FeliCaを使った無線接続自動化ソフト~TransferJetの最新動向も

FeliCa搭載機器同士を「タッチ」するだけで、 機器間の無線接続を自動的に行なうソフトウェアを開発 ~無線接続設定を簡単に実現するプラットフォームを“CROSS YOU”として提案~

ソニーは、携帯電話などの機器間でBluetooth等の無線接続をする際にFeliCaを利用し機器同士を「タッチ」するだけで接続設定情報を瞬時にやり取りし無線接続を自動化できる組込ソフトウェア「Handover Toolkit」を開発ならびに提供を開始すると発表。同ソフトウェアを組み込み機器間の無線接続の自動化やアプリケーションの便利な利用を実現するプラットフォームを“CROSS YOU”と名づけ広く提案。

CROSS YOU採用機器間では、接続履歴の交換・保存機能や、BluetoothやWi-Fiなど複数の無線が搭載されている場合に最適な無線を選択する機能も実現。第一弾としてNTTドコモに夏モデルに“iアプリタッチ”というサービス名称で搭載。携帯電話同士を「タッチ」するだけでBluetooth通信の接続が完了。なお、今後は携帯電話に加え、カーナビゲーションやパソコンなどの機器に向けても採用を推進していくとか。

「TransferJet Consortium」のAdopter(アドプター)会員募集について

一方、ソニーを含む計19社で構成する「TransferJet Consortium」が、相互接続の基礎となる物理層、接続層の規格を共同で完成させたと発表。同技術の採用を幅広く働きかけるために、「TransferJet Consortium」で策定した技術仕様を使用できるAdopter会員の募集を開始すると発表。

ちなみに、TransferJetのFAQページにこんな記述がある。

FeliCaは非接触ICカード技術をベースとした決済や認証等に利用される技術です。一方、TransferJetは広帯域無線技術をベースとした、高速無線転送技術です。従って両技術は共存できます

Felica+TransferJetのソリューションにも期待大。タッチするだけで認証から転送までの流れがスムーズになりそう…。

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