「torneのようなヒット作になるか」、新レコーダー「nasne」の詳細をSCE担当者に聞く【前編】、【後編】
SCEのnasne開発担当者インタビュー。開発経緯や特徴、今後の展開など、興味深い内容が多いです。以下、個人的に注目したいポイント。
- torne発売の約3ヵ月後に「ネットワークレコーダー&メディアストレージ」という方向性が定まった
- PS3以外の機器でも利用できるなど、torneとは別の商品として位置付けた方が適切だと判断して、違う名称を付けた。
- ソニー・グループの製品でテレビを見る用途のハブとして機能することを期待されているが、PS3やtorne同様、ソニー・グループ製品以外の機器で全く利用できないという状況にはしたくない。(SCEとして動作を保証するのはグループの製品のみ)
- 外出先からの録画番組視聴はできない。
- 「トリックプレイ」がtorne並みに速い。処理の最適化などによってシーン・サーチ用のサムネイル表示や頭出しも高速化。
- 各種設定は、WebKitベースのアプリを通じて実行。
- 番組表では契約している有料放送の番組名の文字は濃く、契約していない場合は文字を薄く表示。(有料放送ながら期間限定で無料放送している番組の文字は濃く表示)
- PS3の場合はnasne4台と専用地デジチューナー1台を接続し最大5番組を同時に録画可能。VAIOならメモリが多いのでnasne8台で8番組の同時録画が可能。
- nasneは単体でも動作。常に動作させていることを前提に、消費電力は9.5Wと抑えた。省電力モードも装備。
- DTCP-IPストリームを2本同時に送信できる
- 発売直後、ファームウエアをver.1.5にアップデート予定。主に「メディアストレージ(NAS)」としての機能を強化。
- nasneのビジネス・モデルは、基本的にハードウエアを販売して利益を得る。
ソニー製以外のAV機器とも連携できるけど、ソニー製品ならより高度な連携が可能というスタイルはとてもわかりやすい。ストリーム2本同時再生や省電力性能もうれしい。にしても発売が2ヶ月先かあ。一日でも早く使ってみたい。Amazonでは早々に受注ストップしているけど、この反響だからどうせ増産するだろうし、そのうち在庫も復活するでしょう。ちなみに、ソニーストアでは予約可能みたい。
ユビキタスが「DTCP+」対応の開発キット提供開始、DTCP-IPを宅外にも拡大
DTCP絡みではこんなニュースも。DTCP+では、インターネットを介し、スマートフォンやタブレット端末、車載用AVシステムなど、宅外のデバイスからも利用可能になるらしい。torne/nasneの世界でも実現して欲しい機能。