「SCE」カテゴリーアーカイブ

北米市場でふるわないPSプラットフォーム~PSPはソフトがまったく売れない

今さらっ? 2008年北米市場を振り返るのだ!

くねくねハニィさんの「最近どうよ?」最新コラム。2008年の北米ゲーム市場を総括てことで、見過ごせない内容がてんこ盛りなんで、気になるトピックを得意の手抜き箇条書きにて。

  • 北米ゲーム市場規模は213.3億ドル(約2兆円)。日本の4倍。ソフトの値段が北米の方が安いので、本数は日本の6倍。3月末現在での据置型のインストールベースはWiiが2000万台弱、Xbox 360が約1500万台、PS3が約750万台で。PSファミリー以外はすべて販売台数を伸ばしている、つまりSCEのハード全てが販売台数を落としてる。ただしPS3の2008年の販売台数は日本の4倍 以上(「遅すぎて認知度がイマイチのHomeのローンチはともかく」との一言も)
  • オンラインものはXbox 360でのコミュニティが強固でいまさらPS3へ移れない。マルチプラットフォーム向けは、出回ってる台数やネットワーク機能の簡易性を考えると、Xbox 360向けが好まれる傾向が否めない
  • コンソールに対するネット装着率調査では、Xbox 360が50%、Wiiが29%、PS3が20%。PS3がBlu-rayディスクプレイヤーとして使われてる比率が高く、PlayStation Networkがきちんと機能してない=PS3のネット対応の遅れが原因ではとの指摘。前半では「SCEはホントいつも後手に回ってる気がしちゃう」との声も
  • PS3やXboxなどのハイスペック機はゴールがあるゲームが多く、終わると手放す、つまり中古市場が活性化する傾向に。ゲーム専門店として大きなシェアを持つGameStopの売上の半分以上は中古販売

なんかPSプラットフォームのダメっぷりばかりが目立つ内容ですな。PSPにいたってはソフトがまったく売れないってなベンダーの声もある。PS3はあきらめムードだし、こんなんでPSP2で巻き返せるんだろうかと思ってしまう今日この頃。

ソフトベンダーでは北米も日本もカプコンとセガの躍進が目立った感じ。iPhone版バイオハザードやWii版モンハンなど、特にカプコンの勢いは目を見張るモノがある。(追記:Wiiのモンハン3の発売日もついに決定!)

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任天堂のピークは過ぎたのか? 国内市場でWii販売台数落ち込みという懸念

ハニィさんは日本人の視点で北米ゲーム市場を語るけど、こっちは北米メディアが日本のゲーム市場を語ってる。Wiiの国内販売台数の落ち込みが、世界市場にも飛び火する可能性を示唆。こちらでは、MSやSCEより任天堂の方がネットに弱い的な書き方されてるのが面白い。

ちなみに、記事とは直接関係ないけど、Amazonで北米版のニンテンドーDS Liteが売ってるよー>北米版ニンテンドーDS Lite(Amazon)

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スマートフォンOS関連で気になるニュースを集めてみた

担当者が明かす! グーグルが「アンドロイド」の開発を推進する事情【前編】
担当者直撃! なぜ、グーグルが「アンドロイド」を開発するのか?【後編】

無料のアプリ、サービスを多用することが多くなった自分にとって、Googleの存在は以前とは比べものにならないぐらいに大きいものになっている。PSPケータイの話が急浮上してきた一方で、Android端末は延期の話もあるんだけど、なんだかんだでソニエリ製には期待。

「Palm Pre」は「iPhone」キラーとなるか–マルチタスクと通知機能を比較

このご時世であえてスクラッチでOS作り上げるパワーはすごい。PIM関連アプリにも期待できそうな感じ。日本語対応してくれないもんだろうか。

NTTドコモ「BlackBerry Bold」 Googleとの連携でメールや予定をいつでも手元に
BlackBerry Boldを買いましたッ!!
塩田紳二の「BlackBerryを使いこなす」

そういえば、日本ではIT系のテクニカルライターさんがバンバンBlackBerry Boldを使い出してますなー。

不況下でも伸びたスマートフォン、今後の成長は鈍化

でもって矢野経済研究所がスマートフォン市場に関する調査結果を発表。2012年にかけて成長が続くが、ネットブックやMIDの台頭で成長ペースが鈍化すると予測。

Palm Preはともかく、iPhone、Windows Mobile、BlackBerryに続いてAndroidとくりゃ、自ずと競争も激化しそうなもんだけど、ネットブックやMIDにも発展可能なAndroidが今後の市場調査にも様々な影響を与えていきそうな予感…>Android携帯、2009年に10倍に――調査会社予想

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PS3を値下げせよ

PS3の値下げを迫られるソニー–サードパーティーパブリッシャーから高まる圧力

ソニー(SCE)が大手サードパーティーから、PS3の値下げを迫られているというニュース。開発コストはままならないし、PS3が売れていないせいで数がさばけず、結果、全然儲からんということなんでしょね。EAなどはWiiに本腰を入れるぞゴラーという状況らしいです。ちなみに、SCE幹部そうした状況を把握しつつもPS3の値下げは当面ないと述べたそうです。

ハードとソフト、鶏卵なところもありますが、なんだかんだで売れてなんぼ、数で勝負のゲーム業界。エンタメコンピュータとしては破格値ながら、ゲーム機としては高いととられる現実が重くのしかかっているような…。バイオ5のようなビッグタイトルですらマルチ展開。FF最新作は体験版すら金を取る始末。MGS4もスピンアウトでiPhone/iPod touch向けゲームになっちゃいました。独占配信だったザムドも地上波で放送決定。PS3向けだけでは到底ペイできなかった?PS Netoworkのソニーのネットワーク対応製品への解放も、ふくれあがるSCE内部の開発費を分散させる意味合いがあったりするのか…な?

