というTech Onの特集に中鉢社長が登場。「日本が世界経済の中で今後も存在感を持っていくには,科学技術に基づかない限りはダメ」と語っておられます。ソニーの中では、「今は,品質第一,クオリティー・ファースト」を強調。「量が質をつくるのではなく,質が量をつくるんだ」と繰り返し話しているそうです。

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約2倍の感度や低ノイズで高画質を実現した裏面照射型CMOSイメージセンサー

従来比約2倍の感度および低ノイズで高画質を実現した、裏面照射型CMOSイメージセンサー 新開発 ~民生用のデジタルビデオカメラ・デジタルスチルカメラ向けにSN比+8dBを実現~ (Sony Japan)

ソニーは、シリコン基板の裏面側から光を照射することで約2倍の感度や低ノイズなどの撮像特性を大幅に向上させた裏面照射型CMOSイメージセンサー(画素サイズ1.75um角、有効画素数500万画素、60フレーム/秒)の試作開発に成功したと発表。高解像度や小型化以外に、最低被写体照度の向上や高速度撮像などへの要求が高まっていることなどから同センサーを開発。従来型画素構造のセンサーに比べ、SN比で+8dB(感度+6dB、ノイズ-2dB)を実現。これにより、民生用のデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラのさらなる高画質化の実現に貢献していくとか。

相変わらずカメラ系の事はよくわかりませんが、このセンサーを搭載すれば、暗い場所でも明るく、くっきりした映像を高速で記録できるということですよね。これもある種のそにーらしさを象徴するデバイスなんでしょうね。実用化、製品化に期待です。同センサー搭載デジカメで夜景や夕景を撮影すると、どんな画になるのかな…。

My Sonyメールマガジンが面白い

2008年6月5日号 | My Sonyメールマガジン オフィシャルサイト

My Sonyメールマガジンの6月5日号の特集が面白いです。メインは「“0.1秒”で社会を変えるFeliCaの技術」。ソニーが開発した非接触ICカード技術方式「FeliCa」誕生の歴史や仕組み、応用例などが大変詳しく解説されてます。これがまた非常に読みやすい。

また、今回から「ソニーのDNAを受け継ぐ職人たち」という連載もスタート。記念すべき第一回目はあの耳型職人の松尾さんが登場。オーディオエンジニアを目指すきっかけや今後の目標・夢について語っているほか、松尾さん流のヘッドホンの選び方も掲載されてます。

いやー、リニューアル後のMy Sonyメールマガジン、めっちゃ面白いです。購読していないという方は、これを機会に是非!

ちなみに、同メルマガを発行しているソニーマーケティングが、Great Place to Work Institute Japanという会社が調査した「働きがいのある会社」で2位に入ったそうです。これを受け、ソニーマーケティングの役員さんが、「Costomer Delightへのチャレンジ」をテーマに、同社の取り組みについて講演した内容がレポートされてます>【レポート】挑戦へのチャンスこそが働きがいに – ソニーマーケティングの人材育成

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ソニーCSL設立20周年記念シンポで中鉢社長が講演~限界は産官学連携で打破

ソニーCSLが20周年記念シンポジウム-ソニー・中鉢社長が社会のための研究所に期待
ソニー、中鉢社長「社会のため自由に研究を」

ソニーCSLが設立20周年を記念したシンポジウム「21世紀の社会と科学・技術」を6/4にソニー本社で開催。「21世紀の科学と技術」をテーマにした中鉢社長のキーノートスピーチ内容が紹介されています。10分超過で最終的に講演時間は1時間という長丁場ながら本題が3分という構成。ご自身の学生時代の体験披露も珍しく、聴講者側からも時折笑いが漏れる興味深い講演だったとか。

