内視鏡からの映像を表示する 「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」を発売 -内視鏡からの映像を3D/2D出力し、有機ELパネル搭載の装着型モニター(付属品)により、自由な姿勢での作業を実現-
ソニーは、内視鏡の映像信号の入出力や映像制御などを行う「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」と、その内視鏡からの映像を頭部に装着したディスプレイに3D/2Dで表示する「ヘッドマウントモニター」のセットを8/1に発売すると発表。
市場推定価格は、「HMS-3000MT(ヘッドマウントイメージプロセッサユニット、ヘッドマウントモニター、ケーブル 各1式)」が1,500,000円前後(税抜)、ヘッドマウントモニター「HMM-3000MT」単体が1,000,000円前後(税抜)。
同機は、高解像度・黒の高い再現性・優れた動画応答性・正確な色再現といった有機ELパネルの特長を生かし、対象物の微細な映像表現が可能。左目用と右目用に2枚のパネルを搭載し、左右それぞれに独立したHD映像を表示して3Dを実現するため、クロストークがなく、対象物を、高精度で忠実な色再現と、精度の高い奥行き情報を表示。
付属のヘッドマウントモニターは頭部装着型のため、3D表示に加え、自由な姿勢で手術を実行でき、内視鏡手術などにおいて、スムーズな作業を支援。さらに、2つの映像を同時に表示できる「ピクチャーインピクチャー機能」により、超音波内視鏡といったその他の画像情報などを同時に表示することも可能。
また、映像を左右/上下に反転表示できるため、内視鏡映像を別々の立ち位置からの視点で見られるなど、手術現場のニーズに対応した機能により、3D内視鏡手術へ貢献するとしています。
LEDバックライトを採用し、高輝度・高精細な映像を実現 手術現場をサポートする、医療用32型3D対応液晶モニターを発売
LEDバックライト採用で、高輝度・高画質な映像表現を実現した、医療用32型3D対応液晶モニターも同日発売。主に、手術顕微鏡や3D内視鏡や内視鏡手術ロボットなどを用いた手術現場において、医師や助手が手術映像を確認するためのモニターとして提案するとか。市場推定価格は約1,300,000円前後(税抜)。
コンシューマ向けと一桁違いますが、単価と利益率が高いのが特機の世界。放送機器のようなコンシューマ向けのダウンサイズ展開はあまり考えられないでしょうが、売上と利益貢献でエレキビジネスをカバーしてくれればそれで良し。
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