ニンテンドーDS Conference! 2006.春~任天堂岩田社長の講演内容全文(任天堂)
任天堂が2月15日に「ニンテンドーDS カンファレンス!2006.春」を開催。Webブラウザやワンセグ放送への対応など、年内の1000万台出荷に向けた施策を発表しました。NDSについては、発売14ヶ月で約600万台まで普及したこと、ソフト販売が累計1700万本を超えたこと、2005年の年末商戦では日本のゲーム業界の歴史の中で初めて携帯ゲームソフトの市場占有率が据置型を圧倒したことなどが述べられました。
注目はNDSの今後の展開について。上位モデルとして企画した「ニンテンドーDS Lite」とタッチペン操作(Touch! Generations)を活かしたソフトの投入を核に、NDSを新たな分野に応用し、新たな用途を提案する商品として、インターネットブラウザーソフト(6月発売予定・3,800円)と地デジのワンセグ放送対応のチューナーカード(2006年内発売予定)を発表。前者はOpera Software社と共同開発した商品で、ATOKの予測変換とタッチペンによる手書き文字入力が特徴。後者は、NDSを携帯テレビへと変身させるアイテムですが、いずれもNDSの2画面液晶活かした機能拡張がポイント。
2画面液晶やタッチパネルという特長を活かしつつも純粋なゲーム機として展開してきたNDSでしたが、今回発表された新展開により、お家芸のAV機能やWebブラウザ搭載で機能を充実させてきたPSPと肩を並べることになりそうです。個人的に特に注目したいのはゲーム以外にもしっかりと2画面液晶やタッチパネルの特長を活かそうとしていること。PDAなどで敬遠されつつある手書き入力を採用している点も興味深いです。また、今後は、レボリューションの正式発表、NDSとの相互連携など、さらに新たな展開もあるのでしょうね。
攻めに転じた任天堂に対して、ソニー&SCEはどう動くのでしょうかね。今の段階で差をつけられたとしても、PS3との連携で巻き返しができると考えているのか、任天堂同様に大人向けに新型を小型化してくるのか、それ以前にソフトのラインナップを充実させることができるのか、などなど。今後のプレステ陣営の動向に注目です。
そういえば、NDSってPalmOS採用の噂もありましたよね。でも今回のブラウザはOpera製。反対にPSPはすでにNetFrontを採用しているので、逆の展開もあるのかも。ただ、現行のPSPはタッチペン操作できないですからね~。次世代のPSPがペン操作できるようになればより現実味が増すのだけど…。>ACCESS社長「携帯OSで世界シェア3割狙う」