パッケージは音茶楽の他の製品と共通化されており、ロゴのみOlasonicコラボになっているようです。
缶の蓋を取ると青い布が目に飛び込んできます。パッケージの差し色の赤とのコントラストが半端無いです。
布を開くと本体とのご対面。青い布の羊水にくるまれていた「TH-F4N」が産声を上げる瞬間です。ちなみに、この布の下にコンプライイヤーピースの予備(Lサイズ)が入ってました。
「TH-F4N」本体。基本的には音茶楽のFLATシリーズと外観は変わりません。コード長は1.2m。手持ちのカナルタイプがほとんどショートコードなのである意味新鮮でした。コード自体はサラッとしたマット仕上げで、最近ではもう当たり前ですが、絡みにくくなってます。
拡大画像です。これの形がツイン・イコライズド・エレメント方式の証。2つのドライバーエレメントを対向させて配置し、エレメント間を位相補正パイプで接続しているそうです。実物は画像で見るより、プラスチッキーな印象。
ケーブルのコネクタにFLAT4の刻印、左右のケーブルが交差する位置に音茶楽のロゴ。Olasonicのロゴはパッケージにしか無いんですね。というか、広報資料を見ても、Olasonicがどの部分を担当したのかがよくわからないんですよね。
肝心の音質についてですが、低音の迫力がスゴイというのが第一印象。コンプライイヤーピースの採用も大きな要因かもしれません。あと、密閉感もすごいです。これもコンプライのおかげだと思います。
リファレンスにしている山下達郎さんの「Sparkle」のイントロのギターカッティングは高音弦よりも低音弦が強調される印象。素直に音は良いと思いました。ただ、全体的な音像の印象はうっすらとオブラードにくるんだようなそんなイメージ。ボーカルも少し欧に引っ込んでいるような印象。
確実な根拠は無いのですが、個人的にはコンプライイヤーピースの影響が大きいと思っています。実際、ソニーのイヤーピースに交換して試してみると、高中域にしまりが出て、音像もはっきりしました。推奨されていたエージングができていないということもあるでしょうが、このヘッドホンはイヤーピースが最終的な出音にかなりの影響を与えていることは確かかと。
個人的にはこの内容で48,800円が安いとは思えないのですが、音質の好みは人それぞれなので、気になる人は自分の耳で判断するのが一番だと思います。どこか、試聴が可能なのであれば、別なイヤーピース(ソニーのアイソレーションタイプは使えました)を持参して、交換してみることもお勧めしたいです。
最後になりますが、短い期間ながら、発売前の商品をしかもエージング前のものを貸し出していただき、ありがとうございました>東和電子関係者の皆様。この場を借りまして御礼申し上げます。
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※Bluetooth Music Laboに掲載した内容一部改変して転載。