「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

SMOJが手がけるソニービルのパーソナルコンシェルジュサービスとは

ソニービルで、パーソナルコンシェルジュサービスを体験-DLNAなどの機器間接続による魅力を提案

大河原克行さんの「デジタル家電 -最前線-」。銀座ソニービルの「Sony Showroom」でソニーマーケティングが実施中の「パーソナルコンシェルジュサービス」の詳細レポート。ソニーの「つなぐ」提案加速に伴い、機器間接続による利用提案や相談への対応がショールームに求められてきたとのこと。製品の横串によるトータルな提案をリアルに行うのが同サービスの主旨ということのようです。基本的に予約制で一日2回の時間帯での予約が可とのこと。一日二組、一年に数百組しか利用できないようにも見えますが、機器間接続などに関する質問が出た場合に、同サービス用の部屋が空いていれば利用することもあるなど、臨機応変に対応していくようです。

事業部のみならず、グループ間の壁をも越え、数多あるカテゴリーの製品がつながることで生まれる新たな体験。その魅力をどれだけ理解してもらえるのか。製品知識に加えネットワークやらなにやらの幅広い知識も必要になってきますね。もしかしたら、ソニーの中で一番大変な部署なのがショールームなのかもしれません…。ヘッドクオーターでなく、SMOJが手がけるサービスであるという点も重要なんでしょうね。(まだ残っていたんですね、「イベントコム」という名称…)

ソニービルの夏の風物詩といえば、「Sony Aquarium」。昨年好評だった「美ら海水族館」絡みの企画が今年も実施されています。OPUSでは3D映像も楽しめるそうです。>ソニービルで「美ら海水族館」の200型3D映像を上映

大手15社がTransferJetの相互接続仕様を確立するためのコンソーシアムを設立

新たな近接無線転送技術「TransferJet」の相互接続仕様を確立するためのコンソーシアム設立(Sony Japan)

ソニー、キヤノン、Kodak、日立、ビクター、KDDI、ケンウッド、松下電器、ニコン、オリンパスイメージング、パイオニア、SAMSUNG、セイコーエプソン、ソニエリ、東芝の計15社が、近接無線転送技術「TransferJet」の相互接続仕様の確立に向けたコンソーシアム「TransferJet Consortium」を設立することで合意したそうです。

TransferJet搭載機器が、相互接続性を確保するための規格・ガイドラインの策定、ライセンススキームの確立、ロゴマークの運営管理等を行いながら、TransferJetの利点を業界や一般消費者に伝える広報活動などを通して、TransferJetの普及と市場形成を目指すとか。

おー、大手家電メーカーが名を連ねてますね。これは普及に弾みが付きそうだ。7/12にもお伝えしましたが、Sony TalkでTransfer Jetの実際のデモを動画で確認できます。こちらも是非ー>Transfer Jetでできることを動画でチェック

ソニーに『自分がウォークマンを発明した』と主張する人が100人以上いる理由

ウォークマンの発明者が100人いる理由

ソニーファンを自称するコンサルタントの鈴木貴博氏がちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹介するコラム「ビジネスを考える目」にまたまたウォークマンネタが登場。「ウォークマンがiPodを追い抜く日」でのワンセグウォークマン絶賛も記憶に新しいところ。

「実は自分が本当の発明者だ」とか「本当の仕掛け人だ」という話は良く聞きますよが、今回のコラムでは、ソニーウォークマンを例に、ヒット商品の発明者がどうして複数発生するのか、その理由をひもといてます。社内外のコンセンサスを得るためのプロセスの代償が100人の発明者を生み出してしまうものの、そこで生まれた100人のアイデアがなければ、画期的な商品というものは生まれなかったということらしいです。

生みの親がいれば育ての親もいる。作るのが専門の人もいれば売るのが専門の人もいる。そういう人たちが皆協力し合って初めて画期的な商品が世に出て、我々消費者がそれを手にすることが出来るんですもんね…。

どん底まで落ちたソニーのウォークマンをここまで立ち直らせた人の中には、初代ウォークマン発売当時にまだこの世に生を受けていない人もいるはず。こらえ性のないソニーの中では珍しい事だし、ウォークマンが戦略商品だからということもあるのですが、画期的な発明を守り続ける人達の存在、努力も忘れてはいけないっすね。

【追記】タイミング良く、iPodの開発ストーリーを発見。Jozさん曰く「iPodは, 21世紀の『ウォークマン』だと思ってる。ソニーが1979年に発明したウォークマンは,革命的なハードウエアで,人々の音楽の聴き方を変えた。でも現在では,ハードウエアだけじゃ足りない。ハードとソフト,そしてサービスが相互に作用して出来上がるのが,デジタル時代の体験なんだ」とか。NewtonからPalm OSに受け継がれ、iPodの基礎となったAuto-Sync技術についても触れられています。21世紀のウォークマンはやっぱりPSPじゃなくてiPodなのかなあ…>iPodの開発(第3話)― 21世紀のウォークマン(1)

Transfer Jetでできることを動画でチェック

Sony Talk

Sony Talkでソニーの近距離無線技術「Transfer Jet」が取り上げられていました(Talk 12)。ハンディカム内の動画を即テレビで再生など、「Transfer Jet」を使うと何が出来るのかを、実機のデモを通じて確認できるのが良いです。

