ソニー初、ノイキャン対応のBluetoothヘッドセット「MDR-NWBT10N」を約2年越しに試す

DSC06405

付属のケーブルは2本。自分は対応ウォークマンを持ってないのですが、試しにウォークマンX1060を接続してみたら、同時接続での充電も、おすそわけ充電も、いずれも可能でした。

IMG_3076

じっくり試したわけでは無いですが、できないと思っていたのでちょっとだけビックリ。ノイキャン使用時はたった3時間のバッテリーライフなので、いざというときにウォークマン経由で充電できるのは心強いかも。

IMG_3077

ちなみに、A829/A828は非対応らしいです。あと充電中は電源が入らず、使用不可になります。

音質とノイキャン性能についてのインプレッション

音質は可もなく不可もなしといったところ。ノイキャンオンオフ関係無く全体的な解像感は低めで、中域が強い印象。ノイキャンオフ時に比べ、ノイキャンオン時は音像が中央にしぼんでしまい、アタックが弱くなりますが変な圧迫感は無いです。

ノイキャンの効きはそこそこ。轟音が気にある地下鉄では威力を発揮します。ただ、効きはそれほど強力では無いので、電車乗車時もそこそこ周りの音は聞こえてきます。

また、一定の音量以上で音漏れしますので、パートナーに確認してもらってマックスの音量を把握しておいた方がよろしいかと。いずれにしても、カジュアルに使う分には十分な性能だと思いました。

その他、雑感

DSC06410

インプレを書くにあたり、外出時に頻繁に利用してきましたが、単なる電源オンでペアリング済みの再生機器に繋がってくれないことがしばしばありました。何度か再生ボタンを押すと繋がる時もあるのですが、全く繋がらない時もありました。その場合はBluetoothの機器リストから同機を選択する必要がありました。これも一種の癖なんでしょうか。

ま、複数の機器を使ってると良くあることなので個人的に気にしませんが、これが初めてのワイヤレスヘッドホンという人だと戸惑うかもしれません。そういうこともあって、最近のソニーはNFCでの接続をプッシュしているのでしょう。

HFP/HSP非対応に関しては自分は全く気になりません。電話がかかってきたら耳からイヤホン外して普通に携帯で通話する必要がありますが、それほど手間には感じません。ちなみに、電話の着信時はちゃんと音楽がストップします。通話が終われば普通に再生が再開されます。

一度ジムでも使ってみましたが、クリップ止めが不安なのと、ケーブルの首へのまとわりつきが気になりました。汗を掻いてくると特に。ベタッとくっついてしまうんですよね。ノイキャン効果で集中はしやすいのですが、違うところで気になってしまうという。あとイヤホンへの汗の混入も心配になります。

実購入のタイミングが遅れに遅れましたが、アナログながらもノイキャン対応のワイヤレスヘッドホンが5,000円前後というのはコスパ高いのではないでしょうか。3時間のバッテリーライフが心許ないですが、ウォークマンとの組み合わせならおすそわけできるし、汎用のmicroUSB端子採用だから運用次第で充電は何とかなりそうです。

ということで、発売から約2年経過していますが、個人的には満足しております。

nwbt10n

先日、ソニーが新しいデジタルノイキャン対応Bluetoothヘッドホンを発表しましたが店頭予想価格が11,000円と倍近くの値段になっています。高音質コーデックにも対応しており、イヤホンの交換も可能なようですが、交換するとノイキャンが使えないようなのでいたしかゆしなところもありそうです。

【関連リンク・ニュース】
高音質技術とワイヤレス対応により、音楽の楽しみ方が広がる “ウォークマン”Aシリーズ・Sシリーズ 計9機種発売 – 全機種Bluetooth®に対応 –
ソニー、Bluetooth+デジタルNCの「ウォークマンS」 -ワイヤレスオーディオを訴求し、3ライン展開

Bluetooth Music Laboに掲載したレビューを一部改変して転載。