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PSP2のライバルは携帯電話

なぜPSP2はDSではなく携帯電話をライバルとするのか

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCEの次世代PSP(PSP2?)戦略を解説。ライバルはDSじゃなくてケータイだそうです。進化しつづけるケータイに対抗するために、PSP2は矛盾のある存在に仕立てる必要があるのだそうです。ダウンロードとパッケージ、いずれのビジネスモデルにも対応できる機能を備えながらも、より携帯ゲーム機としての特色も出さざるを得ないのだとか。

ゲーム機としてのPSPと、コンテンツビューワーとしてのPSP、今後はそれぞれが別々な発展を遂げても良いのではないでしょうか。前者はUMDスロット必須で後者はダウンロードオンリー。新ハードならゲーム以外のアプリやサービスの展開もしやすいでしょうし。ってことで、大人のPSP、始動しましょうよ>SCEさん。

よくよく考えてみると、携帯ゲーム機も据え置きゲーム機も、そして携帯電話も作ってるんですよね、ソニーグループは。それぞれがバランス良く成長していけると良いのでしょうが…。WiMAXの普及も今後の携帯ゲーム機ビジネスの方向性を大きく左右しそうな予感(…ってゲーム機に限った話でもないんでしょうけど)。

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PS2はまだまだ現役~SCE Asiaプレジデントが新ハード発表時期についてコメント

まだまだ現役? 今でも遊んでいるゲーム機、4割が「PS2」

「家庭用ゲーム機(据え置き型)に関する調査」で、4割近くの人が現在も「PS2」を愛用している(遊んでいる)ことがわかったそうです。総数が1,040人で、「PS2」39.8%(414人)、「PS」15.8%(164人)、「スーパーファミコン」 15.1%(157人)、「NINTENDO64」11.3%(117人)、 「ファミリーコンピューター」9.1%(95人)の順。まだまだ現役PS2てなことみたいです。

ちなみに、「PS3」、「Wii」、「Xbox360」を、どれか1つでも持っていると回答した人(全体の32.1%)に、所有しているゲーム機を複数回答で聞いた結果は、「Wii」76.6%、「PS3」36.8%、「Xbox360」11.7%とか。

SCE Asiaプレジデント安田哲彦氏特別インタビュー 2009年は「原点回帰」の年、インドネシア展開を計画中、中国展開は再検討

こちらは、SCE Asiaプレジデント、安田哲彦氏へのインタビュー。アジアにおけるPSビジネスの現状について、type Pが引き合いに出されるなど、大変興味深い内容が数多く語られてますが、それよりなにより新ハードの到来を匂わせた発言に注目。PSPのUMDが無くなるとの噂に対して安田氏は、

誰かそんなこと言ってましたか?(笑) いろいろな可能性があって、それぞれ担当者が付いて必死で検討していますので、形になれば発表できることになります。世の中、暗い話ばかりなので会社としてもそういう発表はしたくてしょうがないでしょうし。遠からずいろいろと発表が出てくると思います。

とコメント。PSP2、マジで楽しみです。遠からず=年内、と勝手に解釈して期待したいと思います。

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プレステブランドを支えてきたのはゲームユーザー~ソニーブランドを支えてきたのは…

ゲームファンが育てた「プレステ」を土台に新成長戦略を描くソニー

新清士さんのゲームスクランブル。ソニーの新体制ネタで日経ITニュースのアクセスランキングトップを獲得。ゲーム関連のコラムでこれだけアクセス稼げる人も珍しいですね。注目したいコメントを以下に抜粋。

・サービス面で先行しているプレステのグループを中心にして、そこに他の製品やサービスをつなげていくという展開。または、それによって、グループ全体を統合しようという意図。(プレステを生活情報家電としてグループを牽引する存在に位置付け直したという印象)
・心配なのは、ソニー経営陣がこうした戦略を語るなかで、「これまでプレステブランドを支えてきたのはゲームユーザーだ」という事実が常に抜け落ちる点。
・生活を便利にするだけの製品では、輝かしいコンセプトまでは出てこない。その輝きが、PSPの次世代機に込められて登場してくることを期待。

○○ブランドを支えてきたのは○○ユーザーだという事実が抜け落ちたことが過去にこれまで何度あったことか…。AIBOやCLIEしかり。まあ、その前にソニーブランドそのものを支えてきたのは誰なのかという話もあるようなないような。

なにはともあれ、プレステ的なカルチャーがVAIOやウォークマンビジネスに良い意味での影響を与えてくれることを含め、次世代PSPには自分も色々な意味で期待してます。プレステはハードのみならず、OSやサービスが全部ソニー(SCE)オリジナルですからね…。

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