3cmという近距離ならではのメリットを生かした新しいライフスタイルの提案をソニーは考えていくようです。モバイル機器との相性が抜群なだけに、今後の展開が大いに楽しみです。

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米ソニートップが語る有機EL、Blu-ray、PS3の今後とミニノートPC開発について

Sony Electronicsプレジデント、OLEDやBlu-rayなどの今後を語る

米Sony Electronics、Stan Glasgowプレジデントのインタビュー。有機ELテレビ、Blu-rayディスク、PS3の話題が中心ですが、後半にミニノートPC開発に関する話題も飛び出します。

わたしは、持ち歩いているこのSony Ericssonのような(BlackBerryタイプのデバイス)には満足していません。読むのがたいへんだと感じています。年をとると、スマートフォンでは小さすぎます。しかし、起動時に時間がかかるので、ノートPCは持ち歩きたくありません。ですから、中間のものがあればとてもすばらしいと思います。それなら、楽にセカンドPCを持ち歩くことができます。米国で私たちが考えているのはそのようなデバイスです

QuantaがソニーのミニノートPCを製造しているという噂についてはノーコメント(否定も肯定もしない)ですが、検討はしていると、そういうことのようです。

ちなみに、日本国内で超小型・軽量のノートPCを欲しいと思っているユーザーは67.94%(「ぜひ欲しい」22.98%+「できれば欲しい」の44.96%)という結果がでているそうです>超小型・軽量のモバイルノート、「できれば欲しい」と4割強が回答

一方でこんなコラムもあったり…>国内メーカーがEee PCを作れない理由

また、Glasgowプレジデントが満足していない端末を作っているソニエリの失速を伝えるコラムにも注目。ウォークマンブランドの魅力低下、売り上げの大部分を西欧に依存していることなどがその原因と指摘されています。一時の勢いはどこへやらっすね…>ソニー・エリクソンの苦悩

「MM総研大賞」でソニーの有機ELテレビ「XEL-1」が大賞に

有機ELテレビ絡み。国内で「XEL-1icon」が「MM総研大賞」と「ものづくり優秀賞」を受賞したことは以前お伝えしましたが、その授賞式が都内で開催されたそうです。以下は、表彰式で挨拶したソニーの業務執行役員SVPディスプレイ開発本部長・占部哲夫氏のコメント。

ソニーは、有機ELで、モノづくりをリードしていく立場を確立し、有機EL産業を日本のなかに定着させたい。日本は材料メーカー、装置メーカーも優秀であり、こうしたメーカーと一致団結して、日本の先進性を保ち、日本のなかから、強いモノづくりによる商品を出し続けていく

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有機EL事業は日本の国力にも大きな影響を与えるビジネスということなんでしょうね。ちなみに、上のGlasgowプレジデントのインタビューでは、有機ELの「携帯電話などの製品への投入は簡単でしょうが、それには関心はありません」とのことでした。同氏が「あればとてもすばらしい」というスマホとノートPCの「中間のもの」への投入で差別化を図るという手もあるのでは…。

【追記】その後、こんなニュースも飛び込んできました。ソニー、シャープ、東芝、松下の共同開発。すごいですねー>大型有機EL、ソニー・東芝など共同開発 韓国勢に対抗

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ソニーの中期経営計画が不評な理由~将来のビジョンに既視感

ソニー中計、“不評”の理由

NBonlineの時流超流。先月ソニーが発表した中期経営計画ですが、なにやら不評らしいです。将来的なビジョンが、出井、久多良木、両氏が掲げたそれの延長戦で、既視感が強いとのこと。計画発表の翌日には株価が約4%も下落したとか。ストリンガーCEOの言葉を借りれば、「外部環境の変化と、ソニー内部の改革で、出井氏や久多良木氏が思い描いた“夢”を実現する条件は整った」のが今であり、本部長クラスの人の言葉を借りれば、「ネットワーク環境も整い、様々な部門が力を合わせて実行する体制になった」のが今である、とそういうことのようです。それでも、「ネットワーク重視の戦略がどれだけ売上高の成長や利益につながるのかは未知数」とするアナリストもいるようですが…。

現実的な成長と利益拡大への取り組みとしてBRICs攻略の話が出てきますが、ここで注目したいのが「消費者の目に日々触れることで高まったブランド力を利用し、ソニー製品に憧れていても手が届かなかった従来の顧客よりも所得が低い層を狙う」とのコメント。「ソニーは高い」なんて話は、「一億総中流」みたいな言葉同様、もやは幻想でしかないですもんね。売れてなんぼ、数で勝負、みたな泥臭いビジネスがベースにあるからこそ未来の夢も語れる?>ソニーの家電、景気減速でも米国で好調

LSI・オブ・ザ・イヤーが決定 – グランプリはソニーのCMOSイメージセンサ

ソニーと言えば、半導体産業新聞主催「第15回 LSI・オブ・ザ・イヤー 2008」のデバイス分部門で、ソニーのデジタル一眼レフカメラ向け35mmフルサイズ有効2,481万画素CMOSイメージセンサがグランプリを受賞したそうです。こうしたデバイスの外販もソニーの重要なビジネスですよね。

一連の記事とは全然関係ないんですけど、随分と髪が伸びましたねー、久多良木さん。でもって、使ってみたいな、SPIDER>インタビュー:SPIDER zero – 予約ゼロ、見逃しゼロのハードディスクレコーダー

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