ソニーCSLの今後については、「新たなシーズを作ってもらうための研究をお願いしたい」、「ソニーのビジネスに直接結びつかなくてもいい」、「ソニーの、ソニーによる、社会のための研究所になってもらいたい」とか。本題では、「成長には限界があり、若い世代に閉塞感が漂っている」が「限界があるからこそ科学と技術、教育は連携し、次世代のために不安を払拭する必要がある」と持論を展開。産官学の連携を強烈にアピールなさってます。

scsl_08_sympo.jpg昨日の講演ですが、実は自分も足を運んできました。用事が出来て国際教養大学の中嶋先生のキーノートまでしか聴講できなかったんですが、遠目ながらも生中鉢社長のお顔を拝見できてうれしかったです。個人的には中嶋先生の講演も大変興味深く、国際化とグローバル化のニュアンスの違い、またグローバル化の必要性がヒシヒシと伝わってきました。ソニーの脱日本は日本(人)がグローバル化しなきゃいかんということの裏返しでもあったわけですね。いやー、勉強になりました。そして、ありがとうございました>ソニーSCL関係者の皆様。

余談ですが、キーノート終了後の休憩時間中、車止めに近い本社ロビーの片隅で談笑するソニー経営陣らしき一群を見かけました。井原副社長やSMOJの宮下社長もいらっしゃったような。さらになんと、元CEOの出井さんもいらっしゃいましたよ。一日でこんなにソニーのトップに遭遇する事なんてメッタにないし、これからも無さそうな。こんなことなら遠目からでも写真を撮っておけば良かったな…。

ストリンガーCEOと中鉢社長が語るソニーの今と今後~日本発からの脱却へ

OLED、PS3、Blu-ray・・・ソニーのストリンガーCEO、自社の展望について語る
もう1度、世界で輝きたい ソニー・中鉢良治社長に聞く「脱日本のイノベーション」戦略

ストリンガーCEO&中鉢社長、ソニーツートップへのインタビュー記事。利益率をもっと大きくしないとソニーは倒産してしまうのだが、ソニー独自の文化があってすぐに適応するのは難しいと語るストリンガー氏。オープン・イノベーションとグローバル化をかかげ、今までの閉鎖的な「日本の、日本によるソニーのための開発」からの脱却をはかろうとする中鉢氏。

オープンなリソースを使いながらも、それを組み合わせながらソニーとして優れた技術を生んでいく必要があります。やはりソニーは技術に根差したベンチャーです。この会社から良質な製品やサービスが次々に生まれてくる。社員が胸を張って、生き生きと輝き、社会貢献も立派に果たす。このような様々な取り組みが、みなさんの前で展開されれば、私はもう一度、ソニーが世界で最も輝く会社になれると信じています。

とは中鉢社長の締めくくりのコメントですが、気がつけば二人の新体制からもう3年なんですね。いまだ「山登りに例えると6合目」だそうです。ストリンガー氏のインタビューから察するに、いまだに壊れていないサイロもあるようですが、中鉢社長自らが脱日本を語るなど、ソニー内部の残りの悪しき部分は外堀から変えていこうということなのでしょうかね…。

細かい話ですが、日本と違って欧米ではウォークマンケータイの普及がハンパじゃないですね。ソニエリの販売した音楽再生機能付きケータイの半数近く、8000万台がウォークマンケータイなんですって。また、ウォークマンそのものについてストリンガー氏は、「復活している。われわれは努力を続けている」、iPodとウォークマン「2種類の機器が共存する余地はある」とコメントなさってます。

現場の無茶が独創を生む 出井伸之氏(元ソニー会長兼CEO)が語る日本企業の執念

こちらはかなり前の記事なんですが、元ソニーCEOの出井氏が語る日本の競争力について語ってます。日本企業には「10年我慢できるという企業の執念」が大事で、現場の上にいてトータルの仕組み(=企業の生態系づくり)を考えている人(コーポレートアーキテクチャー)が必要とか。ストリンガーCEOが「10年我慢できる」ような人に見えないのは自分だけ…?

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