Olasonic NANOCOMPOシリーズ第一弾 USB DAC内蔵プリメインアンプ「NANO-UA1」を試す(3)

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Olasonic NANOCOMPOシリーズ第一弾、USB DAC内蔵プリメインアンプ「NANO-UA1」のレビューも3回目。いよいよ人生初のハイレゾ音源再生にチャレンジです。何はなくとも音源の入手ですね。

ハイレゾ音源の配信サービスは、オンキョーが運営する「e-onkyo」が先駆け。会員登録すれば、クレカで即決済&ダウンロード可能。量子化ビット数/サンプリング周波数が24bit/96kHzの高音質WAVや、さらにその上をいくDSDなど高音質な音源が入手できます。

e-onkyo

同サイトの解説では、24bitは16bitの256倍の分解能となり、96kHzのサンプリング周波数なら44.1kHzの約2倍の細かさで情報を変換することになるとか。16bit/44.1kHzのCDを遥かに上回る情報量で、ノイズに埋もれて聴こえなかった音や、楽器やボーカルの深い音色を余すことなく再現でき、臨場感あふれるリアルなサウンドを楽しむことができるそうです。(下の図がわかりやすいですね)

eonkyo_soundimage

NANO-UA1が対応するのは24bit/96kHzまでということで、24bit/96kHzの音源を購入することにします。ちなみに、24bitはCDの約256倍の分解能、96kHzはCDの約2.18倍の帯域を実現しているそうです。

数あるタイトルの中からTOTOのメンバーとしても著名なMike Porcaroの「Brotherly Love」とParisMatchの「edition 10」を購入。前者はタイミングを逸してCDを買っていなかったタイトル。後者は演奏も録音も高品質ですでにCDを購入済みで音の比較も出来るってことで…。ちなみに、いずれもDRMフリーのWAVを選択しています。

e-onkyoでの購入手続きなどについて、細かいこと書いても仕方が無いので省きますが、決済後に即ダウンロードが可能になるものの、いずれのタイトルも収録曲をすべて1曲ずつダウンロードしなければいけないのが面倒でした。まとめて1パッケージにしてくれればと思うんですが、ファイルの容量がデカイからなんでしょね。5分程度の曲で160MB以上、Mike Porcaroのアルバムで約3.6GB、ParisMatchの方が2GB弱もありました。サーバーへの負荷やダウンロードエラーを考慮した上の措置なんでしょうね。

あとWAVはメタ情報を持ってないため音楽ソフトなどで楽曲情報などを追加編集する必要がある点などについても要注意です。ま、曲の再生だけなら、ダウンロードしたWAVファイルをごそっとfoober2000のプレイリストに読み込んで、曲順を整えてプレイボタンを押せばOKです。

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そんなこんなで、UA1の実力診断のために、5千円以上を投資してハイレゾ音源を購入、早速再生してみました。

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Mike Porcaroのアルバムは自身がメンバーであるTOTOのカバー曲が多いのですが、「Rossana」のイントロのドラムフィルインだけでのけぞりました。誰が叩いているかと思いきや、Steve Gaddでした。抑揚のあるドラミングと華麗なフィルイン、Jeff独特の3連さばき(TOTOシャッフル)を見事に再現してくれてます。シンバルワークの強弱やとスコンと鳴ったあとのスネアの余韻など、これがハイレゾ音源ならではの臨場感なんでしょね。いやー、素晴らしい。この内容なら天国のJeffも喜んでくれることでしょう。

Michael Jacksonの「Human Nature」インストカバーではSteve PorcaroかDavid Garfieldのどちらかよくわかりませんが、シンセサイザーの美しい音色とMikeのためのあるねっとりとしたベースプレイが堪能できます。ライブ音源に手を加えて作られているアルバムといので臨場感がスゴイです。

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ParisMatchの最新作「edition 10」はすでにCDというより192kHzのMP3で聞きまくっているタイトル。ホーンにパーカッションなども多用、4リズム以外の楽器の数も多く、ミズノマリのビブラートを多用しない透明感あるボーカルが魅力。アルバム楽曲順にMP3とWAVファイルを連続したプレイリストを作成して聞き比べ(上のFoober2000のスクショ参照)。

彼らの作品はクオリティが確かなので圧縮音源でも十分聞けるんですが、いや、私がわるーございました。やっぱ、ハイレゾ版の方が圧倒的にすげーです。ギターのカッティング、エレピの揺らぎ(ステレオコーラス?)、リバーブのかかったボーカル等、余韻や立体感や深みが圧縮音源と全然違う。

ま、圧縮音源はそういう成分を削って出来てるわけだけれども…。Mikeのアルバム同様、ドラムのハイハットワークやスネア、シンバルの余韻も全然違う。ハイレゾ音源で一番違いが分かるのはドラムかも…。

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ということで、NANO-UA1の実力というよりも、ハイレゾ音源のレビューみたいになってしまいましたが、ま、これらのハイレゾ音源もNANO-UA1が無ければ再生できないわけですからね。ありがとう、NANO-UA1。

にしても、こんな高音質に慣れちゃったら圧縮音源なんて聞けなくなっちゃうっての。まずい、まずい。俺の耳なら同じOlasonicのTW-D7IPとかS5で十分十分。と、言い聞かせて自分を納得させるしかないな…。

次回は光ディスクのハイレゾ音源関連についてなど。もう少し続きます…。

【関連リンク】
ブラザリー・ラヴ(Amazon)
Light Mellow on the web ~ turntable diary ~ : ■ BROTHERLY LOVE / MIKE PORCARO
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